ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのローレンス・ファントールは、彼らがWEC世界耐久選手権の残り3戦でチャンピオンシップのリードを維持するためには「これまでと同じようにことを進める」必要があると語った。
アンドレ・ロッテラー、ケビン・エストーレとともに6号車ポルシェ963をドライブするファントールは、今週末にアメリカ・テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される『ローンスター・ル・マン』を前に、ランキング2位につける50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)のクルーを19ポイントリードしている。
ポルシェ5号車がWECオースティンのFP1で最速タイム。LMGT3はアメ車4台をフェラーリがリード
6号車ポルシェは3月にカタールで行われた今季開幕戦で優勝して以来、シリーズの最高峰カテゴリーであるハイパーカークラス参戦車両で唯一、すべてレースでトップ5フィニッシュを果たしている。これには、第2戦イモラ、第3戦スパ・フランコルシャン、第5戦サンパウロでの表彰台、そして6月のル・マン24時間レースでの4位入賞が含まれる。
ファントールは、チームの安定したパフォーマンスを維持することがタイトル獲得のカギになると考えており、オースティン、富士、バーレーンという残り3つのイベントで「抜本的に改善する必要があるものは何もない」と指摘する。
「そういう意味ではとても簡単だし、プレッシャーも少ない」とファントールはSportscar365に語った。
「僕たちはこれまでやってきたこと、一貫して続けてきたこと、レースのためにしてきたことを続けるだけでいいんだ」
「我々はそれを得意としてきたので、変更したり、大幅に改善したりする必要はない」
「言うは易く行うは難しだが、これはポジティブなことだ。それが今シーズンの僕らの強みでもあるし、それを続けていく必要があると思う」
ファントールは、着実に力を身につけているチームに驚かされることさえあると認め、ポルシェ・ペンスキーのミスのないアプローチを称賛した。
「ときどき、驚くことがあるよ。なぜなら、いくつかのレースでは挫折があったけれど、最後には必ず挽回できたからだ」と彼は述べた。
「もちろん、ペースはつねに役に立つ部分だと思う。さらに、戦略を立ててその中でミスをしないことが大きな助けになる。そして、それは僕たちのチームがやってきたことだと思う」
ファントールは、第7戦富士と最終戦バーレーンに向け、今週末のアメリカ・ラウンドではチャンピオンシップのリードを可能な限り拡げることに集中すべきだと考えている。
「僕たちは健全なリードを持っているけれど、状況が非常に悪くなれば(1回の週末で)それが消えてしまう可能性もある」とファントール。
「でも、残り2カ月に向けて少しでもリードを拡げることができれば、より快適になることは間違いない。しかし結局のところ、これは多くのことを要求しているのだと思う」
「最終的にはバーレーンのレースを終えたとき、フェラーリに0.5ポイント差をつけて勝てばそれで充分なんだ」
「ストレスが少なくなることをつねに望んでいるけれど、それは希望的観測だ」
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