星空をイメージする空の色だった!
スバルといえば、イメージする色は青! WRXやBRZといったスバルを代表するスポーツモデルにはWRブルーパールというボディカラーが設定されており、スバル=ブルーを強く印象づけている。
ボディカラーの名前にWRという名前が入ることからもわかる通り、WRCに参戦していた時代にはワークスマシンのカラーリングとしてブルーが用いられていた。起源となるのは初代レガシィの93年だ。しかし、なぜこのときブルーを採用したのかは定かではない。
このときにはすでにスバル=ブルーという図式が定着しつつあったころであり、自ずとブルーをチョイスしたのはスバルのもつイメージを世界に定着させるためであったのかもしれない。
では、国内でイメージカラーとしてブルーを採用し始めたのはいつの頃か? それは1970年までさかのぼる。初代レオーネが登場したとき、当時はまだ六連星のマークも現行のものとはデザインが異なっていたがフロントのエンブレムに青の差し色を施したものが装着されていた。
そして初代レオーネがマイナーチェンジしたころ、テレビCMやカタログにも従来の「丸フマークと富士重工業株式会社」という表記だったものが、六連星とスバルというカタカナ表記のものへと変わった。エンブレムだけでなくメディアにも背景色がブルーの六連星が登場したのである。
ここで背景色を青とした理由は、六連星が黄色であるのに対し、星空をイメージさせる青を使用したことが始まりだそうだ。
その後、六連星は長きにわたりフロントエンブレムをはじめ、カタログなどに使用されるロゴマークなどに青い背景色とともに使用された。2代目レガシィや初代インプレッサ登場時は一時的に六連星が車体から姿を消し「SUBARU」の文字と車種にちなんだ専用エンブレムとなったが、2000年代からは徐々に車体に装着される六連星が復活!
特に2代目インプレッサからはイメージカラーとしてWRブルーという名称のボディカラーを初採用。しかも標準モデルとして設定されたのもこの時だ。初代インプレッサにもWRCを連想させるスポーツブルーやソニックブルーマイカというボディカラーが設定されていたが、こちらは限定モデル専用のボディカラーだったことは意外と知られていない。
今ではボディカラーをはじめ、ディーラーの看板、STIのワークスウェアなど様々なところでスバル=青が定着しているが、輝く六連星ありきの空の色であることを是非覚えておいてほしい。
(文:井元貴幸)
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