フェラーリF1のフレデリック・バスール代表は、苦戦するチームの改善が現在リクルートした人員のチーム加入を必ずしも待つ必要はないと考えており、現在のメンバーでも改善は可能だと信頼していると語った。
フェラーリはここ最近、チームの上級スタッフの流出が続いている。評価の高かったレースディレクターのローレン・メキーズはアルファタウリへ、そして車両コンセプト責任者のデビッド・サンチェスも、マクラーレンへと移籍しているのだ。
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そして昨年マッティア・ビノット旧代表がチームを離れて以来、フェラーリはテクニカルディレクターも空席となっていた。バスール代表はメルセデスのパフォーマンス・ディレクターであるロイック・セラを引き抜くなどリクルート活動を行なっているものの、彼のチーム加入は2025年まで待たなくてはならない状況だ。
サマーブレイク明け初戦となるオランダGPを前に、バスール代表はメディアに対して次のように人材採用について語った。
「(採用は)非常に長いプロセスなんだ」
「結果として数ヵ月で加入が決まることもある。我々も2024年7月1日に加入する人もいれば、2025年初頭に加入する人物もいる。非常に長期的なプロセスになっている」
「今日から2~4年間取り組んでいくようで、少しだけフラストレーションがある。だがやらなければ、始まらない」
「つまるところ我々はこれを推し進めて行く必要があるということだ。良いステップを踏めていると思うよ」
なおバスール代表は契約に関するさらなる発表が今後行なわれると語っているが、彼はフェラーリの成功が、そうした「新しく雇うスタッフ次第」だとは決して考えていないとも主張している。
「F1におけるプロセスは非常に長く、そして”慣性”が伴ってくる」
「その人達と仕事がしたいと思っても、結果が出るまでには2~3年待たなくてはならないんだ」
「だが私はチームのメンバーを信頼しているから、改善するのにリクルートした人物を待たなくてはならないなんてことを受け入れるつもりは決して無い」
「我々は改善が必要だが、今手にしているモノでより良い仕事ができると思う」
「我々は今あるものを最大限活用することに集中しなくてはならない。それが次の課題だ」
「いかなる目標も延期したくはない。そうすれば間違ったメッセージ、間違ったモチベーションを与えてしまうからだ」
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