「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「スバル レガシィ アウトバック」だ。
スバル レガシィ アウトバック(2009年:4代目)
5代目にフルモデルチェンジされたレガシィは、セダンのB4、ツーリングワゴン、そして4代目となるアウトバックと、3つのバリエーションとも大きく進化した。今回紹介するアウトバックは、エンジンの排気量を従来の3Lから3.6Lへとアップして、ゆとりをもたせている。
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アウトバックのスタイリングはツーリングワゴンと基本的には同じだが、前後のフェンダーはオーバーフェンダー風に一層強調されており、全幅はツーリングワゴンより65mmもワイドな1820mmとなっている。ロードクリアランスも50mm拡大して200mmに、全高は70mm高い1605mmに高められている。背の高さと広さがさらに前面に打ち出され、存在感の高さはシリーズ中で一番だ。
もっとも、ワゴンボディはリアピラーを露出したことでこれまでの伸びのあるレガシィらしさがやや薄れた。それゆえ荷室スペースが小さく感じられるのが気になってしまうが、実際には奥行きで20mm短いものの、幅では15mm拡大され、ラゲッジスペースの容量自体は61Lもアップしている。見た目以上に容量はしっかりと確保されている。
ドアを開けると、ちょうどいい高さにシートがある。レガシィの他モデルと同様、シートに腰をおろすと座面は広くてシートバックにもゆとりがある。外観からわかるようにサイドウインドーの絞り込みが小さいことから頭上まわりの開放感があって、ドライビングポジションは余裕たっぷり。これなら、背の高い人や大きな人にも十分対応でき、アウトバックが世界をターゲットにしたモデルであることがよくわかる。リアシートも同様で、足元は広々としていてきわめて快適だ。
3.6Lにスケールアップされた水平対向6気筒エンジンは、やはり他モデルの4気筒に比べて振動が少なくスムーズだ。全開走行を試みると、緩やかなパワーカーブを保ちつつ滑らかに回転は上昇し、どこまでも回っていくようなバランスの良さを見せてくれる。
排気量はアップしたものの、トルク感は思ったほど強力ではなかった。それでも、回転をあまり上げずに加速していけるところに底力を感じさせる。トルコンATのシフトがポンポンとアップされていくのに加速感は変わらず、気がつけばかなりの速度に達してしまう。
オールシーズンで17インチという大きなタイヤを装着しているにも関わらずフラットな乗り味はツーリングワゴンと同様で、シャシ性能が進化しているがよくわかる。ハンドリングも従来モデルのように大きなエンジンを積んでいる印象は薄く、重量バランス的にも進化した感じだ。新型は、アウトバックらしいゆとりを実現した完成形といえるだろう。
■レガシィ アウトバック 3.6R SIクルーズ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4775×1820×1605mm
●ホイールベース:2750mm
●車両重量:1580kg
●エンジン種類:水平対向6 DOHC
●排気量:3629cc
●最高出力:191kW<260ps>/6000rpm
●最大トルク:335Nm<34.2kgm>/4400rpm
●トランスミッション:5速AT
●駆動方式:縦置き4WD
●タイヤ:225/60R17
●当時の車両価格<税込み>:370万1250円
[ アルバム : レガシィ アウトバック(4代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]
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