ホンダのモータースポーツ部門を担うホンダ・レーシング(HRC)は2023年4月17日、2023年スーパー耐久シリーズのST-Qクラスに参戦予定の「CIVIC TYPE R CNF-R(シビック タイプアール シーエヌエフアール)」のテスト走行をモビリティリゾートもてぎにて実施したと発表した。
CIVIC TYPE R CNF-Rは究極のピュアスポーツ性能を追求したシビックTYPE R(FL5)をベースに、スーパー耐久シリーズのST-Qクラス(シリーズの主催者であるスーパー耐久機構が認めた他のクラスに該当しない開発車両が参戦できるクラス)参戦のために製作されたレースマシンである。HRCでは「カーボンニュートラルの実現」をモータースポーツにおいて取り組むべき命題のひとつと位置づけており、CIVIC TYPE R CNF-Rでカーボンニュートラル燃料(CN燃料)を使用してレースに臨み、CN燃料に適合する市販車ベースのレース用エンジン開発を行っていく計画。また、この参戦活動を通じて参加型モータースポーツ向けのレースベース車両やパーツの研究開発も実施する予定である。
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CIVIC TYPE R CNF-RはENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook第2戦「富士SUPER TEC 24時間レース」から実戦投入される見込み。エントリーチームはTeam HRCで、車体No.は271を付ける。ドライバーは武藤英紀選手、伊沢拓也選手、大津弘樹選手らが務め、現在車両のテストを鋭意行っているという。ちなみに、ST-QクラスにはトヨタのGR86 CNF ConceptやGR Corolla H2 concept、スバルのBRZ CNF Concept、日産のZ Racing Concept、マツダのMAZDA3 Bio conceptやROADSTERなどが参戦予定。“走る実験室”といわれるモータースポーツの、最も身近なカテゴリーとして、大メーカーによる熱いバトルが繰り広げられそうだ。
HRCの渡辺康治代表取締役社長は、「このような新生HRCならではの活動について発表できることをうれしく思います。HRCはスーパー耐久シリーズへの参戦を通じて、多くのお客様にレースを楽しんでいただくためのレースベース車両やレース用パーツの開発を行うとともに、日本のレースシーンを盛り上げていきます。また、HRCが目指すモータースポーツ活動を通じたカーボンニュートラルの実現や、将来のHRCブランドの商品化にも繋げていきたいと考えています」とコメントしている。
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