三菱ギャラン(SNPF/SNGM型)
1987年10月にデビューしたギャランは、三菱が誇る先進技術を満載。まさに「夢のハイテクセダン」だった。「インディビジュアル4ドア」を標榜し、感性にこだわり、本物の走りを求めるユーザーに満足を与える1台に仕上げていた。駆動方式はFFと4WDの2種。新型の個性を象徴したのは4WDのVシリーズ。中でもトップグレードのVR-4は2リッターDOHC16Vターボ(205ps)+フルタイム4WD(ビスカスカップリング制御センターデフ式)+4WS(4輪操舵)+ABS+4輪独立サスペンションを組み合わせたACTIVE FOUR(アクティブ・フットワーク・システム)を採用。5速MTとの組み合わせで圧倒的なパフォーマンスを見せつけた。その速さと安定性は当時世界最強レベル。VR-4はその後WRC(世界ラリー選手権)に挑戦。「ラリーの三菱」復活の先兵となるが、それは超一級の走りのポテンシャルがあってこそだった。メカニズム以外にも見るべき点は多く、とくに広い室内空間を実現した車両パッケージングは秀逸。ギャランはセダンとしての基本資質が高い上に豪快な走りが堪能できる逸品だった。スタイリングもシャープなマスクと骨太な骨格が走りを予感させた。写真のカタログは1987年10月版(原寸255×295mm、16ページ編集)
【復刻版カタログ】1994年の日本カー・オブ・ザ・イヤー/三菱FTOの肖像
※資料提供/ブックガレージ
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5ナンバーサイズで室内容積を稼ぐためかケツからの眺め、サイドガラスがすごい立っているなぁ