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タナクが史上最僅差の逆転劇「“残酷なこと”。僕らは間違いなく戦えるようになった」/WRCイタリア後コメント

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タナクが史上最僅差の逆転劇「“残酷なこと”。僕らは間違いなく戦えるようになった」/WRCイタリア後コメント

 5月31日(金)から6月2日(日)にかけてイタリアのサルディニア島で開催された2024WRC世界ラリー選手権の第6戦『ラリー・イタリア・サルディニア』は、暫定首位で最終パワーステージを迎えたセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がパンクによる失速を喫したことにより、WRC史上もっとも僅差の0.2秒差でオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が逆転勝利を飾った。

 また、日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、二日目のデイリタイアから再出走。最終日のパワーステージで5番手、スーパーサンデーを2位で終えて総合35位で完走を果たし、選手権ポイントを獲得した。そんな大会最終日を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。

タナクが0.2秒差で逆転。ヒョンデ復帰後初勝利、日曜最速はヌービルに/WRCイタリア最終日

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/総合15位
「今週末、そのなかでもとくに金曜日と土曜日に僕たちが見せたペースを考えると、かなり前向きになれると思う。金曜日に電子機器の問題が発生したのは残念だったが、今後のためにこれらの問題に取り組んでいるところだ」

「日曜日はもっとポイントを獲得したかったところだが、パワーステージで追加ポイントを獲得できたのは良かった。ただ、マシンの機敏性を高めるために、低速コーナーに少し重点を置く必要がある。でもこれはサルディニア特有のものだろう。全体的にはマシンに満足しているし、今後のスムーズなグラベルラリーに集中していこう」

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/総合5位
「今回はアクシデントのないラリーができて本当にうれしい。最後には、僕たちにとってベストの結果を出すことができたので、とても満足している」

「やるべき仕事や、ペースを向上するなど作業はまだたくさんあるが、僕たちはつねに正しい方向に進んでいるんだ。とくにSS3で4番手のタイムを記録したので、その勢いを基礎にして、これからのイベントでも維持していきたいね」

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合41位
「僕たちは今日、やるべき仕事をやり遂げたが、昨日起きたことにはもちろん不満を感じている。僕たちは明らかに状況をコントロールしてたし、スピードも良く、快適で速いと感じていた。そこからほんの一瞬集中力を失い、続けることができなくなってしまったんだ」

「週末全体についてはあまりよくは思えないが、金曜日と最終日のパフォーマンス、そして今日の結果についてもチームを誇りに思う。次は、以前優勝したことがあるポーランドだ。昨年はエストニアとフィンランドで大きな進歩を見せたので、楽しみにしている」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合優勝
「今、多くの想いを感じている。セブ(セバスチャン・オジエ)がこのように勝利を失ったことをとても残念に思う。残酷なことだ。僕も過去にまったく同じ状況に陥り、“確実な”勝利を奪われた。厳しい週末だったが、このような好成績で終えることができて嬉しいよ」

「そして、次のラリーがどうなるか見ていこう。シーズンは後半に突入し、僕らは間違いなく優勝争いで戦えるようになった。あと、後半戦も楽しみにしている高速ラリーがいくつかあるんだ。次のイベントでは、さらに良いフィーリングを感じられることを期待している」

●ダニエル・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位
「今回は、決して楽な週末ではなかった。エルフィン(・エバンス)はいい走りを見せて順調に進んでいたので、最後まで僕たちを追い込んでいた。最終段階ではとにかく生き残ろうとしていたが、完全にやり込められて、マシンに非常に大きな負担がかかったんだ」

「なので、表彰台でフィニッシュできてとてもうれしいよ。ヒョンデi20 Nラリー1ハイブリッドでこれらふたつのイベントに復帰できてとても良かったし、本当に楽しかった。チームに素晴らしい結果をもたらすことができてうれしく思う。マニュファクチャラーズ選手権を争うこのような接戦のなかでは、良い順位でフィニッシュを果たしてチームに貢献することが重要だったからね」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位
「自分たちにとっては非常に厳しい週末だったが、今日は少し良くなった。フィーリングは間違いなく改善されたと思うし、そのことが今日のタイムとポイントを獲得したことにも表れていると思う」

「それでも、この週末全体を見ると、このようなコンディションのラリーで改善するためには、まだまだやるべきことがたくさんあることは明らかだ。ただし、これからの3戦はキャラクターがかなり大きく変わり、ハイスピードなラリーが続くのはいいニュースだね。ハイスピードラリーで、我々のクルマが強さを発揮できることは分かっているので、可能な限りしっかりと準備をして、できるだけ早く自信を取り戻していきたい」

●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位
「今日は路面がかなり荒れているステージがあり、自分たちにはあまり向いていないかもしれないと思っていたので、厳しい戦いになることは予想していた。それでも、確実に勝つための仕事は充分にできていたと思うが、残念ながらフィニッシュまで3kmというところでタイヤから空気が抜け出てしまった」

「今回のパワーステージのコンディションは、ここでこれまで経験してきたなかでも、もっとも過酷であったし、自分ができることはあまりなかったと思う。このようなことは決して起こるべきではないが、それでも幸い、チームが獲得することができるポイントにはなにも影響がなかった」

「この週末の自分自信の戦いに関しては、満足するべきだと思うよ。モータースポーツは、時に思い通りにいかないものだ。次にカムバックする時も、今回のようなレベルのパフォーマンスを維持できるように頑張りたい」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合35位
「何よりもポイントを獲得することが今日の目標でした。もちろん、自分の出走順を考えれば難しいことは分かっていましたし、最初のステージは前を走るクルマの砂ほこりで視界が非常に悪く、あまりうまく行きませんでした」

「また最終のパワーステージではポイントを獲得しましたが、もちろんさらに多くのポイントを望んでいました。ラリーの序盤は順調で、すべてをコントロールすることができていましたが、残念ながら技術的な問題が起こってしまいました。しかし、今回はクルマにとって厳しいラリーでしたし、時にはこういうこともあり得るので、現実を受け入れて次のラリーでも頑張るしかありません」

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