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規格外!「2000馬力のモンスターGT-Rがついに国内始動」世界を目指したジャパニーズチューナーの戦い

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規格外!「2000馬力のモンスターGT-Rがついに国内始動」世界を目指したジャパニーズチューナーの戦い

日本最強ドラッグRの産声! 2000馬力のモンスターGT-R降臨

作動確認走行でいきなり9秒台を達成!しかし…

「世界レベルの知名度を誇るチューンドDC5登場」心臓部は440馬力のK24ターボ搭載

「目標は世界ランク入りの7秒5! 世界レベルのチューニングを達成し、超える」。そんなテーマを掲げて2017年の秋にスタートした、クルウチのR35GT-Rチューニングプロジェクト。

リスクを嫌うこの時代に、他のチューナーが経験していない領域へとGT-Rチューニングを進めるべく入念なリサーチを重ね、全世界から最高峰のパーツを集め組み付けることに多くの時間を費やした。

注目のパワーユニットは、HKSの4.3L仕様を軸に強化&排気量アップされたVR38改だ。サージタンクはアルファパフォーマンス、ヘッドにはケルフォードのカム(IN292度 EX306度)も投入されている。

タービンにはプレシジョン製のPT7275ジェネレーショIIを、フロントグリル前方に2機装備。想定する最大ブースト圧は2000psターゲットの3.0キロ。現在は、シェイクダウン仕様でブースト圧1.5キロ、出力は1000ps+α程度とのことだ。

制御は、モーテックの新たなフラッグシップとなるM150を使用。緻密なエンジン制御はもちろん、ミッションやアテーサのコントロールも行えるなどメリットは大きい。

1.5tを超えるマシンで終速300キロに迫る(か超える)予定のため、減速用パラシュートも装備。タイヤは前後ともドラスリだが、フロントは18インチでブレーキも効きやすいセット、リヤは15インチでトラクションを優先。4WDのGT-Rだが、タイヤ&ホイールは前後異径でセットしている。

トランクには軽量な燃料タンク(安全タンク)を装備。燃料はアルコール系のE85レーシングフューエルだ。

こうしてコツコツと進めてきたプロジェクトマシンは、まだ完全体とは言えないものの、エンジンなど機関系の第一弾の準備が整い、ついにコースへと持ち込まれることとなった。いわゆるシェイクダウンである。

その走りは圧巻だった。設定ブースト圧は1.5キロ、シフトタイミングは抑え目の7000rpm。さらに3速からのシフトチェンジでミスがあったものの、アッサリと9秒508をマークしたのである。

アタックした久留内さんによると「走行していて感じた速さは、ブーストアップ+NOSといったストリート仕様とさほど変わらない。R35の安定感は驚くほどで、ある意味タイムに対してスリルがない」とのこと。

翌日。さならるタイムアップを狙ってアタックを開始するも、3速60フィートあたりでタイヤが強烈にグリップし、エンジンがストール。その瞬間エンジンに過負荷が加わったのか、シリンダーブロックが割れてジ・エンド。

コースにオイルと部品を巻き、今回のシェイクダウンとチャレンジは終了した。結果として残った記録は9秒508。目標にはもちろんほど遠いが、シェイクダウンとしては上々の結果だと言える。

ともあれ、懸念していたブロックの強度不足がこれほど顕著に現れ、珠玉の4.3Lエンジンが一瞬でブローとは…。手痛いことは間違いないが、好感触なデータも残せたので前に進むしかない。

今後は、ノーマルボアの強化エンジンを用意して高回転化を視野に入れた仕様変更を敢行する予定だという。次の走行は9月を想定。さらに完成度を増して、目標の7秒台を目指した戦いは続く。

スペック

■エンジン:HKS 4.3Lキット/プレシジョン PT7275×2タービン/TiAL Sport ウェストゲート/ケルフォード カム/モーテック M150/リニー パワースロットル/アルファパフォーマンス サージタンク ■ドライブトレイン:ネココーポレーション 強化ミッション/Z33用 リヤブレーキ ■フットワーク:オリジナルボックス 純正改国政サスペンション/BBELAK ホイール(F11J-18 R12J-15)/F:M&H(28.0×10-18) R:ミッキートンプソン(28.0×10.5-15) ■インテリア&エクステリア:サブライブ ドライカーボンバケットシート、ドライカーボンルーフ、ドライカーボントランク/トラスト ワイドボディ/エスプリ リヤウイング/MY17モデルフロントバンパー

●取材イベント:DRAG FESTIVAL WEST Rd.2

●取材協力:クルウチ 三重県多気郡明和町佐田906-12 TEL:0596-53-0070

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