10月27日、MotoGP第18戦タイGPの決勝レースがチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝を飾った。
決勝レースは、気温25度、路面温度27度のウエットコンディションで行われた。ホールショットを奪ったのはホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、2番手にバニャイア、3番手にマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が続く。
また、4番手には6番グリッドスタートのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が浮上していたが、クアルタラロはフランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)との接触により、4周目に転倒を喫して大きく後退した。このアクシデントにより、モルビデリに対してロングラップ・ペナルティが科された。
さらにトップを走っていたマルティンが3コーナーではらみ、3番手にポジションダウン。トップがバニャイア、2番手がマルク・マルケス、その後ろにマルティンというトップ3となる。
10周目になると、トップのバニャイアに2番手のマルク・マルケスが迫る。マルク・マルケスはバニャイアをとらえる勢いだったが、15周目に転倒を喫して優勝争いから脱落。マルク・マルケスの転倒により、トップはバニャイア、その2秒以上後方にマルティン、さらに2秒後方にジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)というトップ3となった。
4番手にはブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)、5番手にペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)というKTM勢が続く状況。その後、アコスタがビンダーをかわして4番手に浮上する。
アコスタは続いて3番手にミラーに迫ると、KTM同士の激しい3番手争いを展開する。アコスタは、残り2周でこの争いを制して3番手に浮上した。
バニャイアはウエットのレースを制し、優勝を飾った。2位にはマルティンが入り、3位はアコスタが獲得した。この結果、チャンピオン争いとしては、ランキングトップのマルティンとランキング2位のバニャイアとの差が17ポイントに縮まった。
4位は終盤に追い上げてきたファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPレーシングチーム)が入り、5位はミラー、6位はビンダーだった。
転倒を喫したマルク・マルケスは、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)をかわす際に接触し、ミルを押し出す形となったため、レース中の1ポジション降格ペナルティが科され、12位でゴール。日本メーカー勢としてはヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が今季自己ベストリザルトの8位でゴールを果たした。
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最終戦までもつれそうだ。