現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「Mスポーツ」でなくてもいいじゃない! BMW「118d Play」の魅力はチョイ足しアレンジでさらに高まります【AMWリレーインプレ】

ここから本文です

「Mスポーツ」でなくてもいいじゃない! BMW「118d Play」の魅力はチョイ足しアレンジでさらに高まります【AMWリレーインプレ】

掲載 25
「Mスポーツ」でなくてもいいじゃない! BMW「118d Play」の魅力はチョイ足しアレンジでさらに高まります【AMWリレーインプレ】

BMWのエントリーモデルとひと言で片付けられない魅力がある

 ドイツを代表する自動車メーカーである「BMW」。コンパクトハッチバックからセダン、ワゴンにSAV(BMWはSUVをSAVと呼ぶ)、そしてスポーツクーペなど多彩なラインアップでクルマ好きを魅了している。

「ドイツ車って硬い!」BMW「118d」にラテン車オーナーが乗って感じた自動車先進国の当たり前の凄さとは?【AMWリレーインプレ】

 今回、AMW編集部でBMWの魅力を再認識するべくあらためて試乗し、部員4名それぞれの視点でリポートすることになった。話し合いの結果、チョイスした車両はコンパクトハッチバックの「1シリーズ」。グレードはディーゼルエンジンを搭載する「118d Play」である。

 走ることやカスタマイズすることが好きという方であれば、真っ先に思い浮かべるのがBMW M社が手掛ける高性能モデルだろう。クーペはもちろんのこと、セダンやワゴン、SAVでもサーキット走行が可能なパフォーマンスを与えている。スポーティな専用エアロを身にまとい、所有する喜びを味わわせてくれる。

 では、M以外はどうなのか? 118dのM SportではないPlayで、「駆けぬける歓び」を味わえるのか、カスタム好き目線も少しだけ織り交ぜながらリポートしたい。

1シリーズ本来の性能が味わえる「Play」

 じつは筆者、今回の試乗を行う2週間ほど前、M4コンペティション M xDriveクーペのワインディング試乗企画のため、テスト車両をお借りして目的地までの往復を担当。しっかりとドライブする企画に恵まれていた。BMW Mが手掛けた本格モデルだが、本来の性能を10%も発揮できないような公道であっても、パワフルな走りを存分に楽しむことができた。

 その直後にお借りすることになったのが、今回のディーゼルエンジンを搭載する1シリーズだ。正直、M Sportでもない普通のグレードで、どこまで楽しめるのか疑問であった。しかし、乗り込んで走り出した瞬間から、「BMW」らしい手応えを伝えてきたのである。

 詳細なインプレッションは、第1回と第2回におまかせするとして、筆者はカスタム好き目線で細部をチェックしてみることにした。それならM SportやM135iを最初から買えばいいのに……というご意見はごもっともである。しかし、家族からのリクエストなど、スポーティなルックスはちょっと……。という人も多いハズ。あえての118d Playで、チョイ足し目線でリポートしてみたい。

スポーティなのに少々物足りなさを感じるインテリア

 運転席に乗り込み、シートポジションを合わせる。当然バケットタイプではないのだが、適度にホールド感のあるシートはじつに快適だった。そして、BMWだと感じさせてくれるのが少々太めのグリップとなっているステアリングだ。体格の大きな筆者(180cm)は手も大きく、太めのグリップが好み。これは過去のモデルもそうだが、BMWは近年のモデルはとくに太めなので、個人的にはドンピシャだった。

 カスタム目線で見れば、シートはもう少しだけホールド感があれば嬉しいなと思うのが正直なところ。それならM SportやM135iを買えばいいじゃないか、と言われてしまえばそれまでではあるのだが。どうしても気になるのであれば、M SportやM135iユーザーが社外品に交換した際に外したノーマルを譲ってもらうか、ストレートにレカロなどの社外品に交換すれば解決する。デザインもPlayはバケット風でもない普通のデザインなので、カッコよさもプラスしたいのであれば交換は必須だろう。

 ステアリングは、M Sportではないが本革を採用している。非常にスポーティではあるのだが、ブラックのモノトーンで少々寂しい雰囲気。ステッチを変更などをすることで、シンプルなデザインにアクセントをプラスできるはず。Mカラーの赤や青を織り交ぜれば、車内の雰囲気が華やかになること間違いなしだ。

 そのほかインパネも、センターのエアコン吹き出し口はシルバーのアクセントがあるのだが、それ以外はつや消しブラックでシンプルな仕立て。上級グレードのパネルなどを移植するのもアリだが、ここは好みのカラーのフィルムを貼るなどして、個性を出してみるのもいい。あえて白などボディカラーに合わせてみるもの良さそうだ。

M Sportとは違うデザインでもチョイ足しでカッコよさアップ

 少しドライブし、撮影場所へ到着。あらためて外観をチェックしてみた。エアロパーツは、M SportやM135iとは異なる、スタンダードなタイプ。フロントバンパーも形状が異なる。ただ、よくあるパターンがスタンダードグレードは汎用なデザインとなることもあるが、Playに関してはこれはこれでカッコいいと思うのは筆者だけだろうか? 正直、M Sportいらないのでは? と思ってしまったほど。ただ、販売されているかは不明だが、スポーティさ際立つリップスポイラーは個人的にプラスしたい。より精悍な顔つきになること間違いなしだ。

 また、BMWの象徴であるキドニーグリルは外周がメッキタイプ、フィンがブラックとなる。フロントマスクにメッキ部分はグリルにしかないため、ここは社外のブラックタイプかカーボンタイプに変更したい。また、それにあわせてドアミラーカバーもブラックもしくはカーボンタイプにすることで、統一感が生まれるのではないだろうか。これだけで、PlayがベースであってもM Sportなどとは違ったスポーティさを楽しめるのだ。

 リアバンパーは、全部がボディカラー同色に塗られている。マフラー出口のあるセンターの最下端部は、ブラックで塗り分けてあげることでスポーティさが高まる。ペイントもしくはラッピングでイメチェンしてみるといいだろう。マフラー出口は左右出しだが、カーボン製のテールエンドカバーなどでスポーティさをプラスしたいところ。これだけでもリアビューはグッとスポーティになるだろう。

 そして、もっとも気になったのがホイール。17インチのマルチスポーク・スタイリング546は、どちらかと言えば上質さを追求したデザインである。ここは、もう少しスポーティなデザインだったら……と感じたポイント。ボディサイズが大きいこともあるので、1インチUPの18インチの社外品などをチョイスしたい。

 もうひとつ気になるのが車高だ。正直、カッコよさを重視するのであれば、このクリアランスは少々気になるところ。1インチアップと合わせてローダウンスプリングを組み合わせて、より引き締めた印象になるので、ぜひ挑戦したいポイント。あくまでここは好みの問題なのであしからず。

 なお、運動性能に関しては申し分なし。マフラー交換で排気音をアレンジしたくなるのだが、ディーゼルだけに交換しても大きな変化はない。そのため無理に変更せず、上記の通りテールエンドのドレスアップで十分ではないだろうか。

 1750回転から250Nmを発揮する、力強いディーゼルだけに加速力も申し分なし。150psという数値だけ見れば物足りなさを感じるかもしれないが、市街地から高速道路だけというのなら不満なく走れるだろう。

* * *

 BMWらしい走りは118d Playでも存分に楽しめた。MのサーキットもOKな本格スポーティさも素晴らしいが、118d Playはどちらかと言えば、毎日のドライブが楽しいと感じさせてくれるフィーリング。この走りに、少しだけカスタムという「オシャレ」をしてあげるだけで、とても充実したBMWライフを送ることができるだろう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

なんで日本に入れないの? 車高を上げたアウディA3[オールストリート]がカッコよすぎる!
なんで日本に入れないの? 車高を上げたアウディA3[オールストリート]がカッコよすぎる!
ベストカーWeb
ラリージャパンを前にウェルカムセレモニーが開催。勝田貴元、ヌービルらがWRC最終戦への思いと目標を語る
ラリージャパンを前にウェルカムセレモニーが開催。勝田貴元、ヌービルらがWRC最終戦への思いと目標を語る
AUTOSPORT web
八重洲線をなんと10年間閉鎖!! KK線よさらば! [都心環状線]の大規模リニュアルがついに本格化!
八重洲線をなんと10年間閉鎖!! KK線よさらば! [都心環状線]の大規模リニュアルがついに本格化!
ベストカーWeb
王者は移籍しても速し。BMWのマルチェッロが予選レースのポールポジション獲得/マカオGTワールドカップ
王者は移籍しても速し。BMWのマルチェッロが予選レースのポールポジション獲得/マカオGTワールドカップ
AUTOSPORT web
もらい事故の中村仁と「過剰に信じすぎた」小林利徠斗/TGR-DC育成ドライバーのマカオGP2日目
もらい事故の中村仁と「過剰に信じすぎた」小林利徠斗/TGR-DC育成ドライバーのマカオGP2日目
AUTOSPORT web
後ろ姿って気にならない? デザインに時代が追いつかなかった…[見返り美人]なクルマたち
後ろ姿って気にならない? デザインに時代が追いつかなかった…[見返り美人]なクルマたち
ベストカーWeb
チャンピオン決定はお預け! バニャイヤ必勝のスプリントレース制する。マルティン堅実に3位確保|MotoGPソリダリティGP
チャンピオン決定はお預け! バニャイヤ必勝のスプリントレース制する。マルティン堅実に3位確保|MotoGPソリダリティGP
motorsport.com 日本版
街中で見かけるレクサス版ハイエースになんちゃってタイプR  エンブレムを変えるドライバーの心理って!?
街中で見かけるレクサス版ハイエースになんちゃってタイプR  エンブレムを変えるドライバーの心理って!?
ベストカーWeb
装着するだけで確実にタイムアップする「ポルシェ マンタイパフォーマンスキット」が日本上陸!「911 GT3」用は895万9500円です
装着するだけで確実にタイムアップする「ポルシェ マンタイパフォーマンスキット」が日本上陸!「911 GT3」用は895万9500円です
Auto Messe Web
撤退が噂されるランボルギーニに代わり、メルセデスのWEC・LMGT3参入可能性が高まる?
撤退が噂されるランボルギーニに代わり、メルセデスのWEC・LMGT3参入可能性が高まる?
AUTOSPORT web
魅力的なV8ツインターボの味わい ポルシェ・パナメーラ GTSへ試乗 でも何かが不足?
魅力的なV8ツインターボの味わい ポルシェ・パナメーラ GTSへ試乗 でも何かが不足?
AUTOCAR JAPAN
マカオFRワールドカップ、7度の赤旗の末ウゴチュクウが予選レースのPP獲得。日本勢最上位は中村仁
マカオFRワールドカップ、7度の赤旗の末ウゴチュクウが予選レースのPP獲得。日本勢最上位は中村仁
AUTOSPORT web
Moto2ソリダリティ予選|カネットが今季6度目ポールポジション。チャンピオン小椋藍は5番手
Moto2ソリダリティ予選|カネットが今季6度目ポールポジション。チャンピオン小椋藍は5番手
motorsport.com 日本版
大逆転タイトルを狙うトヨタ、ラリージャパンで決戦へ。「完璧に近い週末にする」とラトバラ代表
大逆転タイトルを狙うトヨタ、ラリージャパンで決戦へ。「完璧に近い週末にする」とラトバラ代表
AUTOSPORT web
コラピントの2025年のF1参戦に向け「ウイリアムズは最善の体制を探っている」とマネージメント会社が言及
コラピントの2025年のF1参戦に向け「ウイリアムズは最善の体制を探っている」とマネージメント会社が言及
AUTOSPORT web
“低燃費”な新型「クーペSUV」発表!軽量ボディד独自ユニット”装備でめちゃ楽しそう!「映え内装」も超カッコイイ「アルカナ」の魅力とは?
“低燃費”な新型「クーペSUV」発表!軽量ボディד独自ユニット”装備でめちゃ楽しそう!「映え内装」も超カッコイイ「アルカナ」の魅力とは?
くるまのニュース
崖っぷちの英国自動車業界に「希望」がある理由 日本も無関係ではなかった
崖っぷちの英国自動車業界に「希望」がある理由 日本も無関係ではなかった
AUTOCAR JAPAN
2030年までに電気自動車だけにするのは到底ムリ! ベントレーが「ビヨンド100戦略」を見直し…2026年には初のBEVを投入予定
2030年までに電気自動車だけにするのは到底ムリ! ベントレーが「ビヨンド100戦略」を見直し…2026年には初のBEVを投入予定
Auto Messe Web

みんなのコメント

25件
  • そんな中途半端な車で何をこだわる? くだらない。
  • 小さい車体のモデルを「エントリーモデル」と表現することにいつも違和感を感じる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0670.0万円

中古車を検索
クーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1207.51254.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

248.0670.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村