現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【伝説のランボルギーニ(9)】ウルスには常識破りのスーパーSUVを作るという気概があふれている

ここから本文です

【伝説のランボルギーニ(9)】ウルスには常識破りのスーパーSUVを作るという気概があふれている

掲載 更新
【伝説のランボルギーニ(9)】ウルスには常識破りのスーパーSUVを作るという気概があふれている

スーパーカーブランドのランボルギーニがなぜSUVを開発することになったのか。ウルスに乗ると、ランボルギーニらしさ、フェラーリとの違いが見えてくる。

ウルスは究極の運動性能を再定義するスーパーカー
「ウルス」はアヴァンタドール、ウラカンに続く、ランボルギーニ「第3のモデル」として登場している。そのプロトタイプが初めて公開されたのは実は2012年4月のこと。時流に乗ったものではなく、早くからこうしたSUVコンセプトを暖めていたことになる。

まるでニュル! トヨタが3000億円投入する新テストコースをスープラで走った

ランボルギーニは苦しい時代を過ごした後、2003年にV10エンジンを搭載したベビー・ランボルギーニ「ガヤルド」を投入して大成功を収めたが、その成功をさらに加速させるための「第3のモデル」の開発は、00年代前半からすでに始まっていた。そのひとつが2008年のパリサロンで公開された4ドアスポーツのコンセプト「エストーケ」であり、もうひとつがこの「ウルス」だった。

ランボルギーニにとって、SUVを開発するのは初めてではなかった。米軍に提案した軍用車のプロトタイプ「LM001 チーター」をもとに、市販用高性能SUV「LM002」を開発し300台以上を生産した実績があった。つまり、ランボルギーニはSUVのニューカマーではなく、むしろプレミアムなスーパーSUVのパイオニアと言える存在だった。

そこで「第3のモデル」として、スーパーSUVのコンセプトが選ばれた。ウルスはフォルクスワーゲングループのアーキテクチャを使っているが、スーパーカーブランドらしい、究極の運動性能を再定義するモデルとして開発されている。フロントに搭載される4L V8ツインターボエンジンがそのスペックにおいてポルシェやベントレー、アウディを凌いでいるというのはその典型例。ただの高性能なSUVではなく、スーパーカーの新しい形ということ。3.6秒という0→100km/h加速や305km/hという最高速にもランボルギーニのプライドが表れているといるとも言えるだろう。

ミティア・ボルケルトによるデザインは、ほかのどのSUVとも共通性がなく、LM002から継承したデザインエッセンスを残すことを重視したというボディラインは奇抜でダイナミックだ。また、メカニズム的にも、アルミニウムを積極的に使用したアダプティブ エアサスペンションやトルセンデフを使ったフルタイム4WD、電子制御アクティブロールスタビライゼーション、タンブーロと呼ばれるドライブモードセレクターなどによる走りはまさに「刺激的」。

時代の流れに簡単には迎合しない独自の思想は、創立初期から続くものであり、現行モデルのアヴァンタドールやウラカンでもそれは感じられる。それがあってこそのランボルギーニであり、それらの最新作はまさに時代の先を行くものだ。

ランボルギーニ ウルス主要諸元
●全長×全幅×全高=5110×2010×1640mm
●ホイールベース=3003mm
●エンジン=V8DOHCツインターボ
●排気量=3996cc
●最高出力=650ps/6000rpm
●最大トルク=850Nm/2250-4500rpm
●トランスミッション=8速AT
●駆動方式=4WD
●最高速=305km/h

ランボルギーニ LM002主要諸元

●全長×全幅×全高=4795×2000×1850mm
●ホイールベース=2950mm
●エンジン=V12DOHC
●排気量=5167cc
●最高出力=444ps
●トランスミッション=5速MT
●駆動方式=4WD
●最高速=210km/h
●生産=1986-1992年
●生産台数=300台

[ アルバム : ランボルギーニ ウルス/LM002 はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
WEB CARTOP
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
一体何が!? シーズン終盤のF1レースディレクター交代劇にドライバーたちも驚き「ちょっと奇妙だよね……」
motorsport.com 日本版
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
VW、新型SUV「ティグアン」を発売 価格は487万1000~653万2000円
日刊自動車新聞
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
くるまのニュース
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
家族のおでかけマンネリ解消へ、日産が新プロジェクト 全国の「奥名所」を発掘
レスポンス
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
メルセデスAMGから「CLE53カブリオレ」発売!専用のパワフルなルックスと先進・洗練のインテリア
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2868.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2760.06880.0万円

中古車を検索
ウルスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2868.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2760.06880.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村