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複雑すぎて機械じゃムリ! なんと職人が手でボディパネルを作っていた「有名なクルマ」3選+α

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複雑すぎて機械じゃムリ! なんと職人が手でボディパネルを作っていた「有名なクルマ」3選+α

 この記事をまとめると

■職人がボディパネルを手で仕上げていたクルマを紹介

伝説中の伝説! 「288GTO」「イオタ」「2000GT」がクルマ好きに「神聖視」されるワケ

■手作業で作っていたがゆえに補修部品がポン付けできないケースもあった

■現在も手作業で作られているクルマが国内メーカーには存在する

 昔のクルマはボディまでも職人が手で作っていた!

 人気車種では月に数万台レベルで販売されることもあるクルマたち。そのため、クルマの生産工場では多くの作業のオートメーション化がなされている。これは組み立てだけでなく、ボディパネルの製造も同様のことが言え、現行車の複雑な曲面をもったボディパネルもプレス機によって大量生産されているのが一般的だ。

 しかし、過去にはその凝ったデザインゆえにプレス機での成型ができず、熟練の職人によってハンドメイドで仕上げられていたモデルも存在しているのだ。

 いすゞ 117クーペ(初期モデル)

 ハンドメイドのクルマとして広く名が知られているクルマのひとつとして、いすゞ 117クーペが挙げられるだろう。1968年に登場した同車はコンセプトカーであった117スポルトを市販車としてリデザインしたものだったが、それでもすべてのボディラインをプレスで成型することができず、職人の手によって仕上げがなされていたのだ。

 そのため、初期の117クーペは「ハンドメイドモデル」と呼ばれるほどとなっており、その美しいボディラインはいま見ても色あせることはないものとなっている。

 その後、いすゞはGMと提携したことで資金と技術を習得し、117クーペのボディもプレス機による成型が可能となったため、1973年に登場したモデル以降はハンドメイドモデルではなくなった。

 日産 シルビア(初代)

 貴重なFRレイアウトのクーペモデルとして、中古車市場で高値安定となっているシルビア。いまではドリフト走行のベース車というイメージが強いシルビアではあるが、初代モデルは流麗なクーペスタイルを持ったスペシャリティカーとして登場していた。

 クリスプカットとも呼ばれたシャープなラインは当時のプレス機では再現することが難しく、職人によって1台1台手作業によって実現されていたのだが、それゆえに価格も高額で当時の価格で120万円となっていた。

 この金額は、当時のフラッグシップセダンであるセドリックをも上まわり、サニーの2倍に匹敵するもの。それだけに総生産台数も554台と極わずかであるが、そのスタイルは一見の価値があるだろう。

 いまでも手作業で組み立てるクルマがあった!

 トヨタ 2000GT

 トヨタのイメージリーダーとして1967年に登場した2000GT。いまでは1億円を超える価格で取引された例もあるほどスペシャルな1台となっているが、当時の価格238万円は、前述のシルビアの2倍であることから考えても、当時からかなりの高額車だったことが伺える。

 しかし、それであっても赤字とも言われていたのには理由があり、2000GTはボディの成型のみならず、車体の組み立てやボディパネルの溶接、塗装からエンジンの組み立てに至るまで、多くの行程が手作業でなされていたのだ。

 そのため、同じ年式の個体であっても微妙に違いがあり、補修部品などもそのまま装着できないケースも多々あるというが、それもまた味わいということなのだろう。

 番外編:ミツオカ車全般

 現在、バディが大人気で納期が1年半~2年となっているミツオカ。そんなミツオカからリリースされる車両はすべて手作業によって作られていたのである。そもそも富山県にあるミツオカの工場には、他メーカーの工場のようなラインもなければオートメーション化されたロボットも存在していないのだ。

 なお、ご存じのとおりミツオカ車はベースとなる車両があるが(バディの場合はトヨタRAV4)、基本的にベースとなる車両は完成した状態で入庫しており、まずはミツオカ車にするために不要な部品類を取り外すところから生産工程がスタートする。

 その後、新たなボディパネルの装着や溶接、パテなどによる成型作業に塗装を経て、ようやくミツオカ車として生まれ変わるという行程を経ている。そのため年間で生産できる台数はおよそ500台とごくわずかで、じつはかなり希少なモデルたちとなっているのである。

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みんなのコメント

10件
  • 光岡は全然違う
  • プレス技術も向上して樹脂成形やカーボンパネルと何でもござれの現代、目を瞠るようなデザインの車は…無くなったな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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