フェルナンド・アロンソ絶好調！ 今度は堂々フロントロウ獲得「マシンのバランスは完璧。全てのラップを楽しんだ」

　F1第5戦マイアミGPの予選で、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソがフロントロウ2番グリッドを獲得。この結果に「大満足」とアロンソは語った。

　アロンソは予選Q1を12番手で辛くも通過すると、Q2では3番手……そして迎えたQ3の最初のアタックでは、レッドブルのセルジオ・ペレスに次ぐ2番手につけた。そしてセッション終盤、各車が最後のアタックに入ったところでフェラーリのシャルル・ルクレールがクラッシュを喫し、赤旗終了。アロンソは最初のアタックを終えた時点で2番手だったことが功を奏し、フロントロウを手にした。

　アロンソが予選トップ2を獲得するのは、雨の中予選が行なわれた2022年のカナダGP以来。ドライコンディションに限って言えば、フェラーリに在籍していた2012年のドイツGP以来のこととなる。なお今季サウジアラビアGPでも決勝レースを2番手フロントロウからスタートしているが、これは予選2番手だったルクレールが、パワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティを受けたことで繰り上がった結果だった。

「良い予選だった。FP3は僕らにとって少し厳しい状況だった。様々なセットアップを試してみたけど、うまくいかなかった。でも、チームは最初の4レースでよく理解していたセットアップにマシンを戻した。すると、予選でクルマが生き返ったんだ」

　アロンソは予選後にそう語った。

「2番手という結果には満足している。フロントロウだしね。ここから、どんなことができるのか見てみよう」

「（マシンのバランスは）完璧だ。全てのラップを楽しんだよ。ドライブするのが楽しかった。ここの低速コーナーは、かなり難しい。ターン11からターン16の間はかなりウォールに近いしね。予選で攻めるには、マシンに自信を持っている必要がある。今日はその自信を持てていたので、とても嬉しいよ」

　路面コンディションはかなり難しい状況だったと語るアロンソ。そして決勝レースが雨になる可能性も覚悟しているという。

「週末を通じて、（路面は）かなり難しかったと思う。綺麗なのは非常に狭いレーシングラインのみで、かなりグリップ力は高い。しかしラインを外すと、とても滑りやすくなるんだ」

「天候にも注意が必要だ。明日は雨が降るという予報もある。本当にそうなったら、また全く新しいコンディションになるだろう」

　今季ここまで好調な走りを続けているアロンソ。第4戦を終えた時点で3位表彰台3回、4位1回……レッドブル勢に次ぐドライバーズランキング3番手につけている。そして今回は予選2番手獲得だ。

　その秘訣について尋ねられたアロンソは、次のように答えた。

「僕はいつもモチベーションが高いと思う。僕はいつも、懸命に仕事をしてきた。でも、これまでは、マシンをセットアップして前進させるという能力について、信じきってくれるチームがいなかったんだと思う。そして、今ほど速いマシンを手にしたことはなかった」

「僕は何も変えていない。でも、アストンマーチンが僕の全てを変えてくれたんだ」