現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > いまになって中古人気に火が付いてる! 当時たった3年で消えた不人気車「ホンダ・エレメント」のじわる魅力

ここから本文です

いまになって中古人気に火が付いてる! 当時たった3年で消えた不人気車「ホンダ・エレメント」のじわる魅力

掲載 27
いまになって中古人気に火が付いてる! 当時たった3年で消えた不人気車「ホンダ・エレメント」のじわる魅力

 この記事をまとめると

■かつて販売していたホンダのSUV、エレメントについて解説

目の付け所はいいのに時代がついてこなかった! 登場が早すぎて消えたSUV5選

■ライフガードステーションをイメージしたクルマで、デザインも生産もアメリカだった

■日本では価格が高かったこともあり当時のセールスは失敗に終わった

 たった3年で販売を終えるもいまになって大人気のSUV

 いまだに圧倒的な人気を誇っているクロスオーバーSUV。それだけに、さまざまなメーカーから新たなモデルが続々登場しているのはご存じのとおり。そんなクロスオーバーSUVブームのいま、再評価されているのがホンダのエレメントである。このエレメントは、もともと北米市場の若いユーザーをターゲットに誕生したもので、デザインもホンダの北米現地法人が手掛け、生産も北米と完全にアメリカ向けの車両となっていた。

 そのため、エンジンも車格からすると比較的大排気量な2.4リッターで、デザインも輸入車風のものとなっていたのだが、これはある意味必然と呼べるものだったのである。

 特徴的だったのは観音開き形状を採用したドアで、ライフセーバーたちが詰めるライフガードステーションをイメージしたもの。それだけに、マリンスポーツを楽しむユーザーがターゲットで、シートやフロアに防水処理がなされていた点も特徴となっていた。

 北米では2001年のデトロイトモーターショーでコンセプトカーの「モデルX」として発表され、2002年12月より販売をスタート。そして翌年4月からは日本での販売も開始された。

 ただ、北米で生産されたモデルを輸入して販売するという都合上(もちろん右ハンドル化はされているが)か、トランスミッションは4速AT、駆動方式は4WDのみのモノグレード展開となっていた(北米ではMTや前輪駆動モデルなども存在)。

 価格は259万円(2005年6月のマイナーチェンジ時に271万9500円に変更)と、同時期のCR-Vの最上級グレードよりも30万円近く高いプライスとなっており、2リッターのCR-Vよりも格上の車種というポジションに収まっていた。

 しかし、やや使い勝手に劣る観音開きドア(フロントドアが開いていないとリヤドアが開けられない)や、無塗装樹脂部分が多いエクステリアなどが安っぽいといわれ、2005年12月に早々に輸入が打ち切られてしまった(北米では2011年まで継続販売)。

 たしかに当時はそのような声があったのは事実だが、現在ではあえてバンパー類をブラックアウトするチープ風カスタムもSUVモデルでは定番のものとなっており、アウトドアレジャーにもピッタリの防水内装など、あらためて評価されている点も頷けるというもの。

 そのため、エレメントは時代を先取りしすぎた不運なクロスオーバーSUVといえるのではないだろうか。

こんな記事も読まれています

全長4m級で「豪華内装」採用! ホンダ「小さな高級車」のインテリアがイイ! クラス超え質感の「フィット」特徴は?
全長4m級で「豪華内装」採用! ホンダ「小さな高級車」のインテリアがイイ! クラス超え質感の「フィット」特徴は?
くるまのニュース
AGC、次世代モビリティ対応の最先端ガラス技術展示へ…CES 2024
AGC、次世代モビリティ対応の最先端ガラス技術展示へ…CES 2024
レスポンス
人気アーティストAimerとスズキ「ラパン」のタイアップが決定!最新曲「Overdrive」を起用したWEBムービーが公開
人気アーティストAimerとスズキ「ラパン」のタイアップが決定!最新曲「Overdrive」を起用したWEBムービーが公開
カー・アンド・ドライバー
[ハーレーカスタム]ショベルヘッドにタトゥー!? 全身に彫金加工施すリジッドチョッパー〈遠藤自動車〉
[ハーレーカスタム]ショベルヘッドにタトゥー!? 全身に彫金加工施すリジッドチョッパー〈遠藤自動車〉
WEBヤングマシン
ボルボ XC90【1分で読める輸入車解説/2023年版】
ボルボ XC90【1分で読める輸入車解説/2023年版】
Webモーターマガジン
【注目モデル試乗】全地球・完全制覇。期待の本格オフローダー、レクサスGXのタフ&ワイルド・フィール
【注目モデル試乗】全地球・完全制覇。期待の本格オフローダー、レクサスGXのタフ&ワイルド・フィール
カー・アンド・ドライバー
トヨタ新型「商用バン」発表! 6速MTあり&9人乗り乗用版も設定 「プロエース」欧州で2024年発売へ
トヨタ新型「商用バン」発表! 6速MTあり&9人乗り乗用版も設定 「プロエース」欧州で2024年発売へ
くるまのニュース
全長4.3mのコンパクトSUV トヨタ「アーバンSUVコンセプト」世界初公開! “ヤリスクロス”サイズの新型EVは2024年に欧州で発売予定
全長4.3mのコンパクトSUV トヨタ「アーバンSUVコンセプト」世界初公開! “ヤリスクロス”サイズの新型EVは2024年に欧州で発売予定
VAGUE
Amazonで自動車が買える?ヒョンデとアマゾンが広範囲な戦略的パートナーシップを締結
Amazonで自動車が買える?ヒョンデとアマゾンが広範囲な戦略的パートナーシップを締結
@DIME
6MT搭載! ホンダの「先進的スポーツカー」が凄かった! 斬新ボディに“走りの良さ”実現した「個性派クーペ」の反響は?
6MT搭載! ホンダの「先進的スポーツカー」が凄かった! 斬新ボディに“走りの良さ”実現した「個性派クーペ」の反響は?
くるまのニュース
災害時の高速道路の段差をあっという間に解消! 「ジオスロープ」工法は頼りになる優れもの。
災害時の高速道路の段差をあっという間に解消! 「ジオスロープ」工法は頼りになる優れもの。
くるくら
バッテリ-のみで118km走行可能!メルセデス・ベンツがPHEVモデル「GLC 350 e 4MATIC Sports Edition Star」を発売
バッテリ-のみで118km走行可能!メルセデス・ベンツがPHEVモデル「GLC 350 e 4MATIC Sports Edition Star」を発売
@DIME
ホンダ「CL250」【1分で読める スクランブラーバイク紹介】
ホンダ「CL250」【1分で読める スクランブラーバイク紹介】
webオートバイ
中国はもはや一流の自動車大国か? 「自動車産業」の盛衰にみる各国ランク構造、EVシフトで今後どうなる
中国はもはや一流の自動車大国か? 「自動車産業」の盛衰にみる各国ランク構造、EVシフトで今後どうなる
Merkmal
雰囲気はミニ「Z32フェアレディZ」!? 日産NXクーペはセクレタリーカーとして北米で成功も日本では「時代の徒花」に?
雰囲気はミニ「Z32フェアレディZ」!? 日産NXクーペはセクレタリーカーとして北米で成功も日本では「時代の徒花」に?
ベストカーWeb
荷物も詰めて車中泊もバッチリ! ミツビシ デリカD:5がベースのキャンパー
荷物も詰めて車中泊もバッチリ! ミツビシ デリカD:5がベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
ランクル70はもう買えない! 次に狙うはランクル250 発売予想時期は2024年3月初旬! 買いたい人が取るべき対策とは
ランクル70はもう買えない! 次に狙うはランクル250 発売予想時期は2024年3月初旬! 買いたい人が取るべき対策とは
ベストカーWeb
未来のMR2?セリカ?はたまたスープラ?井戸田潤がトヨタのコンセプトBEVを目撃!
未来のMR2?セリカ?はたまたスープラ?井戸田潤がトヨタのコンセプトBEVを目撃!
グーネット

みんなのコメント

27件
  • >価格は259万円(2005年6月のマイナーチェンジ時に271万9500円に変更)と、同時期のCR-Vの最上級グレードよりも30万円近く高いプライスとなっており、2リッターのCR-Vよりも格上の車種というポジションに収まっていた。

    今だと安いと感じてしまう金額。(^^;
  • 作ってはポイ、飽きてはポイ、ホンダです
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

272.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

30.0224.8万円

中古車を検索
エレメントの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで! 登録してお得なクーポンを獲得しよう
マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

272.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

30.0224.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村