ボディ剛性から足回りまでトータルでスイスポの戦闘力を引き上げる!
ZC33S筑波最速タイムを刻む俊足マシンのメイキング
「日米の最先端パーツで組み上げられた超完成度のチューンド86!」FA20エンジンは独立スロットル+ターボで武装!
リーズナブル&ハイクオリティをコンセプトに掲げるレイル。補強パーツや足まわり系パーツを充実させる同社では、ストリート向けのオリジナルブランド「Beatrush(ビートラッシュ)」を展開するなど、幅広いニーズに応えてきた。
全日本ラリーや全日本ダートトライアルにも参戦中で、数多くの競技活動で培ったノウハウをフィードバックして生み出されるアイテムの数々は多くのファンを魅了する。自社生産に拘っているのも特徴だ。
ZC33Sについては発売当初からパーツ開発に取り組み、その効果を検証するために全国のサーキットで走り込みを重ねる。筑波サーキットでZC33S最速となる1分3秒3をマークするほどの俊足ぶりだ。
ちなみにこのデモカー、今でこそタービン交換まで実施しているが、かつては足まわり強化とボディ補強のみで1分5秒7、さらにECUを書き替えたブーストアップ仕様では1分4秒2と徐々にタイムを短縮してきた。ZC33Sの潜在性能の高さを証明する1台と言えるだろう。
軽量化なしのストリートスペック、しかもそれらは全て市販品(もしくは開発中のアイテム)で統一と、一般ユーザーがマネできる範囲の仕様となっている。
まずエンジンは、ブリッツのハイフロータービンやオートプロデュースBOSSのチューンドECUによりパフォーマンスアップ。最大ブースト圧1.2キロ時に179㎰を発揮する(ダイナパック計測)。
吸気系は剝き出しクリーナーとアルミサクションパイプの併せ技で、効率的に吸入空気を取り入れるインテークキットを近日発売予定。こちらはレーシーな吸気サウンドが味わえるのもうれしいポイントだ。
専用オイルフィラーキャップからブローバイを排出させる仕組みのオイルキャッチタンクも用意。ZC33Sはブローバイが多いので、サーキット走行時の必需品と言えるだろう。
54Φのフロントパイプはステンレス製の車検対応品。社内テストでは純正に対して5㎰のパワーアップを実証している。排圧が下がることで、エンジンの負担が減るというメリットもある。
次にボディ補強。「ZC33Sは軽くなった分だけボディ剛性が下がっているのは否めません。補強バーを追加することで若干の重量増にはなりますが、それを差し引いても余るだけの効果が得られます」とレイルの渋谷さん。
ボディを固めると乗り心地が悪くなるようなイメージもあるが、むしろ逆。純正サスでも軽量級特有ともいえるリヤのバタ付きが抑えられる。補強パーツにより足がストレスなく動く環境を整えてやることで、初期の突き上げ感も抑えられ、質感の高い乗り味に仕上がるというわけだ。
そして一番の自信作というのが、KYBベースのオリジナル車高調。リヤの伸びストロークを確保するためにヘルパーも追加したこの足まわりでは路面への追従性を重視。しなやかに動かすことで、ハイレートながら不快な突き上げ感を解消した。ちなみにブッシュ類については入力が大きいフロントアッパーとロアアームのみピロボール化している。
バネレートは2種類から選択可能で、ブラケット側でもキャンバーが付けられる偏心ワッシャーも付属する仕様だ。キャンバーはピロアッパーとの併用で最大4.8度まで付けることができるそうだ。
入力が大きいため歪みが出やすいロアアームの付け根のブッシュ。これをピロ化することで、ダイレクトなハンドリングに生まれ変わる。ピロボールアッパーマウントとの併用も効果的だ。
エクステリアでは、ABS樹脂製のリップスポイラーを近日発売予定。吊り下げステー付き&アンダーパネル一体型となっており、空力効果も期待できる。JAF規定に準じた牽引フックも用意されている。
その他、リヤ用の可変スタビライザーも開発中とのこと。テンションを変えることで、リヤの挙動をより細かくコントロールできるようになる。さらに一歩先を行くセッティングに役立つこと請け合いだ。
このようにツボを押さえたメイキングが光るレイルのZC33S。“街乗りメイン、時々走行会仕様”を目指す多くのユーザーにとって、絶好のサンプル車両と言えそうだ。
●取材協力:レイル 神奈川県横浜市戸塚区平戸町335 TEL:045-824-1835
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