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外国メーカー車、2018年の新規登録台数は? 「2018年12月に売れたインポートカー」

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外国メーカー車、2018年の新規登録台数は? 「2018年12月に売れたインポートカー」

Q:外国メーカー車の2018年の新規登録台数は?

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)A:前年比1.1%増の30万9405台と、2年連続で30万台超えを達成。

フォルクスワーゲン 310psのT-Roc R発売へ ティグアンR登場か

しかも、1996年に続く過去2番目の高水準を成し遂げた。昨年は20年ぶりの30万台超(30万6088台)だったので、外国メーカー車の好セールスは2018年も続いた形だ。各ブランドが積極的に新型車や特別仕様車を投入したこと、排出ガス規制不正問題の影響からフォルクスワーゲンが立ち直りつつあること、ドイツ以外の中堅ブランドが健闘したことなどが、数字を伸ばした主要因。

クルマとしてはSUVやディーゼル車のカテゴリーが好調。価格帯別では400万円以上のクラスがとくに好調だった。

新規登録台数は2年連続で30万台超

日本自動車輸入組合(JAIA)がまとめた12月の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同月比10.6%増の3万4834台と2カ月ぶりのプラスを達成。日本メーカー車含でも同8.2%増の3万8235台と、2カ月ぶりに前年実績を上回った。この結果、2018年(1月~12月)の外国メーカー車の新規登録台数は前年比1.1%増の30万9405台となり、3年連続での前年超えを記録。また、30万台の大台を超えるのは2年連続で、しかも1996年に続く過去2番目の高水準を記録する。さらに、登録車全体に占める外国メーカー車のシェアも9.2%と過去最高を成し遂げた。

12月の輸入車マーケットの動向についてJAIA関係者は「12月の輸入車の新車販売は、日本メーカー車に一服感が出て前年同月比11.5%減の3401台とマイナスに落ち込んだものの、外国メーカー車は同10.6%増の3万4843台と2カ月ぶりにプラスを達成し、全体でも同8.2%増の3万8235台と2カ月ぶりに前年実績を超えた。好成績の要因はメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲンの独トップ3がいずれも前年同月比で2ケタ増を達成したこと、さらに新型車や特別仕様車を積極的にリリースした中堅ブランドのセールスが伸びたことなどが挙げられる。高級車ブランドの販売も依然として好調だ。また、いわゆるゴーン・ショックで懸念されたルノーの日本での販売は、現状ではそれほど波及していない。一方、アウディの販売は前年同月比で20.6%減と大きく落ち込む。排出ガスおよび燃費検査の不正問題の発覚、それに伴うブランドイメージの低下などが、少なからず影響を及ぼしているようだ」と分析。

また、2018年の成績については「2018年は自然災害が多かったにもかかわらず、景気の回復基調などが追い風となって、輸入車の販売は好調に推移した。外国メーカー車は前年比1.1%増の30万9405台と、2年連続で30万台超えを達成。しかも、1996年に続く過去2番目の高水準を成し遂げた。日本メーカー車もトヨタ自動車やホンダが牽引した結果、前年比26.5%増の5万6861台を達成する。全体で見ると、前年比4.3%増の36万6266台という好記録となった。好調の要因としては、各ブランドが精力的に新型車や特別仕様車を市場に放ったこと、排出ガス規制不正問題の影響からフォルクスワーゲンが脱却しつつあること、欧米の中堅ブランドが健闘したことなどが挙げられる。クルマとしては、SUVモデルやディーゼル車のカテゴリーが人気。価格帯別では400万円以上のクラスがとくに成績を伸ばした」と解説した。

今後の見通しについては、「10月に実施予定の消費税アップや米中貿易問題による悪影響などの不確定要素はあるが、2019年も各ブランドが積極的に新型車や特別仕様車を発売する予定なので、景気の高止まりが続けば好セールスを維持できる可能性は十分にある。SUVモデルやディーゼル車のほか、新しい環境対応車もシェアを伸ばしていくだろう」と予想した。

2018年12月「インポートカー」新規登録ランキング

車名別インポートカー新規登録台数 (1月からの累計台数順)

日本自動車輸入組合 乗用車、貨物、バス合計(カッコ内は前年比)1位 メルセデス・ベンツ 8531台 (119.0%)
2位 フォルクスワーゲン 5368台 (129.3%)
3位 BMW 6584台 (120.1%)
4位 アウディ 2425台 (79.4%)
5位 BMWミニ 2916台 (105.7%)
6位 トヨタ 1576台 (99.1%)
7位 ボルボ 2011台 (111.2%)
8位 ホンダ 805台 (78.2%)
9位 日産 668台 (103.9%)
10位 ジープ 1127台 (101.3%)

11位 プジョー 823台 (96.3%)
12位 ルノー 605台 (134.1%)
13位 ポルシェ 875台 (105.2%)
14位 フィアット 572台 (87.2%)
15位 スズキ 195台 (52.4%)
16位 ランドローバー 457台 (87.2%)
17位 シトロエン 323台 (93.9%)
18位 ジャガー 441台 (186.1%)
19位 三菱 157台 (75.8%)
20位 アルファ・ロメオ 274台 (92.9%)

M・ベンツ 4年連続でトップ

外国メーカー車の12月のブランド別成績では、前年同月比19.0%増の8531台の新規登録を成し遂げたメルセデス・ベンツが46カ月連続での首位につく。続く第2位には、同20.1%増の6584台を達成したBMWが1ランクアップで位置。前月2位のフォルクスワーゲンは、同29.3%増の5368台ながら第3位に陥落した。また、第4位には同5.7%増の2916台を登録したBMWミニが前月と同様に位置。ドイツ4強の一角であるアウディは、同20.6%減の2425台にとどまって第5位に甘んじた。

トップ5以外では、精力的な販売戦略を展開する中堅ブランドの健闘が目立った。ボルボが前年同月比11.2%増(2011台)、ジープが同1.3%増(1127台)、ルノーが同34.1%増(605台)、ジャガーが同86.1%増(441台)、アバルトが同5.8%増(181台)、DSが同100.0%の大幅増(94台)、キャデラックが同16.7%増(77台)の好セールスを達成する。また、高級スポーツカーブランドの好調さも顕著で、ポルシェが同5.2%増(875台)、アストン マーティンが同237.5%の大幅増(81台)、フェラーリが同レベル(61台)、マクラーレンが同40.0%増(21台)を記録。さらに、高級車ブランドのベントレーが同7.0%増(61台)、ロールス・ロイスが同33.3%増(36台)の好成績を成し遂げた。

一方、2018年通しての外国メーカー車のブランド別順位は、前年比1.0%減ながら6万7554台の登録を記録したメルセデス・ベンツが4年連続でのトップに輝く。続く第2位には、同6.0%増の5万1961台を達成したフォルクスワーゲンが1つ順位を上げてランクイン。前年第2位のBMWは同2.9%減の5万982台で第3位に落ちたものの、同じグループのBMWミニは同2.2%増の2万5984台を記録し、第4位のアウディ(同6.6%減の2万6473台)に489台差まで迫った。

多くの中堅ブランドが好成績を残したことも2018年のトピックで、ボルボが前年比10.5%増(1万7805台)、ジープが同13.2%増(1万1438台)、プジョーが同19.9%増(9881台)、ルノーが同1.9%増(7253台)、ランドローバーが同9.8%増(3972台)、シトロエンが同13.1%増(3564台)、ジャガーが同24.7%増(3260台)、アルファ・ロメオが同36.6%増(2510台)、アバルトが同2.9%増(2352台)、シボレーが同8.5%増(878台)、キャデラックが同9.1%増(633台)と前年超えを成し遂げる。

スポーツカーブランドの好調さも際立ち、ポルシェが同3.5%増(7166台)、ランボルギーニが同14.3%増(543台)、ロータスが同30.2%増(224台)、マクラーレンが同35.4%増(222台)を達成。また、高級車ブランドではベントレーが同4.5%増(437台)、BMWアルピナが同15.5%増(253台)、ロールス・ロイスが同2.2%増(230台)を記録した。日本ブランドも健闘し、トヨタ自動車がハイラックスなどの導入の効果で同34.7%増(2万2978台)、ホンダが新型シビックや新型NSXの導入で同373.0%の大幅増(1万4130台)を成し遂げた。

年間のモデル別販売台数では、BMWミニが3年連続での首位に輝く。続く第2位にはフォルクスワーゲン・ゴルフが位置。第3位にはメルセデス・ベンツCクラスがランクインした。

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