■親子3世代がトミカを評価したポイントは「カッコいい」こと
ダイキャスト製ミニカー「トミカ」が、2020年に発売50周年を迎えました。長い歴史を持つだけでなく、累計販売台数は6億7000万台を超え、発売された車種は1000以上にのぼります。
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50年間、トミカが日本の子どもたちに広く愛され続けている理由とはいったいなんでしょうか。
1970年に登場した初代トミカは、日産「ブルーバード SSS クーペ」、トヨタ「コロナマークIIハードトップ」、トヨタ「クラウン スーパーデラックス」、トヨタ「クラウン パトロールカー」、トヨタ「2000GT」、日産「フェアレディZ 432」の全6車種で販売を開始。
当時珍しかった手のひらサイズの国産ミニカーとして人気を博し、1972年には60車種、1974年には100車種を突破。
電池で走るモデルや、大人がコレクションする高級モデル、さらにトミカを走らせるコースなど、数多くの派生商品も登場し、2010年には現在に続く全140車種のラインナップが整いました。
トミカ50周年を記念して、2020年1月15日に都内で開催された記者発表会では、初代トミカの6台はもちろん、歴代の約1000車種が展示さ、長い歴史を持つ当時の面影をいまに伝えていました。
トミカが親子3世代にわたる人気を保ち続ける要因について、トミカを販売するタカラトミーのベーシック事業部長 竹内俊介氏は次のように話します。
「今回50周年を迎え、トミカのイメージ調査をおこないました。その結果、トミカの特徴には手のひらサイズである点や、ドア開閉のアクションなどさまざまなものがありますが、親子3世代で共通するトミカのイメージとして、『カッコいい』というものがあることがわかりました。
カッコいいという価値は過去も未来も普遍で、かつクルマそのものが持つ価値でもあります。
ある種当たり前のようなことではありますが、これからも大事にし続ける、絶対的な中心価値だと考えています」
また、トミカ50周年記者発表会に登壇した、日産「GT-R」の統括責任者を務める田村宏志氏も、いちユーザー目線で「やっぱりカッコいい。机の上に置いて、目線をトミカの高さにあわせてみたり、動かしたりするとたまらないと感じます」とコメントします。
自動車メーカーの開発責任者も唸らせるカッコよさが、50周年の歴史を重ねるうえで不可欠だったといえるでしょう。
■自動車メーカーのデザイナーがトミカをデザイン! どんなクルマになった?
タカラトミーは、トミカ50周年を迎えるにあたり、ユーザー参加型イベントの開催や記念商品の発売、さらに異業種間のコラボレーションなどさまざまな企画を用意しているといいます。
そんななか、自動車メーカーとのコラボレーション企画としておこなわれるのが、ホンダ、トヨタ、日産のデザイナーがトミカのためにオリジナル仕様となるデザインを製作し、トミカと実車の両方に施されるという企画です。
ホンダは「シビックタイプR」、トヨタは「スープラ」、そして日産は「GT-R」をベース車に選定し、オリジナルデザインのトミカと実車はあわせて2020年内のイベントで公開される予定といいます。
各社のオリジナルデザインには、どのようなこだわりが詰まっているのでしょうか。50周年記念記者発表会に出席したした各社の開発責任者は、次のようにコメントします。
まず、シビックタイプRの開発責任者を務める本田技術研究所 オートモービルセンターの柿沼秀樹氏は、次のようにコメントします。
「配色は、おめでたい印象のある金と紅白を意識しました。そのうえで、シビックタイプRの外装デザインの機能性をデザイン・カラーで表現しています」
次に、スープラの開発責任者であるトヨタの多田哲哉氏は、「子どもがトミカで遊んでいるシーンを想像して、上から見たときに一番カッコよくなるようにデザインしました」と話しました。
最後に、GT-Rの開発を統括する日産 商品企画本部 商品企画責任者の田村宏志氏は、「かつて存在した『スカイライン』のスーパーシルエット(レーシングカー)のデザインモチーフを、およそ40年ぶりに現行型GT-Rで再現しました。ただ、元のGT-Rにないラインを追加するのは大変でした」といいます。
※ ※ ※
タカラトミーの竹内俊介氏は、トミカのこれまでの歩みのなかで「カッコいいクルマの開発や、クルマ文化の発展に貢献していただいた自動車メーカーへの感謝の気持ちがある」と振り返っています。
カッコいいクルマを自動車メーカーが開発して、そのカッコよさを活かしながら子どもが触れられるトミカを生み出していくという自動車メーカーとトミカの幸せな関係は、次の50年に向けてもう歩みはじめています。
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