この記事をまとめると
■フォルクスワーゲンパサートにプラグインハイブリッドの「GTE」を設定
「シューティングブレーク」「エステート」「ヴァリアント」etc……「ワゴン」の呼び名じゃダメな理由は「カッコ悪さ」が根底にあった!
■バッテリー容量を13.0kWhに増強しEV後続可能距離も57km(WLTPモード)に増加
■2022年内の供給量は約50台になる見込みで以降の受注分の納車は2023年以降を予定
マイナーチェンジしたパサート・ヴァリアントにPHEV追加
派手さや華美な装飾はなくともユーティリティを追求し、クラスの基準車といえるモデルをリリースするフォルクスワーゲン。まさに世界で愛される世界の国民車といえるブランドだ。そんなフォルクスワーゲンのDセグメントモデルとしてリリースされているのがパサートだ。
そしてこの度、パサートにプラグインハイブリッドモデルが追加された。今回追加となったのは「パサートGTEヴァリアント」で、直4とモーターを組み合わせた力強い走りと省燃費を両立したモデルとなっている。
プラグインハイブリッドとなったパサートGTEヴァリアントの最大の特徴は、先代モデルに比べて容量を約30%増強したバッテリーだろう。9.9kWhから13.0kWhとなることで、EV航続可能距離が57km(WLTPモード)となり、ちょっとした普段使いにおいてはCO2を輩出しないEV走行のみで対応できるようになっている。
ドライブトレインは115kW(156馬力)の1.4リッター直4のTSIガソリンエンジンと85kW(116馬力)の電気モーターの組み合わせ。
走行モードは、モーターのみで走行する「EVモード」以外にも、モーターとエンジンを効率よく使って走行する「ハイブリッドモード」、モーターとエンジンの両方を使って力強く走行する「GTEモード」が用意される。「ハイブリッドモード」では、走行中に回生エネルギーからバッテリーを充電することも可能だ。
半導体不足で2022年内の納車は約50台にとどまる予定
エクステリアは、先だって実施されたマイナーチェンジに沿って行われており、新デザインのフロント&リヤバンパーとラジエターグリルを採用するとともに、リヤ中央部分に「GTE」のロゴも移されている。また、先代モデル同様にGTE専用のC字型LEDデイタイムランニングライトやブルーにペイントされたブレーキキャリパーなどを装備し、フォルクスワーゲンのeモビリティを象徴するモデルとなっている。
エクステリアに加えて、装備面も新型パサートシリーズ同様にアップグレードされた。同一車線内全車速運転支援システム「トラベルアシスト」やLEDマトリックスヘッドライトの「IQライト」など、最新の先進運転支援システムが標準装備となっている。
新型フォルクスワーゲン・パサートGTEヴァリアントは、ベースグレードと上位グレードとなる「アドバンス」の2グレード構成で、価格はそれぞれ634万5000円、683万8000円。なお、半導体供給不足などの影響により、年内の供給量は約50台ほどになる見込みで、それ以降の受注分は2023年以降の納車となる予定だ。
2024年には新型にフルモデルチェンジすると予想されているパサート。その前に、フルモデルチェンジ直前の熟成された完成度の高い最終モデルに乗っておくというのも悪くないだろう。それが追加された「パサートGTEヴァリアント」なら満足できること間違いない。
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ソダネ。