F1参入目指すアンドレッティ、既存チームは難色もドライバー達は歓迎姿勢。「素晴らしい」「チャンスが増えて良いよね」とF1王者ら

　F1への新規参戦を目指すチームの申請が評価され、FIAはアンドレッティ・グローバルの申請を承認。FOM（フォーミュラ・ワン・マネジメント）との合意を目指す最終段階へと移った。

　ただアンドレッティによるF1新規参戦に対し、既存チーム側は分配金など利益が減ることへの警戒感が強く、FIAが承認したとしてもこの先も実際に参戦が認められるまで困難な道のりが待ち構えていると考えられている。

　だがアンドレッティを応援する存在もある。7度のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトン（メルセデス）というビッグネームがその1人だ。

「素晴らしいと思うよ」

　アンドレッティのF1参戦の見通しについて聞かれたハミルトンは、そう答えた。

「F1にはグリッドに十分な数のマシンがないと僕は常々感じていたんだ」

「僕がこの計画を支持するとなれば、快く思わない人も間違いなくいるだろうね！　でも、僕としては素晴らしいと思っている」

「より仕事の場やチャンスが増えることになるし、2つシートが増えればそれだけ女性ドライバーにとっても潜在的な可能性になる。より門戸を開くことになるんだ。レースはよりエキサイティングなものになると思う」

　またレッドブルのマックス・フェルスタッペンも、前向きな考えを示しているドライバーのひとりだ。

「ドライバー側の立場からはこの件についてはコメントが難しいんだ」

「もちろん、僕はチームオーナーじゃない。でも彼らの立場も理解できる。ただ僕がこれまで見てきたモノでは、彼ら（アンドレッティ）のパートナーやその名前は、プロフェッショナルなチームだということを示していると思う。ドライバー側にもチャンスがより増えるから、僕は良い事だと思っているんだ」

「でも（既存の）チーム側がそれを望んでいないというのも分かる。だから難しい問題だよね」

「結局、これはFIAとチーム、そしてFOMはアンドレッティがどう準備しているのかについてもっとたくさんの情報を持っているんだ。だからこそ、簡単な決断ではないんだろう」

　2017年にアンドレッティからインディ500に参戦した経験をもつフェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）は、アンドレッティという名前は素晴らしいとしつつも、チーム側の見解を支持すると述べている。

「（アンドレッティは）素晴らしいチームだ。僕はマイケルとは知り合いだし、F1に加えるにあたって彼の名前は明らかに素晴らしいモノだろう」

「でもこういったことの決定においては、まずFIAがいて、それからFOMやチームが関わってくる」

「なんて言えばいいか分からないよ。最終的な決定はどうあれね。僕はマイケルが好きだし、その組織も好きだ。でも様々なことがあるのも分かるし、アストンマーチンの立場がどうあれ僕はそれを支持する」

　またアルファロメオのバルテリ・ボッタスは、参戦するマシンが増えることは良いことだと語った。

「参加するマシンが増えるなら、それはこのスポーツをより良くしてくれるだろう。僕は明らかにそう思う」

「子供の頃にF1を見ていて、グリッドにつく数が増えればよりエンタテイメントも増すし、若いドライバーにチャンスが増えるのも見ていた覚えがある」

「だから僕としては、チームの数が多くなるのは良い事なんだ。まあ、例えば上限はおそらく30台とかだとは思う。それでも、僕らはその数からは程遠い。だから僕としては、大歓迎だ。反対がある理由も分かるけどね」

Comments

[tnw********]

自然が大切だから立派なピットが無くても勝てるような感覚が必要だと思う。商業規格は悪さをする場合があるが、もっとプレミアムな条件を身に着ける状況の流れかな。