KTMは、MotoGPのライダーラインアップからヨハン・ザルコを外し、今季残りの6レースはテストライダーのミカ・カリオが出場すると発表した。
昨年までテック3・ヤマハでMotoGPを戦っていたザルコは、2019年シーズンを前にKTMと2年契約を締結し、ファクトリーチームのライダーとなった。
■ワイルドカードで結果を出したい……ザルコ、来季はテストライダーを希望
しかし彼はKTMのバイク『RC16』への適応に苦しみ、思うような結果が出せないレースが続いた。結局、ザルコは2年契約を途中で解消する形で、2019年限りでチームを離れることになった。
こうした状況を受けて、KTMはバイク開発における”優先順位を再編成”。ザルコをラインアップから外し、テストライダーを務めているカリオを積極的にレースに参加させることにしたようだ。
「我々はリソースを可能な限り最善な形で使用することができるよう、決断を下さなければならない。我々のMotoGP(プロジェクト)の構造は前向きな方向に進んでいる」
KTMのモータースポーツ部門代表であるピット・バイラーは、そう語った。
「ミカの持つ知識と経験が、現段階の我々の役に立つと強く信じている」
「2020年のシーズンを最高のポジションでスタートするために、実際のレース環境でテスト結果を検証することが最も重要だ。ミカはRC16に乗って自分の能力を証明しており、彼がレーサーとして再びラインアップに加わったことを嬉しく思う」
「チャンピオンシップの終盤においてポイントを争うと同時に、82番の(カリオの)バイクを使って新しい構成(をテストすること)に集中するのは間違いない」
サンマリノGPで11位に終わったザルコは、バイクの開発作業から徐々に”フェードアウト”していることをグランプリ週末中に認めていた。
ザルコは、2020年のプログラムをまだ発表していないが、MotoGPのテストライダー就任に向けて動いており、ワイルドカードでMotoGPに参戦できるかどうかを重視しているようだ。
バイラーはザルコについて「昨年11月に野心的なプロジェクトに参加してくれたヨハンの努力に感謝する」と語った。
「今、我々は未来のことを考えなければならない。したがって、今回のステップを進めているんだ。KTMは2019年末の契約満了まで、彼(ザルコ)のサポートを続けるし、彼の未来が明るいことを心から願っている」
2015年にテストライダーとしてKTMに加わったカリオは、これまでMotoGPに計5レース参戦している。そんな彼が今季残りの6レースを戦うことになるが、KTMはザルコの後任として、誰が2020年のレギュラーライダーになるのかを発表していない。
カリオの他にも、アプリリアでテストライダーを務めるブラッドリー・スミスがライダー候補のひとりに挙がっているようだが、KTMは急いで決断を下すつもりはないと繰り返し強調している。
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