■なにもかもが「しっかり」してる!! BMWらしいアーバンモビリティ
全6モデル。販売予定の電動スクーター「CE 04」を含めたBMWモトラッドが誇るビッグスクーターのラインナップ数です。ヤマハ「TMAX」、スズキ「バーグマン650」をターゲットとする排気量650ccの2気筒エンジンを搭載する「C650」シリーズにはじまり、超絶な発進加速を味わえる電動スクーター「C evolution」まで。原付サイズの電動モノが多い国内ブランドとは異なり、「i3」や「i8」という4輪でも電動モデルを展開するBMWらしく、プレミアムクラス向けのラインナップを誇るのはさすが。そこに加わったのが「C400」シリーズの「X」と「GT」です。その結果、ビッグスクーターでは最も豊富なラインナップを持つブランドとなっています。
スズキ新型「バーグマン200」登場 高速道路も走行可能なコンパクトスクーター
ここに紹介する「C400X」は、その2020年モデルです。登場は2019年、すでに2021年モデルのデリバリーがスタートしていますが、その直前に借り出し、お復習い試乗となりました。
当時の「C400X」の価格は、スズキの「バーグマン400」より数万円高い設定でした。しかし、ETC2.0を標準装備し、メーカー3年保証が付帯することを考えると、価格差はほぼ無しと考えて良いでしょう。
「X」という名前から推察できる通り、アーバンモビリティでありながら、イメージはストリートクロスオーバーです。LEDのヘッドライトが左右非対称なデザインになっているのは、同社のアドベンチャーモデル、「GS」シリーズに倣ったもの。
スタイルは軽快さが印象的。これは「C」シリーズ伝統の「フレックスケース」というラゲッジルーム拡張機能がそれを可能にしています。ヘルメットを収納する時はライダーがバイクから離れる時だと割り切り、折りたたみ式のヘルメット収納スペースを設けているのです。
フレックスケースは、後輪上部に垂れ下がるように拡がり、走行中は利用できません。そのため、移動中大荷物を運べないものの、プロポーションはスリムで軽快感があります。
また、これは編集部スタッフの体験ですが、フロントパートのミドルセクションにあるサイドパネルが、多少の雨からライダーの足元が濡れるのを護ってくれる、という報告も。信号待ちでは濡れますが、走っていると空力を駆使して雨粒が当たるのを抑えてくれるのです。そうした部分も含め合理的です。
搭載されるエンジンは400という呼称ながら、排気量は350ccです。水冷単気筒4バルブユニットを採用し、最高出力は25kW、最大トルクは35N.mと、排気量は「バーグマン400」より少ないながら、パワーで4kW、トルクは同値を発生するのも特徴です。
車体の特徴としては、フロント15インチ、リア14インチのピレリ製ラジアルタイヤを履き、サスペンションは、フロントフォークは外径35mmのインナーチューブ持つ正立タイプ、リアにはプリロード調整が可能な2本ショックを採用するコンベンショナルなもの。また、ブレーキディスクは前後同サイズとしつつも、フロントには対向4ピストンキャリパーにダブルディスク、リアにはシングルピストンキャリパーを採用することで制動性能を引き出しています。
ライディングポジションは、先端が細身になっているシートのお陰で足が外に開かず、足付き感も上々。少し広めのハンドルと自然な角度のグリップに手を伸ばせば、ヨーロッパスタイルのアップライトなポジションだと解ります。
シートの前後長もあり、体格を問わず好みのポジションに収まりそうなのも特徴でしょう。メーターは6.5インチのTFTカラーモニターを採用し、通常表示では時計、気温、トリップなどの情報を選択して表示するほか、速度計を持つシンプルなもの。また左グリップにあるスイッチで選択すれば、回転計を含めた表示に切り替えることも可能です。
エンジンはスクーターの単気筒らしい振動を持っていますが、バイブレーションの振幅は大きくありません。発進時にも2500rpmほどからクラッチを繋ぎ、少ないアクセル開度で効率よくスタートしてくれるので、その後の加速にもシームレスな印象があります。大きくアクセルを開ければ250では味わえない加速力を発揮。剛性感のある車体や、しっかりした足まわりから伝わる「バイク感」が早くも伝わってきます。
イージードライブなスクーターながら、市街地のハンドリングを含め走りに光る一体感。こうした感覚こそ、BMWモトラッドが「C400X」に込めたクロスオーバーなのか、とも感じます。
その印象は高速道路に入っても変わりません。乗り心地の良さと直進性の確かさ、車線変更時のしっかり感など、BMWモトラッド製のバイクに乗った時に感じる走りの質感と同種のものを持っています。しっかり感のレベルが高い。100km/h巡航でエンジンも車体もゆとりがタップリ。感心しました。
それはツーリング先のワインディングを走っても同じでした。荒れた路面でも進路は乱れず、コーナリング中の旋回力、グリップ力、そしてコントロール性を含め、バイク感がしっかりあるのです。
ペースが速くても遅くても「C400X」が発するメッセージは不変で、安心感とライディング感がしっかりあるため退屈しません。走りのパートは可も無く不可も無くという線引きが透けて見えるスクーターが少なくない中、しっかりドイツメーカーの製品、という「血」が流れているのが解りました。
ボトムレンジのスクーターだからそこまで期待せずに乗ったものの、試乗を終えてお見逸れいたしまいた、と思わず見直した「C400X」だったのです。
※ ※ ※
参考まで、最新型で電子スロットル(ライド・バイ・ワイヤ)などを採用した「C400X」(2021年型)の価格(消費税10%込み)は87万円から、ETC2.0車載器を標準装備します。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?