現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ新型「ランクル」登場で競争激化? 最新の高級クロカン車3選

ここから本文です

トヨタ新型「ランクル」登場で競争激化? 最新の高級クロカン車3選

掲載 更新 15
トヨタ新型「ランクル」登場で競争激化? 最新の高級クロカン車3選

■新型「ランドクルーザー」とともに最新のクロカン車を紹介

 今やトヨタのみならず日本を代表するクロカン車である「ランドクルーザー」が、14年ぶりに刷新。2021年8月2日に、日本仕様が発表・発売されました。

「まさかお前が!」覆面パトカーの「ランクル」が東京2020に!存在感がスゴイ!

 ランドクルーザーシリーズの前身であるトヨタ「BJ型」が誕生したのが1951年で、2021年は生誕70周年という大きな節目の年。ランドクルーザーの新たな門出にはふさわしいといえるでしょう。

 高い悪路走破性と耐久性、信頼性を持つランドクルーザーは世界中の過酷な環境で活躍していますが、加えてラグジュアリーSUVとしても比類なき快適性を発揮します。

 一方で、ランドクルーザーと同様に、世界中のセレブに愛されているラグジュアリーSUVのライバルも存在。

 そこで、新型ランドクルーザーとともに、最新の高級クロカン車を3車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「ランドクルーザー」

 歴代のランドクルーザーシリーズは、「ヘビーデューティ」「ライトデューティ」「ステーションワゴン」の3タイプに分類され、現行モデルのヘビーデューティが海外専用車の「ランドクルーザー 70」、ライトデューティが「ランドクルーザープラド」、そして、今回発売された新型ランドクルーザー(300シリーズ)がステーションワゴンに該当します。

 新型ランドクルーザーは伝統のラダーフレームにボディを架装する構造ですが、新開発の「GA-Fプラットフォーム」を採用。従来比で剛性を20%向上したのと並行して、ボディに高張力鋼板を使い、ボンネット、ルーフ、全ドアパネルをアルミ製とするなどにより、車重は約200kgもの軽量化を実現。

 外観はスクエアなステーションワゴンタイプのデザインを継承していますが、本格クロカン車としてのタフさと、洗練された高級SUVとしての荘厳さを表現。ボンネットの中央を凹ませて衝突安全性能と前方視界の両立を図りながら、デザイン上のアクセントにもなっています。

 ボディサイズ(ZXグレード)は全長4985mm×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベース2850mmという堂々たる体躯で、内装では7人乗り3列シートと、5人乗り2列シートをグレード別に設定。

 グレード構成は装備によって分かれ、エントリーモデルの「GX」からトップグレードの「ZX」まで4タイプに加え、新たにスポーティな内外装とした「GRスポーツ」がラインナップされました。

 内装は過度にゴージャスに演出されることなく、センターの12.3インチ大型モニターと液晶メーターによってあらゆるインフォメーションを表示。さらに空調やオーディオ、トランスファーやデフロックなど走行・駆動に必要な操作を物理的なスイッチとすることで、直感的な操作を可能とするなど、すべてが機能的に設計されています。

 パワーユニットは最高出力415馬力を誇る3.5リッターV型6気筒ガソリンツインターボ、または最高出力309馬力の3.3リッターV型6気筒ディーゼルツインターボを搭載。トランスミッションは全車10速ATで、駆動方式は6つのモードを切り替え可能な「マルチテレインセレクト」を採用したフルタイム4WDです。

 さらに、車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートする「マルチテレインモニター」を設定し、ダウンヒルアシストコントロール、クロールコントロールなどを継承するなど、高い悪路走破性は従来以上に進化。

 安全性も最新の「Toyota Safety Sense」を搭載し、セキュリティの面では指紋認証スタートスイッチがGXを除く全車標準装備となるなど、万全な体制となっています。

 新型ランドクルーザーの価格(消費税込)は、ガソリン車が510万円から770万円。ディーゼル車(5人乗りのみ)はZXとGRスポーツだけの設定で760万円(ZX)、800万円(GRスポーツ)です。

 なお、発売された時点で多くのバックオーダーを抱えており、現時点で納期は1年以上かかる見込みとアナウンスされています。

●日産「パトロール NISMO」

 長くランドクルーザーのライバルとして存在しているのが日産「パトロール」です。日本では2007年まで「サファリ」の名で販売されていましたが、現在も海外専用のラグジュアリーSUVとして販売を継続しています。

 初代パトロールが誕生したのは1951年と前述のBJ型と同年で、2021年で誕生70周年を迎えたことを記念し、日産中東法人は2021年3月31日に「パトロール NISMO」を中東地域限定で発売しました。

 外観はこのジャンルでは標準的なスクエアなフォルムの5ドアステーションワゴンタイプで、ボディサイズは全長5315mm×全幅2035mm×全高1940mmと、新型ランドクルーザーよりもさらにひとまわり大きい巨体です。また、仕向地によっては標準モデルに3ドアのショートボディもラインナップ。

 フロントフェイスはハニカム構造の立体的なメッシュを採用したフロントマスクにVモーショングリル、水平方向のクロームラインが存在感を際立たせています。

 リアデザインは全幅を強調するためにデザインされたバンパーとされ、F1マシンからヒントを得たLEDリアフォグランプを搭載するなど、NISMOモデルらしくスポーティに演出

 内装はアルカンターラとレザーの組み合わせ、ラグジュアリーSUVにふさわしくゴージャスです。

 搭載するエンジンは5.6リッターV型8気筒自然吸気ガソリンで、最高出力428馬力を発揮。「GT-R」のエンジンを組み立てる「匠」によってチューニングされたといいます。

 ほかにもビルシュタイン製のショックアブソーバーを採用したサスペンションや、ブレーキ性能の強化、クロカン車ながら空力性能を向上させるエアロパーツを装備するなど、NISMO流のチューニング&ドレスアップが特徴的です。

 パトロール NISMOは2021年4月から中東全域で販売が開始され、価格は日本円換算で約1160万からとなっています。

●ランドローバー「ディフェンダー 110/90」

 長年、世界中のセレブに愛されているラグジュアリーSUVに特化した英国のメーカーであるランドローバー。そのなかでも長い歴史があるモデルが、「ディフェンダー」です。

 ディフェンダーの前身のモデルはその名もズバリ「ランドローバー」で、前出の2台よりも古い1948年に誕生しました。その後ディフェンダーに改名されますがフルモデルチェンジされることなく改良が重ねられ、2015年まで生産されていました。

 そして、2020年4月に2代目となる新型ディフェンダーが発売されました。

 新型ディフェンダーの外観は従来モデルをオマージュしながら、最新のデザインエッセンスを取り入れたボクシーなフォルムを採用。

 ボディタイプも先代を継承してショートホイールベースの「90」と、ロングホイールベースの「110」をラインナップしており、このホイールベースの長さから付けられたグレード名(90/110インチから由来)も先代から受け継いでいます。

 ボディサイズ(エアサス車)は、90が全長4510mm×全幅1995mm×全高1970mm、110が全長4945mm×全幅1995mm×全高1970mmとグローバルで販売されるミドルクラスSUVとしては標準的です。

 また、ランドローバーといえばラグジュアリーなモデルでも本格的なオフロード走行を想定した設計で、共通してスペックには渡河性能が記載されており、ディフェンダーの場合は水深900mmまで対応するなど完全にクロカン車です。

 シャシはランドローバー史上もっとも頑丈なボディ構造といわれるアルミ製モノコックを採用。従来のラダーフレームに比べ3倍のねじり剛性と同時に軽量化も実現しました。

 内装はゴージャスさよりも実用的なアウトドアギアをイメージさせるデザインで、90が2列シートの5人乗り、110が7人乗り3列シートです。

 搭載されるエンジンは最高出力300馬力を発揮する2リッター直列4気筒ガソリンターボに、同じく最高出力300馬力の2リッター直列4気筒ターボディーゼルが110に設定され、トランスミッションは全車8速AT。

 また、4WDシステムは7種類のモードから選択でき、優れた悪路走破性はもちろんのことオンロードでも上質な走りが可能です。

 価格(消費税込)はデェフェンダー90が551万円から、ディフェンダー110は619万円からと、新型ランドクルーザーとは車格的にも競合しているといえるでしょう。

※ ※ ※

 本文中にもあるように、新型ランドクルーザーの納期は1年以上という人気ぶりです。

 というのも、ランドクルーザーシリーズの97%以上は日本で生産されており、世界中に輸出されているため、各国への割当数が決まっていることから、日本ではバックオーダーを抱えることになってしまいました。

 残りの3%弱も主要な部分は日本で組み立て、海外で最終的なアッセンブリーがおこなわれるセミノックダウンとなっているので、実質的にすべてメイドインジャパンといってもいいでしょう。

 ランドクルーザーに共通するコンセプトは「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」です。これを実現するためには高い信頼性と耐久性の実現が必須なことから、今もほぼすべてのモデルが日本で生産されています。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

15件
  • 競争激化?なんてないよ。
    そもそも競争がありえない。
    唯一無二だもん。
    だからアホみたいな納期になってる。
    ジムニーもそう。
    世界中のどこを探したってこんな車ないよ。
  • 日産パトロールとディフェンダー90/110なんて、ランクルの競合には全くの力不足。
    ディフェンダーに至っては、日本のボッタ価格が新型ランクル価格と被るだけが理由って、全くのナンセンス。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

472.8683.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

230.0910.0万円

中古車を検索
ランドクルーザー200の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

472.8683.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

230.0910.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村