フィルター技術の展開例がすごすぎる
自動車用の交換式高性能エアコンフィルター「エムリットフィルター」を製造販売する『エムリット』。新型コロナ感染症拡大の際には、同社のフィルター技術を使用し、いち早く自動車業界のなかでも先んじて“エムリット マスク”を製作したことで、Auto Messe Webでも何度も登場している会社である。
高い集じん性で車内を快適に! 市販化熱望の最先端エアコンフィルターに注目
エムリットの販売する「エムリットフィルター」は、一般的なタイプの2倍以上の繊維量による高い集じん性能を誇り、独自の“INSPAIRテクノロジー”によりPM2.5レベルの小さなホコリも確実にキャッチ。安定した風量をキープできる高性能タイプのアフター向けフィルターであり、エムリット社は、素材から加工まですべてを手掛ける専業メーカーである。
そのエムリットがリリースした「エムリットマスク」は、フィルター技術を基に、N95レベル(0.3μ粉塵を95%防御する)のマスク開発に早々に着手し、試作を重ね、綿100%のガーゼ素材のマスク内に不織布のフィルターを入れる形で製品化したもの。
フィルター部分だけではなく、マスク上下には非金属ワイヤーを入れ、耳掛けは耳が痛くならないよう半透明の特殊平ゴムを使用している。非常に軽量であり、フィルターは交換が可能でガーゼ部分は洗うことができる。現在はオリジナルのプリントにも対応しているという。
そして、先日東京・お台場で開催となった第19回国際オートアフターマーケットEXPO2022では、N95レベルの「N95エアコンフィルター」の試作品や、エンジン用のエアフィルターを披露。HKブランドでの展開を計画していることも発表されている。
フィルターの次に作るのはシートのクッション
エムリットは、現在TEAM SHOW(タレントの哀川 翔さん率いるラリーチーム)のラリー活動をサポートしている。今回、その車両に使用されるバケットシート用のシートクッションを開発しており、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ八ヶ岳茅野の一戦にその試作品を投入。この現場で実際の使用感を確認している。
そのシートクッションというのは、いわゆるバケットシートに装着されているシートクッションの置き換えとしてのアイテム。通常、バケットシートのシートクッションといえば、スポンジをシート表皮と同じ素材で包んでいるものだが、それでは使用中に熱くなり蒸れる原因となっている。
そこで、エムリットはそのフィルター技術を転用して作ったのがシートクッションとなる。その素材は、新幹線のN700系グリーン車のシートに使用されているモノを応用。硬さや厚みは自由に設計ができ、乗りごごちも良く、涼しくて吸湿性の良いクッションとなるという。
もちろん、競技に使用されるものだけに、座面からクルマの動きが解る感覚もしっかり表現できるようになっているという。「CLING-AIR(クリングエア))と名付けられているこのアイテム、今夏までには販売開始予定だ。
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みんなのコメント
あったかい
着る扇風機(背中にファン)
シート背中の部分
風が出れば?