ムジェロ・サーキットで開催されたMotoGPイタリアGP。決勝ではフランチェスコ・バニャイヤが優勝し、チームメイトのエネア・バスティアニーニが2位表彰台を獲得し、ドゥカティの地元戦で、ファクトリーチームのライダーのふたりが1-2フィニッシュを果たした。
バスティアニーニは今季限りでファクトリーチームのシートを追われる可能性が非常に高いと見られており、そんな厳しい状況の中掴んだ2位表彰台は「特別なこと」だと語った。
■絶好調バニャイヤが決勝レースも勝利! バスティアニーニとドゥカティ母国ワンツー|MotoGPイタリア決勝
バスティアニーニは4番手から決勝レースをスタート。終盤まで上位争いに留まり、残り2周というところで、一度は抜かれたマルク・マルケス(グレシーニ)を攻略した。そして勢いそのままに、最終ラップの最終コーナーでホルヘ・マルティン(プラマック)を抜き去り、2位でチェッカー。4月のアメリカズGP以来の表彰台を獲得した。
バスティアニーニは、自身が座る1席を狙うマルケスとマルティンのふたりを真っ向勝負で打ち負かしたものの、今季限りでファクトリーチームを離れることが決定的と見られている。中でも現在ランキング首位のマルティンは後任候補筆頭だ。
バスティアニーニは、一度マルケスに表彰台の一角を奪われかけたことで「かつてない」走りができたと振り返った。
「ここ1週間で起こった難しい瞬間を乗り越えたから、とても特別な気分だ」
バスティアニーニはドゥカティファクトリーの2席目をめぐるメディアからの注目を触れつつ、そう語った。
「でも今週は結果を出すことに念頭を置いていたし、昨日から調子が上がって速くなっていた。今日は、自分のためだけでなく、ここにいる全ての人たちのために、もっと何かしたいという気持ちが強かった」
「レース半分は若干寝ているも同然だったけど、マルクに抜かれた時、僕は頑なに『いや、これは違う。これは僕の表彰台なんだ』となった」
「そして僕はやり返した。今までにないような走りができたのは良かったよ。最終ラップでホルヘをオーバーテイクしたけど、危険すぎたね。でも最終的にはハッピーになれた」
バスティアニーニは2022年にグレシーニで活躍し、ドゥカティファクトリーとの2年契約を結んだが、今季限りで満了を迎える。
2024年以降のバスティアニーニの将来は依然として不透明。ドゥカティのサテライトチームへ移籍できなかった場合には、アプリリアが移籍先となる可能性があると予想されている。
ムジェロで見せたスピードで周囲に何かしらアピールできたかと訊かれたバスティアニーニは、次のように答えた。
「未来、未来、未来……今後について考えることが多いから、今について考えたい。この期間は本当に難しかったから、僕は今日という日を楽しみたい」
「僕もミスをしたし、チームもミスをした」
「今日は本当に素晴らしい日だ。いつもは2位でもあまり嬉しくないけど、今回は本当に嬉しいし、先のことは考えたくない」
バニャイヤのスタート戦略
土曜日に行なわれたスプリントと同様、バニャイヤの勝利のカギはスタートでの見事な逃げ切りだった。ただ日曜日の決勝レースでは、金曜日のプラクティスでのペナルティによって5番グリッドからのスタートとなった。
2023年のジャック・ミラー(KTM)のスタートからヒントを得たというバニャイヤ。決勝ではターン1の進入でマシンをアウト側にマシンを寄せて、続く左コーナーのターン2でイン側のラインを走った。
たった2コーナーでバニャイヤは首位に浮上。その後は、接近したマルティンにもリードを譲らずトップでチェッカーを受けた。
「僕にとってはリスクの問題ではなくて、適切な瞬間に可能な限り良いポジションにいることが重要なんだ」とバニャイヤは説明した。
「昨年はスタートでミラーにオーバーテイクされたことを覚えていたから、アウト側に行くことを決めた。(今年は)ターン2でイン側のラインを取るため、(ターン1で)アウト側に留まったんだ。同じことをトライしてみたよ」
「でもマーベリック(ビニャーレス/アプリリア)がかなりハードなブレーキングをしたから、僕の作戦がほぼ台無しになってしまった。でも彼がワイドにはらんでいくのが見えたから、クロスラインを取った。ベストな選択だったね」
「その後、ホルヘがターン1の立ち上がりで強くアプローチしていないのが見えたから、ターン2で彼を抜くためにアドバンテージを活かそうとしたんだ」
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