画像はイメージです。
GfK Japanは、全国のドライバー14,762名に対し、夏タイヤの購入に関するインターネット調査を実施し、その結果を発表したので紹介しよう。
タイヤのメーカー出荷価格引き上げについてどう思うか?
2021年11月~2022年1月にかけて、タイヤメーカー各社から国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を引き上げることが発表された。これに伴い、販売価格も値上げされることとなったが、全国のドライバー14,762名に値上げに対する考えを尋ねたところ、36%が「タイヤの溝がなくなる(スリップサインが出る)まで今のタイヤを使い続けたい」と回答した(図1)。
値上げがあっても欲しいタイヤを買いたいと考える人は21%存在したものの、グレードを下げて費用を抑えたい人も15%おり、特に30代では22%と「欲しいタイヤを買いたい」(20%)を上回る結果となった。
夏タイヤの選定理由について
■店頭購入者
直近1年での夏タイヤ購入者のうち、80%がカーディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどの店頭で購入。購入店舗を選んだ理由について尋ねたところ、「いつも使っているお店だから」が48%、「タイヤの価格が安かったから」が28%であった。2021年5月に行った調査と比較すると、「タイヤの価格が安かったから」は2%ポイント減少し、一方で「キャンペーンをやっていたから」が11%から13%に増加した。
購入タイヤの選定理由は、「信頼できるメーカー」が最も多く30%、次いで「安定性、乗り心地(27%)」「店員のおすすめ(24%)」であった(図2)。購入検討に際し、交換前に使っていた夏タイヤと同じメーカーを重視する人が40%を占め、インターネット購入者(31%)と比べると重視度が高かった。
参考情報としては「店員のおすすめ」が34%と最多で、「店頭での価格」「店頭の商品展示」が続いた。店頭で得られる情報に重きを置いており、「タイヤメーカーのホームページ」が11%、「価格比較サイト/ショッピングサイト」が7%とインターネットでの情報収集には積極的ではない姿勢が見られた。
■インターネット購入者
夏タイヤ購入者の20%がインターネットで購入。商品の選定理由は「安価な価格」が最も多く39%で、「コストパフォーマンス」を挙げた人も30%存在した。また「安定性、乗り心地」「運転中のノイズの少なさ」等の性能面への関心が店頭購入者よりも高かった。
参考にした情報源は「価格比較サイト/ショッピングサイト(37%)」「検索サイト(31%)」とインターネット上の情報が主であり、「YouTube動画/広告」を参考にしたとの回答も6%であった。なお購入検討に際し39%が店頭を訪れており、実際の商品を事前に確認する消費者も少なくない。
購入先のウェブサイトを選んだ理由は、「タイヤの価格が安かったから」が最多で74%、前回の調査から4%ポイント上昇した。また「取付場所を指定できたから」も前回より3%ポイント上昇し11%に達した。
【調査概要】
■調査期間:2022年4月 18日~5月1日(計14日間)
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:自家用車保有者 14,762名(ノンウェイト集計)
■回答者属性:性、年代、居住都道府県
関連情報:https://www.gfk.com/ja/insights/automotive202206
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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そのリスクとタイヤの価格上昇を天秤にかけるドライバーに、ハンドルを握る資格はない。