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フェラーリのサインツが2戦連続PP獲得。レッドブル勢がQ2敗退の波乱【予選レポート/F1第16戦】

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フェラーリのサインツが2戦連続PP獲得。レッドブル勢がQ2敗退の波乱【予選レポート/F1第16戦】

 9月16日、2023年F1第16戦シンガポールGPの予選が行われ、カルロス・サインツ(フェラーリ)が2戦連続、今季2度目のポールポジションを獲得した。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは11番手、セルジオ・ペレスは13番手、アルファタウリの角田裕毅は15番手、リアム・ローソンは初のQ3進出を決め10番手で予選を終えている。

【順位結果】2023年F1第16戦シンガポールGP予選

 現地時間21時(日本時間22時)、マリーナベイ市街地サーキットを舞台に、気温29度、路面温度34度、湿度77%というドライコンディションのもとナイトセッションの予選は開始された。

 今大会のタイヤコンパウンドは、C3タイヤがハード(白)、C4タイヤがミディアム(黄)、C5タイヤがソフト(赤)と、柔らかめの3種類となる。

■Q1:角田裕毅が最速タイムを記録

 全20台が出走する18分間のQ1。まずはランド・ノリス(マクラーレン)が1分32秒556をマークし暫定首位となる。続けてセルジオ・ペレス(レッドブル)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がアタックも最初のアタックではノリスには届かない。

 そんなノリスを0.033秒上回ったのは1分32秒523をマークしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)。事前に行われた3回のフリー走行ではいずれもフェラーリ勢が最速タイムをマークしていただけに、Q1でもその好調ぶりを見せつける。

 ただ、残り11分を切ったところでジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分32秒478をマークし、ルクレールを0.045秒上回り暫定首位に浮上する。

 セッション後半に差し掛かるライミングで角田が最初のアタックを敢行。1分32秒930をマークし暫定9番手に浮上し、この時点でローソンに0.671秒差をつけたが、その直後にローソンがいち早く2セット目のソフトタイヤを履き、1分32秒724をマークして角田を上回る。

 残り7分というところでフェルスタッペンが1分32秒398をマークしルクレールを上回った。ただ、その直後にカルロス・サインツ(フェラーリ)が1分32秒339というタイムをマークし、フェラーリ勢が再び暫定首位の座を手にする。

 セッション終盤を迎え、各車新品ソフトに履き替え(ローソンとローガン・サージェントのみ3セット目を投入)、最終アタックのタイミングを迎えた。

 チェッカーが振られる中、角田が1分31秒991をマークし暫定トップに浮上する。その後ペレス、ヒュルケンベルグ、マグヌッセンらがチェッカーを受けるも、角田のタイムを上回るマシンは現れず。

 そんな中、チェッカー目前のランス・ストロール(アストンマーティン)が最終ターン19でバランスを崩し、アウト側のバリアに激しくクラッシュ。これでセッションは赤旗となる。大クラッシュとなったストロールは無線で無事を報告したのち、自力でマシンを降りている。また、ストロールの背後からはアタック中のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が近づいていたが、幸い接触は免れた。

 この赤旗を持ってQ1は終了。トップは角田、2番手ペレス、3番手ヒュルケンベルグ、4番手ローソン、5番手マグヌッセンが続いた。一方、赤旗の影響でピアストリら最終アタックの機会を失った車両の多くがQ2進出を逃すことに。

 16番手バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、17番手ピアストリ、18番手サージェント、19番手周冠宇(アルファロメオ)、20番手ストロールの5台がQ1敗退となった。

■Q2:レッドブル勢がまさかのトップ10入りならず

 クラッシュ車両の回収やバリア修復のため約35分のインターバルを挟み、日本時間22時53分より15分間のQ2はスタートを迎えた。

 真っ先にコースインしたのはレッドブルの2台。まずはフェルスタッペンが1分32秒307で暫定首位となるが、その直後マグヌッセンが1分32秒170をマークし、レッドブルの2台を早々に上回る。

 さらに、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が1分31秒835をマークし暫定首位の座を掴むと、サインツ、ノリス、ルクレール、そしてアルピーヌの2台までもがフェルスタッペンとペレスのタイムを上回り、レッドブルには前戦イタリアGPまでの勢いが見られない。

 一方、角田は残り10分を切ったところからアタック入りするも、ターン4でフェルスタッペンに前を塞がれるかたちに。角田はこの周のタイム計測を諦めピットに戻っている。

 そんな中、残り9分というところからアタック入りしたラッセルが1分31秒743をマークし暫定首位に浮上。その後ろでアタックしたハミルトンは0.276秒遅れの暫定5番手となる。

 残り3分半を切り各車ニュータイヤで再びコースイン。なお、ピットロードではガレージから出るフェルスタッペンとサインツがあわや接触というシーンも見られた。

 残り1分30秒というところからフェルスタッペンはアタックへ。しかし、ターン1でバランスを崩し、わずかにカウンターを当て、セクター1では自己ベストも更新できない。そしてペレスはターン2でスピンを喫するまさかの状況に。その結果、フェルスタッペンは暫定10番手、ペレスが暫定12番手となる。

 そんな中ローソンが1分32秒166で10番手に浮上し、フェルスタッペンが11番手に後退。レッドブルが2台揃ってQ2敗退となり、ふたりのドライバーは苛立ちを隠しきれない様子でマシンを降りた。そんなQ2セッションではサインツが最速タイムをマーク。レッドブル勢とは対象的にフェラーリ勢がその好調ぶりを見せつけた。

 一方、角田はセクター1&2で自己ベストを更新。Q3進出も見えていた中、セクター3でミスがあったか、アタックを止めピットへ入り、タイム計測のないまま15番手で予選を終えた。11番手フェルスタッペン、12番手ガスリー、13番手ペレス、14番手アルボン、15番手角田の5台がQ2敗退となった。

■Q3:サインツが2戦連続PP獲得

 ポールポジションを決める最終Q3は12分間、まずはノリスが1分31秒539をマークする。しかし、レッドブルがいないQ3で速さを見せたのはやはりフェラーリの2台だった。サインツが1分31秒170で暫定首位に浮上すると、0.251秒差の2番手でルクレールが続いた。

 最初のアタックを終えた段階で3番手にノリス、4番手ラッセル、5番手ハミルトン、6番手アロンソ、7番手マグヌッセン、8番手ヒュルケンベルグ、9番手オコン、10番手ローソンというオーダーに。Q3セッションも残り2分を切ったところで各車最後のアタックへ。サインツが1分30秒984へと自己ベストタイムを更新しトップの座を堅持する。ルクレールも自己ベストを更新するが、ラッセルが0.007秒ルクレールを上回り2番手に滑り込んだ。

 これでサインツがキャリア5回目、前戦イタリアGPに続く今季2度目のポールポジションを獲得した。2番手にラッセル、3番手にルクレールが続き、4番手ノリス、5番手ハミルトン、6番手マグヌッセン、7番手アロンソ、8番手オコン、9番手ヒュルケンベルグ、10番手ローソンという予選結果となった。

 2023年F1第16戦シンガポールGPの62周の決勝レースは、9月17日(日)の日本時間21時にスタートを迎える。

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みんなのコメント

1件
  • 予選の最終ターンで スナップを出さなければ、ルクレールが勝っていたがな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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