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マイチェンで僅かにリフレッシュ メルセデス・ベンツGLE SUVへ試乗 極めて快適で洗練

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マイチェンで僅かにリフレッシュ メルセデス・ベンツGLE SUVへ試乗 極めて快適で洗練

僅かなリフレッシュに留まった2代目GLE

ワゴンボディのSUVと、ルーフ後端が傾斜したクーペの2種類をラインナップする、人気のメルセデス・ベンツGLEへフェイスリフトが施された。だが、目立った違いは発見しにくいかもしれない。

【画像】マイチェンで僅かにリフレッシュ メルセデス・ベンツGLE SUV 競合モデルと比較 全139枚

それは同社が意図したもの。2018年に登場した、GLEとして2代目に当たる現行型は、5年目を向えても販売が好調だった。あえてイメージを崩す必要はなかったといえる。

見た目でわかりやすい違いといえるのは、僅かに造形へ手が加えられた新しいバンパーとフロントグリル、ヘッドライト、テールライトなど。最大22インチまで選べるアルミホイールにも、新デザインのものが用意されている。

英国で提供されるトリムグレードは、AMGラインとAMGライン・プレミアム、AMGプレミアム・プラスという3種類。ただしクーペの場合は、後者の1択のみに絞られる。

パワートレインの設定は、3.0L直列6気筒ターボディーゼルが270psを発揮するGLE 300d 4マティックから、4.0L V型8気筒ツインターボガソリンが611psを繰り出す、AMG GLE 63 4マティック+まで多彩。

プラグイン・ハイブリッド以外でも、電圧48Vで稼働するスターター・ジェネレーターを採用し、マイルドハイブリッド化されている。加速時にエンジンをアシストするだけでなく、軽負荷時にはエンジンを休止させ、燃費の改善につなげてくれる。

GLE 400eは従来から40ps増しの380psに

今回試乗したのは、2種類設定されたプラグイン・ハイブリッドの1つ、GLE 400e 4マティック SUV。2.0L 4気筒ターボガソリンに駆動用モーターが組み合わされ、システム総合で380psと61.1kg-mを発揮する。フェイスリフト前から、40psほど増強された。

駆動用バッテリーは、31.2kWhの容量を持つリチウムイオン。充電能力は、ACで最大11kWまで、DCでは60kWまで対応する。

サスペンションは、スチールコイルが標準。試乗車のGLE 400e 4マティック SUVには、オプションとなるエアサスペンション、エアマティックが装備されていた。こちらは、基本的に従来から目立った変更は加えられていないようだ。

インテリアを観察すると、メルセデス・ベンツ最新のマルチファンクション・ステアリングホイールが目につく。ダッシュボード上には2枚のモニターが連続でレイアウトされ、最新のMBUXオペレーティングシステムが稼働する。

車両を俯瞰した映像が投影される、360度カメラ機能は標準に。オフロード・パッケージがオプションとして用意される。

車内空間は従来どおり広々としており、内装の設えは高水準。プラグイン・ハイブリッドの場合は、荷室容量が駆動用バッテリーの影響を受けている。それ以外のGLEは630Lあるが、490Lへ2割ほど狭められてしまう。

極めて快適で洗練されたSUV

一般道を走り出してみると、サスペンションの優れた姿勢制御と細やかな処理能力で、上質な乗り心地にあることがわかる。オプションの20インチ・ホイールを履いていても。

適度に引き締まり、ボディロールは限定的。大きな起伏などを均す能力は高く、衝撃をなだめつつ落ち着きを失いにくい。ロードノイズも、巧みに抑えられているようだ。

駆動用バッテリーに充分な電気が蓄えられていれば、駆動用モーターだけで、ほぼ無音で走行できる。極めて快適で洗練されたSUVだといえる。

EVモードでの400e 4マティック SUVの加速力はたくましく、市街地の速度域では余裕綽々。メーカーが主張する駆動用モーターでの走行可能距離、91-104kmに届かせることは難しいとしても、殆どのライバルより内燃エンジンを回さず長時間運転できる。

4気筒エンジンが目覚めると、洗練性に影響が及ぶ。低めのギアで負荷が高まると、明確にノイズを発する。ただし、2つの動力源が調和して協働する高速道路では上質。エンジンは低めの回転域を保ち、目立つことはない。

ステアリングホイールは軽く回せ、反応は正確。全長が4924mmもある大柄なボディながら、直感的に導きやすい。4マティックとメルセデス・ベンツが呼ぶ、四輪駆動システムが確実なトラクションを保証してくれる。

都市部をゼロエミッションで走れる

少し気になったのが、ブレーキペダルのフィーリング。制動力は間違いなく高いのだが、ペダルに明確な感触が伝わってこない。プラグイン・ハイブリッドではないGLEの方が、印象は良いようだ。

また急な旋回を求めると、荷室のフロア下に積まれた駆動用バッテリーの重量を意識させられる。400e 4マティックが、運転を1番楽しめるGLEとはいえないだろう。

メルセデス・ベンツGLEを考えていて、都市部をゼロエミッションで走りたい場合は、この400e 4マティック SUVが最有力の選択肢になるだろう。パワートレインの完成度は高い。

とはいえ、英国価格は8万7500ポンド(約1408万円)から。プレミアム・ブランドのSUVとして、価格も含めて競争する相手は少なくない。

メルセデス・ベンツGLE 400e 4マティック SUV(北米仕様)のスペック

英国価格:8万7500ポンド(約1408万円)
全長:4924mm
全幅:1947mm
全高:1797mm
最高速度:210km/h
0-100km/h加速:6.1秒
燃費:90.9km/L
CO2排出量:24g/km
車両重量:2645kg
パワートレイン:直列4気筒1999ccターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:31.2kWh
最高出力:380ps/5800rpm(システム総合)
最大トルク:61.1kg-m/3000-5000rpm(システム総合)
ギアボックス:9速オートマティック

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みんなのコメント

9件
  • 0-100がスペックの割にあんま速くないなあと思ったけど、2.6トンもあればそんなもんか。Sクラスより重いやん。
  • GLEはどうも歴代スマートじゃないんだよな
    ずんぐりしていて買える買えない別として欲しいとは思わない
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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