フェラーリは、F1イタリアGPでフロアをアップデートしたものの、よりハイダウンフォースが求められるサーキットに行くまで、高速域でマシンがバウンドしてしまう問題が解決できたか確信を持てていないようだ。
フェラーリは6月のスペインGPに新型フロアを投入したが、高速コーナーでマシンが激しくバウンドしてしまう問題が発生。このフロアに応急処置を施す前に、旧スペックのフロアに戻さざるを得なかった。
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イタリアGPでフェラーリは、最新仕様のフロアを投入。これが期待通りに機能したようだ。それまでの数戦ではマクラーレンやメルセデス、レッドブルの争いに加わることができていなかったフェラーリだが、イタリアGPでは上位争いに加わり、シャルル・ルクレールが見事に1ストップ戦略を成功させて感動的な勝利を飾った。
しかしフェラーリのフレデリック・バスール代表は、モンツァでアップデートの効果を確認するのは難しいと語った。
「モンツァのようなサーキットでアップデートの影響を理解するのは難しい。シーズン残りのレースと比べて、マシンのセットアップや構成が異なるからだ」
「だが予選の結果を見ると、6台がコンマ2秒以下の差で並んでいる。すべてのパーツで違いを生むことができるんだ」
新しいフロアによって高速域でのバウンドが無くなったかどうかの真のテストは、より長く、より高速なコーナーがあるハイダウンフォースサーキットで行なわれるだろう。
言うまでもなく、モンツァにそういったコーナーはないし、次戦アゼルバイジャンGPやさらにその次のシンガポールGPの舞台であるストリートコースでも期待できない要素だ。
「このアップデートが本当にシーズンを好転させ、これから優勝争いを繰り広げるのか、それともザントフールトの時のような状態に戻ってしまうのか、それを見極めるにはもっと普通のサーキットを走る必要がある」と、イタリアGPを4位で終えたフェラーリのカルロス・サインツJr.は語った。
「正直なところ、よくわからない。この新しいフロアでもっとサンプルが必要だし、もっと普通のサーキットに行く必要がある。次の普通のコースはオースティン(アメリカGP:10月18~20日)だと思う。バクーやシンガポールといった特殊なコースが控えているからね。オースティンでは、この新しいフロアの良さがわかるだろう」
「バクーには高速コーナーや中速コーナーがひとつもなく、すべて低速で、シンガポールのようにとても特殊だ。だから、高速から中速コーナーでどれだけマシンが改善されたかを見ることはできないだろうね」
サインツJr.と同様にルクレールも慎重な姿勢を保っており、よりダウンフォースに依存するレイアウトのコースではマクラーレンとレッドブルがまだ一歩リードしていると感じているという。
「アップデートによってマクラーレンに近づいたのは確かだが、他のサーキットで(マクラーレンを)倒せるようなマシンにするには不十分だと思う」
そうルクレールは語った。
「シンガポールは僕らが強いサーキットかもしれない。他のサーキットでは、マクラーレンやレッドブルにまだ一歩遅れていると感じている。でも、すべてを完璧にこなせば、マクラーレンと肩を並べることができるということがわかった」
「いくらか前進はできた。でも他にも(アップデートが)必要だと思う」
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みんなのコメント
フェラーリは 各タイプのコースに対し、前後ウィングやビームウィングの様に、フロアも変更する 考えなら
アップデートを 元に戻したのではなく、適応変更の考えになり モナコとモンツァが獲れた
あとは高速コーナーサーキット用の フロアなのだが、それが詰まり万能なマシンと言う事で 他と同様の模索になる
各チームの予選タイム差が僅かで しかしそれは、オーバーステア傾向に振れば 一発のタイムは出るが、ロングランでは フロントを傷める
メルセデスは 以前のフェラーリの様に、その傾向でしか戦えず(後ろ脚のストロークが無く硬い)
フェラーリは 弱アンダーのロング重視で、タイヤに優しい(脚回りが柔らかい)
マクラーレンが ニュートラルステアで、セッティングの幅が広い(脚回りがいい)
レッドブルは ニュートラルなポイントが狭く、アンダーとオーバーが出る(前脚が硬い)