メルセデスのルイス・ハミルトンは、今季のメルセデスはエンジン開発の点で「それほど素晴らしい年ではなかった」と認め、2020年はより空気抵抗が少ない、パワフルなマシンを望んでいる。
2014年にパワーユニット(PU)がF1に導入されて以来、ダブルタイトルを獲り続けているメルセデス。ライバルたちに比べて優れた性能のPUを生み出したことで、その支配の基盤を形成した。
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しかしながら、そのアドバンテージは着実に失われている。現在ストレートスピードではフェラーリがベンチマーク的存在だと見なされている。今季のフェラーリは空力の効率性を重視し、空気抵抗の少ないマシンを開発。さらにPUのパフォーマンスでもライバルたちより一歩先を進んでいると見られている。
ハミルトンは、今やPUが完全に弱点となった状況を、メルセデスが好転させることができると信頼していると述べた。
「来年までは時間がある。エンジン開発という点で、今年は僕たちにとって素晴らしい年ではなかった」
「チームのみんなにとっては本当につらい時間だったと思う。彼らはこれまでと同じように一生懸命働いてきたけど、その部門ではそれほど成功できていないんだ」
「それに加えて、マシンがとてもドラッギー(空気抵抗が多め)なんだ。でも信頼性は素晴らしい。それは変わらないことを願っている。当然、それを誇りに思っているからね」
「僕たちは今年もコンストラクターズチャンピオンになれたけど、来年に向けて空気抵抗を少し減らすだけでなく、パワーを高めることを目指している」
「彼らはそれに全力で取り組んでいる。来季は何らかの前進を果たすことができると、僕は確信しているんだ」
日本GPでは、終盤にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に迫ったものの、オーバーテイクできなかったハミルトン。この際の攻防が、フェラーリのストレートでのパフォーマンスを強調したと語った。
「スリップストリームにDRS、それに最大パワーなどあらゆるものを使っても、オーバーテイクは不可能だった」
「彼らの速さは信じられないほどだった。たとえタイヤの面でアドバンテージがあったとしても、オーバーテイクは非常に困難だった」
「だが、それはクールだと思う。それが面白いレースを生むんだ」
一方のベッテルも、フェラーリの持つストレートでのアドバンテージを最大限に活用したと認めた。
「僕たちはストレートでアドバンテージを持っていると思う。それを使おうとして、うまくいった」とベッテルは振り返った。
「余裕があるエリアではスピードを落とし、彼(ハミルトン)が脅威になる可能性がある、ストレートの前でスピードを上げていたんだ」
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