2020年シーズンのF1は新型コロナウイルスの影響でイレギュラーな1年となったが、F1のCEOであるチェイス・キャリーは、2021年の開催カレンダーをコロナ禍前に組まれていた2020年のカレンダーに近いものにしたいとの意向を示していた。しかしながら、未だワクチンの普及に関しても先行きが不透明な為、今年キャンセルされた市街地レースやフライアウェイ戦は、来季も再び中止となる可能性が高い。
ただ例えそのイベントが開催できそうにない場合でも、法的な理由からF1は契約済のイベントを暫定カレンダーに掲載しなければならないことが事態を複雑にしている。
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また、今年キャンセルされたレースに関しては、誰が最終的な判断を下したのか、責任の所在などを明らかにする上で複雑な交渉が行なわれた。その極端な例としては、ベトナムGPの中止発表がある。同GPのオーガナイザーが2020年のレース中止を正式に発表したのは、F1の最終的なスケジュールが発表されてから数週間も後のことだった。
10月26日(月)にオンラインで開催されたF1委員会では、各チームに2021年シーズンの暫定カレンダーが示されたようだが、レーシングポイントのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーはその前日、2021年のカレンダーについて、状況をしっかりと反映させた草案を見たいと語っていた。
「それについては明日議論するつもりだ」とサフナウアーは語っていた。
「ただ私が望むのは、現実的なカレンダーだ。将来何が起こるのかを予測するのが難しいことは分かっているがね」
「今から1ヵ月後の世界がどうなっているかは予測できないと思う。11月下旬にはヨーロッパや北米などで感染が拡大しているかもしれない」
「そしてもうひとつ読めないのが、フェーズ3の臨床試験に入っているという有望なワクチンが、いつ世に出てくるのか? ということだ」
「私には分からない。だから予測するのは難しいが、楽観的なもの(カレンダー)よりも現実的なものの方がいいと思うし、その方が計画を立てられる。ただ何をもって現実的とするかは難しい」
またサフナウアーは、F1委員会の場でF1の首脳陣にこう尋ねる予定だと明かしていた。
「私はこう質問する予定だ。『あなたたちとしてはこれが実際のカレンダーになる可能性をどう考えているのか? 確率は低いのか? バックアッププランはないのか?』とね」
「しかし、その時我々が見せられたカレンダーが現実のものとなる可能性だってあるし、とにかく議論をするよ」
一方でマクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、2021年にはF1が“通常の”スケジュールに戻れることにまだ希望を持っていた。
「正直、まず月曜日にF1がどういったものを提示してくれるのかを待つ必要がある」とザイドルは語った。
「今年はこれまでに経験したことのないような挑戦的な1年になった。そして、F1が我々と共にそれをうまくやりくりしてくれたと思っている。4月、5月の時点では、今年は17戦よりも少ないシーズンになると思っていたからね」
「私はF1が来年も正しいことをしてくれると信用している」
「そしてもちろん、状況は流動的だ。それと同時に、ポジティブな気持ちを持ち続けることも大事だと思うし、うまくいけば来年はもっと通常に近いカレンダーにできると思っている」
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