パワーアップしたディーゼルエンジンと8速ATを搭載したことで加速力も加速フィーリングも向上。さらに先進安全機能のe-Assistを搭載したことで、レーダークルーズコントロールや衝突被害軽減ブレーキなど、いくつもの安全性能が備わった新型デリカD:5。今回は「買い」なのかそうでないのかを検証してみる。
機能と装備の数々は以前の記事(https://motor-fan.jp/article/10006599)でもご紹介したが、このほど編集部では各グレードの価格を独自に入手。これにより新型デリカD:5のコストパフォーマンスを検証し、「買い」なのか「買いではない」のかを検証してみよう。
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価格はグレード順に”P” “G Power Package” “G” “M”が421万6320円、408万2400円、394万2000円、384万2640円となり、エアロフォルムのアーバンギヤは“G Power Package” と“G”がそれぞれ420万7680円、406万7280円となっているようだ。(価格は税込み、7人乗りと8人乗りは同価格、Mは8人乗りのみ。価格は編集部調べの参考値)
旧モデルのクリーンディーゼル車が353万4840円(D Power Package)~405万5400円(G-Premium)だったことを考えれば、最上級グレードで約16万円アップ、最も安い仕様では約31万円のアップとなっている。
大きな改良点のある新型なので、この程度の価格上昇は「買い」とも言えるのだが、日進月歩の進化を遂げている先進安全性能では1点引っかかる部分がある。それは「車線逸脱警報システム」が警報して注意喚起するだけにとどまることだ。
他社の先進安全性能では、レーダークルーズコントロールに加えて、ステアリング操作も自動で行い、車線の中央を走行するモードが装備されていたりする。これはつまり、高速道路などで低速走行となる渋滞時などに、ハンドル操作も含めて自動で先行車を追従してくれるということだが、新型デリカD:5はハンドル操作が自動ではないので、車線の中央を自動でトレースすることはない。
先にも述べたが、日進月歩の進化を遂げている先進安全機能なので、三菱のe-Assistにステアリング操作の自動化が加わる日も、そう遠い話ではないと推測される。半年後にステアリング操作の自動化が装備される可能性も捨てきれないのだ。
そんなことから、ステアリング操作の自動化を重視するなら「買いではない」という結論に至るのかもしれない。また逆に言えば、自動ステアリング操作を重視しないのであれば、買い控える理由はないとも言える。あとは外観に対する好みの問題と、10.1型ナビやETCなどを付け、諸経費などを加えると500万円に近くなる価格をどう判断するかということだ。
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