現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > フェルスタッペンへのペナルティ適用には一貫性があるとマクラーレン代表が主張「スチュワードが素晴らしい仕事をした」

ここから本文です

フェルスタッペンへのペナルティ適用には一貫性があるとマクラーレン代表が主張「スチュワードが素晴らしい仕事をした」

掲載
フェルスタッペンへのペナルティ適用には一貫性があるとマクラーレン代表が主張「スチュワードが素晴らしい仕事をした」

 マクラーレンF1のチーム代表アンドレア・ステラは、F1第20戦メキシコシティGPでのレーシングインシデントに対するFIAスチュワードの対応を称賛し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に科されたペナルティはF1にふたたび「権限が存在する」ことを証明していると主張した。

 フェルスタッペンはランド・ノリス(マクラーレン)との接触により2度の10秒のタイムペナルティを受けたが、これは一貫性のないルール適用に関する最近の批判を受け、レーススチュワードが断固たる姿勢を取っていることを示している。

ドライビング規則の見直しが決定も、渦中のフェルスタッペンは動じず「レースに関しては何も変わらない」

 フェルスタッペンとノリスのインシデントは同じラップで発生したが、最初の争いはターン4で展開された。ノリスはアウト側からフェルスタッペンをオーバーテイクしようとしたが、押し出されてワイドになり、コースアウトを余儀なくされた。ノリスはポジションを取り戻したものの、フェルスタッペンはターン7で積極的に反撃し、両ドライバーともシャルル・ルクレール(フェラーリ)に順位を奪われることになった。

 フェルスタッペンは自身の行為により合計20秒のペナルティを科されたが、ステラはこの動きをFIAの姿勢が進化している兆候だと解釈し、レース後に『Motorsport Week』に対し次のように語った。

「私の意見としては、これはレース直後のコメントなので、インシデントの調査や解釈に関してはさらに詳しいことが出てくるかもしれない。しかし、私の見解では、ガイドラインの適用とこうしたインシデントとの関係において、ペナルティは一貫しているように思われる」

「つまりこの観点からすると、権限が存在することが示された前向きな1日だったと思う。スチュワードが素晴らしい仕事をしたことがわかる」

 ステラは、この変化がアメリカGP後の厳しい監視を経て生じたことを指摘した。アメリカGPでは、ノリスにニアミスしたフェルスタッペンにペナルティが科されなかったため、マクラーレン内では怒りが巻き起こっていた。ステラは、スチュワード組織が最近のフィードバックに耳を傾け、より一貫性のある判定を下したようだと強調した。

「優れた仕事は、F1のあらゆることと同じように、絶え間ない見直しから生まれるものだ。見直して、改善するのだ」

「確かに、チームとして見直しをして改善できる点があることはわかっている」

「スチュワーディングの点でも、FIAが建設的にフィードバックを取り入れたという点でも、このプロセスが行われたように見える。我々はこのことを高く評価している。チームとしてではなく、F1コミュニティの一員として、FIAとスチュワードに感謝しなければならないと感じている」

 ステラはまた、ノリスがより攻撃的なスタイルを採用する必要があるのではないかという提案に答える機会を利用して、マクラーレンのレースに対するアプローチを強調した。

「ランドは自分のレースを見つめ、自分に何ができるかという点でしばしば半分空のグラスを見ていると思う」とステラは説明した。

「内部レビューでの我々の会話は、非常に明確だった。『ランド、我々は君のレースのやり方を気に入っていて満足しているし、承認している』というようにだ」

「あそこに行って自分自身で正義を見つけようとするのはやるべきことではない。公正に、正々堂々とレースに臨むべきだが、その上でそうした戦略が正しいかどうかを判断する第三者、つまりスチュワードが必要だ」

 ステラはノリスのクリーンなレースへの取り組みを称賛し、チームが彼のアプローチを全面的に支持することを強調した。

「必死にならないでほしい。何も証明する必要はない。正々堂々とレースに臨んでほしい。これが我々がランドに求めていることだ」

「ランドが自分自身に望んでいることだ。それが我々がランドに望んでいることだということを、チームが確認することが重要だったと思う。これがマクラーレンで我々が求めるレースのやり方であり、マクラーレンのマシンをドライブするドライバーのやり方だ」

 ステラにとって、フェルスタッペンに科されたペナルティは、F1が正しい方向へ向かう一歩を踏み出したことを示すものだった。

「だからこそ、今日はポジティブな1日になった。激しいレースをするのはいいことだが、ふたりのドライバーがコース上で解決することはできないということが証明されたと思う。第三者と権限が必要だ。だから我々はランドがこれまでレースに臨んできたやり方に完全に満足している」

「こういった記事の見出しを読むたびに、彼と会話をして『心配いらない、大丈夫だ。時間は紳士だ』と安心させる必要があるかもしれない」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

FIAがF1ドライビング・ガイドラインを変更へ。フェルスタッペンの防御と審議委員の裁定にドライバーたちから批判噴出
FIAがF1ドライビング・ガイドラインを変更へ。フェルスタッペンの防御と審議委員の裁定にドライバーたちから批判噴出
AUTOSPORT web
ドライビング規則の見直しが決定も、渦中のフェルスタッペンは動じず「レースに関しては何も変わらない」
ドライビング規則の見直しが決定も、渦中のフェルスタッペンは動じず「レースに関しては何も変わらない」
AUTOSPORT web
ペレス、接触のローソンに強い憤りを示す「走りがコントロールされておらず、他者への敬意もない」
ペレス、接触のローソンに強い憤りを示す「走りがコントロールされておらず、他者への敬意もない」
AUTOSPORT web
F1 Topic:ホーナー、GPSデータを開示しペナルティに反論。ターン4で最速ラップ時より速かったノリスの走りを分析
F1 Topic:ホーナー、GPSデータを開示しペナルティに反論。ターン4で最速ラップ時より速かったノリスの走りを分析
AUTOSPORT web
「僕は何も変わらない」フェルスタッペン、F1バトルガイドライン変更も動じず。根本解決のためグラベル増加を提言
「僕は何も変わらない」フェルスタッペン、F1バトルガイドライン変更も動じず。根本解決のためグラベル増加を提言
motorsport.com 日本版
フェラーリ代表、ルクレールが2位失った原因は周回遅れの”トラフィック&青旗無視”と主張|F1メキシコシティGP
フェラーリ代表、ルクレールが2位失った原因は周回遅れの”トラフィック&青旗無視”と主張|F1メキシコシティGP
motorsport.com 日本版
接触リタイアのアルボン「トリッキーだったよ」コラピントはレース後10秒ペナルティに:ウイリアムズ F1第20戦決勝
接触リタイアのアルボン「トリッキーだったよ」コラピントはレース後10秒ペナルティに:ウイリアムズ F1第20戦決勝
AUTOSPORT web
2024年F1第20戦メキシコシティGP決勝 トップ10ドライバーコメントまとめ(1)
2024年F1第20戦メキシコシティGP決勝 トップ10ドライバーコメントまとめ(1)
AUTOSPORT web
2024年F1第20戦メキシコシティGP決勝 トップ10ドライバーコメントまとめ(2)
2024年F1第20戦メキシコシティGP決勝 トップ10ドライバーコメントまとめ(2)
AUTOSPORT web
フェラーリ499Pのアップデート第2弾は2025シーズン開幕後か。首脳陣が開発スケジュールを説明
フェラーリ499Pのアップデート第2弾は2025シーズン開幕後か。首脳陣が開発スケジュールを説明
AUTOSPORT web
FIA、レッドブルがパルクフェルメで車高調整装置を使用した証拠はないと明言。代表も疑いを一蹴/F1アメリカGP
FIA、レッドブルがパルクフェルメで車高調整装置を使用した証拠はないと明言。代表も疑いを一蹴/F1アメリカGP
AUTOSPORT web
トヨタと提携でさらなる勢い。2台入賞に「素晴らしい結果」と小松代表も喜び:ハース F1第20戦決勝
トヨタと提携でさらなる勢い。2台入賞に「素晴らしい結果」と小松代表も喜び:ハース F1第20戦決勝
AUTOSPORT web
ノリスへのペナルティに異議を唱えるマクラーレン代表「この状況の解釈はスチュワードと正反対」/F1第19戦
ノリスへのペナルティに異議を唱えるマクラーレン代表「この状況の解釈はスチュワードと正反対」/F1第19戦
AUTOSPORT web
アロンソ、記念の400戦目はトラブルで終幕。「すべてをコントロールしていたのに」:アストンマーティン F1第20戦決勝
アロンソ、記念の400戦目はトラブルで終幕。「すべてをコントロールしていたのに」:アストンマーティン F1第20戦決勝
AUTOSPORT web
【F1第20戦決勝の要点】逆転タイトルを狙うノリスに立ち塞がるフェラーリという大きな障壁
【F1第20戦決勝の要点】逆転タイトルを狙うノリスに立ち塞がるフェラーリという大きな障壁
AUTOSPORT web
演じたのは僚友対決のみ。表彰台が遠かったメルセデス「課題はトラクション」と代表/F1第20戦決勝
演じたのは僚友対決のみ。表彰台が遠かったメルセデス「課題はトラクション」と代表/F1第20戦決勝
AUTOSPORT web
予選最速タイラー・レディックが最終周の大逆転で週末完全制覇。最終ステージ進出へ/NASCAR第34戦
予選最速タイラー・レディックが最終周の大逆転で週末完全制覇。最終ステージ進出へ/NASCAR第34戦
AUTOSPORT web
僅差のランクトップを死守も、au TOM’S GR Supra「もったいない」セーフティカー導入の戦略
僅差のランクトップを死守も、au TOM’S GR Supra「もったいない」セーフティカー導入の戦略
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村