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【後輪駆動にこだわるクーペ】新型BMW M2 プロトタイプ初目撃 3.0Lツインターボ搭載

掲載 更新 9
【後輪駆動にこだわるクーペ】新型BMW M2 プロトタイプ初目撃 3.0Lツインターボ搭載

フロントデザインはZ4寄り

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

【画像】新型M2はGRスープラのライバル?【プロトタイプを現行モデルやZ4、GRスープラと写真で比較】 全162枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

BMWは、4輪駆動のM2グランクーペや400ps以上の1シリーズなどをはじめとするコンパクトなMモデルの一部として、後輪駆動のM2クーペを開発している。

現行モデルと同様に、キャビンが後方寄りになっている第2世代のM2クーペは、社内で「G87」のコードネームで呼ばれており、英国では2022年に発売される予定。新型M3/M4と同じBMW M最新の6気筒ガソリンエンジンをデチューンしたバージョンが搭載される。

今回新たに目撃されたプロトタイプはカモフラージュが施されているが、フロントエンドは大型グリルで物議を醸したM3/M4よりも、Z4やM8に近いデザインとなっているようだ。

フェンダー、パフォーマンスホイール、クワッド・エグゾーストが標準モデルとの最も明白な差別化要因となるだろうが、エアインテークの大型化とエアロパーツによりスタイリングを完成させる可能性が高い。

S58と名付けられた3.0Lツインターボエンジンが採用され、レッドラインは7200rpmと高回転特性を持つ。

現時点では公式発表されていないが、内部関係者によると、S58エンジンはメルセデスAMG A 45 Sに搭載されている2.0L 4気筒ターボエンジンの422psを上回る、少なくとも426ps(現在のM2コンペティションから16ps増加)を発生するようチューニングされているという。

56.0kg-mのトルクと合わせて、ボディ大型化に伴う重量増を克服し、パフォーマンスは現行モデルと同等かそれ以上であることが期待されている。0-100km/h加速は4秒台後半、最高速度は現行と同様のギア比で構成された場合、280km/h近くになるはずだ。

48Vのハイブリッド技術も採用か

新型M2のベースとなるのは、第2世代の2シリーズクーペで、第3世代のZ4とその兄弟車であるトヨタGRスープラに大きく関連している。

2021年に発売が予定されている新型2シリーズ・クーペは、社内ではコードネーム「G42」として知られている。最新のCLAR(クラスター・アーキテクチャー)プラットフォームを採用することで、グランクーペとは異なる路線を歩む。

これを踏まえ、新型M2はフロント・アーキテクチャー(FAAR)プラットフォームをベースにした4ドアのM235i xドライブ・グランクーペに見られる横置きエンジンレイアウトではなく、縦置きのレイアウトを採用することになる。

また、CLARプラットフォームを採用することで、48Vのハイブリッドシステムの搭載が可能になる。

発売時にはマイルド・ハイブリッドの電動ブースト機能は搭載されないと予想されている。しかし、BMW MではすでにS58エンジン向けに同システムの開発が進んでおり、将来的に搭載される可能性がある。AUTOCARの情報筋によると、平均CO2排出量の削減を目指すBMWの計画の一環として、将来のMモデルはすべてマイルド・ハイブリッド技術を搭載することになるという。

現行モデルと同様に、新型M2には6速MTと電子制御アクティブMディファレンシャルが搭載される予定だ。また、トルコン付き8速ATのオプションも用意されており、マイルド・ハイブリッドを搭載する場合には重要なものとなる。これは、現行のDCTに代わるもので、他のMシリーズの開発状況と一致している。

「ATを求める市場もありますが、圧倒的多数のお客様はMTを必須機能と考えています」とBMW Mの関係者はAUTOCARに語った。

FRにこだわるサーキットライクなM2

M部門は新型M2に多くの技術を投入している。前後サスペンション・ストラットタワー取り付けビーム、ダイナミック・エンジン・マウント、ワイド・トレッドなど剛性向上策が施される。

情報筋によると、新型M2は後輪駆動のみを導入し、サーキット走行に適したモデルとして売り込む計画だという。

「これはM2の独自性の一部であり、お客様がBMW Mに期待してきたものでもあります」

後輪駆動にこだわるという決定は、アウディRS3やメルセデスAMG A 45 Sのようなパフォーマンス・ハッチバックに支配されている市場において、M2に独自のセールスポイントを与えることになるだろう。

英国仕様は、ドイツ・ライプツィヒの工場で、2シリーズ・クーペやZ4と並行して組み立てられる予定。また、メキシコのサンルイス・ポトシの新工場では、最新の3シリーズと並んで、北米を含む他の市場向けに生産する計画もある。

AUTOCARは、最終的に4ドアのモデルが登場すると予想している。メルセデスAMG CLA 45や間もなく登場するアウディRS3セダンのライバルとなる「M2グランクーペ」は、M235iグランクーペの4気筒エンジンに高度なチューニングを施し、約400psを発揮する4輪駆動モデルとなるだろう。

このエンジンは、306psのM135iの上に位置する、史上最もパワフルな1シリーズにも移植されることになる。このモデルがどのような車名になるのかは明らかにされていない。「M1」の名は1978年に初の市販Mモデルに使用され、1Mは2011年に限定生産された1シリーズMクーペの愛称として広く使われていた。

1シリーズと2シリーズのMバージョンは、後輪駆動のM240iクーペの後継モデルを補完するものであり、BMWは今後も4気筒および6気筒のジュニア・パフォーマンス・カーの多様なラインナップを展開することになる。

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みんなのコメント

9件
  • あのクソみたいなグリルじゃなければ、みんなこっちに殺到するんじゃない?笑
  • 先代のM2はどうしてもリアのデザインが微妙だったからこれはかなり興味あります!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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