アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、F1ハンガリーGPの決勝レースを11位でフィニッシュ。入賞に届かなかったことについて、「戦略が最適ではなかった」と振り返った。
アロンソは7番グリッドからF1ハンガリーGP決勝レースをスタート。ただアストンマーティンは、ハードタイヤとミディアムタイヤを1セットずつしか残していない唯一のチームだったため、ソフトタイヤを履いてスタートに臨んだ。
そういうこともあり、アロンソは70周レースの7周目に1回目のピットストップを敢行。その後、ミディアム→ハードと繋いだ。しかし早い段階で1回目のピットストップをしたことは、後々レースペースに響いてきた。ミディアムとハードで長い距離を走らねばならなかったためペースが落ち、やはりソフトタイヤを履いてスタートに臨み、アロンソの倍の周回数をそのソフトタイヤで走ったチームメイトのランス・ストロールにレース終盤に追いつかれ、ポジションを譲ることになった。
結局本来ならば強力なペースを持っていながら予選で失敗していたセルジオ・ペレス(レッドブル)とジョージ・ラッセル(メルセデス)のみならず、唯一の1ストップ作戦を採った角田裕毅(RB)にも先行され、11位に終わった。
「ストラテジーに関しては、最適ではなかったと思うよ」
アロンソはレース後にそう語った。
「レース後にそう言うのは簡単だ。その時点では、おそらくチームはそれが最適な戦略だと思ったんだろう」
「でも7周目にピットストップした時には少し驚いた。僕たちのマシンは通常タイヤに負担をかけてしまうから、7周目にピットインするとミディアム1セットとハード1セットで63周を走らなければいけない。だからその時点でチャレンジだったし、ペースも十分じゃなかった。戦略は役に立たなかった」
「1セットのタイヤでとても長いスティントを走るなら、高い代償を払うことになる。7周でピットインした時、レースが終わったと分かったよ……」
レース終盤には1ストップで粘る角田を追いかけたアロンソ。しかしその時アロンソのタイヤも限界を迎えており、角田を攻略することができなかった。そのため、後方から接近したストロールにポジションを譲り、角田への挑戦権を託すことになった。
そのストロールも角田攻略には至らなかったわけだが、アロンソはポジションを譲ったことについては気にしていないと語った。
「それについてはあまり気にしていないよ。チームにとして獲得した1ポイントだからね。どっちのクルマがそのポイントを獲得するかは問題じゃない」
「彼(ストロール)は、最終ラップの最終コーナーまで、(角田を抜こうと)努力していた。それが正しい判断だったと思う」
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