■新型「CI-MEV」が帯びた使命とは?
2024年2月1日、ホンダの研究開発子会社である本田技術研究所は、協調人工知能 「Honda CI (Cooperative Intelligence)」を搭載したHonda CIマイクロモビリティの一般向け自動走行技術実証実験を、2月中旬に茨城県常総市で開始すると発表しました。
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同取り組みの拠点となるのは、「アグリサイエンスバレー常総」内の「Honda ASV-Lab.」。
この中には、第1回「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(以下JMS2023)」で世界初公開された新型モビリティ「Honda CI-MEV(シーアイ・エムイーブイ:以下新型CI-MEV)」が実車展示されています。どのようなクルマなのでしょうか。
CIマイクロモビリティは、「いつでも、どこでも、どこへでも、人とモノの移動を『交通事故ゼロ』・『ストレス フリー』で可能とし、『自由な移動の喜び』を一人ひとりが実感できる社会の実現を目指す」としてホンダが技術開発に取り組んでいる、Honda CIを搭載したモビリティです。
このCIマイクロモビリティのうち、搭乗型マイクロモビリティ「CiKoMa(サイコマ)」および、マイクロモビリティロボット「WaPOCHI(ワポチ)」は、2022年11月に常総市にて技術実証実験を開始しています。
実験では、地図レス協調運転技術と意図理解・コミュニケーション技術を用いた自動走行技術やユーザー追従・先導走行機能の検証を行っていました。
そうしたなか、今回開始される一般向けの実証実験では、来場者を対象に自動走行するCiKoMaの試乗とWaPOCHIの追従先導走行体験が可能となります
そんなCIマイクロモビリティの一つがHonda ASV-Lab.に展示されている新型CI-MEVです。
新型CI-MEVについて、JMS2023の会場でホンダの担当者は「コンセプトとしては、アプリ等で呼ぶことで、自動走行で来て、そこから免許があれば自身で運転。最後はまた自動走行で帰っていくといった仕組みを目指している」と説明していました。
外観では、非常に小さなボディサイズと角張ったデザインが特徴的。このサイズ自体は超小型自動車の規格の一つ「ミニカー区分」に該当しますが、乗車定員が2名であるため、実際のナンバー区分としては“軽自動車”に当たる乗り物です。
パワートレインはモーターで駆動するBEV(バッテリーEV)ですが、バッテリーはホンダの電動バイクや小型モビリティへの搭載が期待される交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を採用しています。
CIマイクロモビリティの一つであるため、Honda CIも搭載されていますが、同様のマイクロモビリティであるCiKoMaとの違いはどこにあるのでしょうか。
この点について、本田技術研究所の安井裕司氏は以下のようにコメントしています。
「新型CI-MEVの方は、2種類用意しようとしています。
CiKoMaと同様に、自動運転機能とコミュニケーション機能を搭載して“必要な時に呼んで乗車し任意の場所で降車することができ、誰でも手軽に自由にラストワンマイルを移動できる”といった機能をもたせるもの。
(もうひとつが)360度のリスク監視機能を用いて、Honda CIが安全運転支援としてリスクの認知をサポートする機能を搭載するものです。
また、アンケートでどのようなコンパクトEVがほしいですかと尋ねると“4人乗り~6人乗り”がほしいと言う声があるのですが、実際街中を見ると一人でミニバンに乗っている方を多く見ます。
クルマを使う用事のほとんどは2人乗りでも十分であり、(ニーズに)ジャストフィットした2人乗りが“結構イイ(次世代のモビリティになるの)ですよ”というのを訴求していきたい思惑もあります。
さらに、CiKoMaは『グリーンスローモビリティ』で最高時速は20km。街中では安全で良いのですが、地方都市の住居区と住居区を結んだ区間を時速20km(で走行するの)では、周りのクルマも速く(走行しているため、同じ速度を出せなければ)つらいところです。
新型CI-MEVであれば時速60kmまでは可能なので、今後はこのような区間をどのくらいの最高速度で走れば最適なのかも見分けていくために使っていきたいと思っています」
このように、次世代のEVとしての側面を持つことに加え、手軽に都市間の移動が行える新時代のモビリティとしての役割が期待されるなど、様々な使命を帯びた新型CI-MEV。
2024年夏に同じく常総市内での技術実証実験が開始される予定です。今後の展開に注目です。
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