ヴェイルサイドのDTMボディキットで身を包んだ480ps仕様
曲がる・止まるも追求した第2世代エボチューンの集大成
「第二世代ランエボチューンの集大成!」ヴェイルサイドDTMボディキットと480馬力の強心臓を有するランエボ6
このランエボ6は、トップチューナー“スクリーン”の千葉代表と20年来の付き合いというお客さんのマシンだ。用途は街乗りメインながら、サーキットも走るしドラックイベントにも参加するというオールラウンダーだ。
そのため、特定のステージに特化したセットアップや偏ったパーツセレクト、競技志向の軽量化などは行わず、全てのパートのバランスを見ながらパフォーマンスアップを狙ったチューニングが施されている。
まずエンジンは、東名パワードのムービングパーツを使った2.2L仕様だ。エキゾーストを中心にポート拡大がなされたヘッドには、HKSのVカムシステムを投入して可変バルタイ化を敢行。インテークカムの可変化により、低速トルクをしっかりと確保したハイパーチューンを達成しているのだ。
組み合わされるタービンは、2.0Lクラスのエンジンには若干オーバースペックとも言えるTD06SH-25Gだが、可変バルタイ化の恩恵もあって街乗りでも乗りにくさなど一切ないそうだ。ブースト圧は通常が1.4キロ、ハイブースト時が1.7キロにセットされる。
エンジン制御にはF-CON Vプロとバルコンを使用。また、HKSツインパワーによって高負荷時の点火を確実なものにしている。
軽量なチタンマフラーはスクリーンのワンオフで、メインパイプは80φ。ストレート構造のマフラーは、高出力が狙えるばかりでなく、アクセルへの追従性を高めてくれる。市販の消音優先マフラーとは引き出せる性能が段違いであることは言うまでもない。
ストッピングパワーの強化にも余念はない。フロントにはエンドレスの6ポットキャリパー+345mmローターを、リヤには4ポットキャリパー+332mmローターを奢る。
そしてド迫力のエアロパーツは、ヴェイルサイドのDTMスタイルで武装。18インチ(10.5J+15)のホイールと265/35-18のタイヤを収めるために、リヤのフェンダー内部は大きく加工されている。
夜はホワイトにも見える微妙なパープルのカラーも拘りのポイント。この色は、エアロキット装着の際、ボディショップと相談して作ったものだが、ストリートにもサーキットにも栄えると周囲からも好評だ。
ドレスアップイベントからゼロヨン大会まで、その気になればどんなステージでも上位に食い込めるポテンシャル。まさにオールマイティなチューンドランエボだ。
スペック
■エンジン:4G63改2.2L(480ps/52kgm)TD06SH-25Gタービン/東名パワード2.2Lキット/HKS VカムステップPro、F-CON Vプロ、バルコン、インタークーラー/サードアルミラジエター/トラストオイルクーラー/燃焼室加工/ポート拡大 ■駆動系:ATSカーボンツインクラッチ/クスコLSD ■サスペンション:アペックスN1ダンパー(FR14kg/mm)/エンドレス キャリパーシステム ■タイヤ:ヴェンタスRS3(265/35-18) ■エクステリア:ヴェイルサイド フルエアロ(DTMスタイル)/リヤフェンダーアーチ加工 他
■取材協力:スクリーン 宮城県黒川郡富谷町成田九丁目1-17 TEL:022-348-3761
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