新型車比較・ライバル車対決 [2022.02.08 UP]
新型ノア/ヴォクシー完全ファイル【8】新旧モデルポイントチェック
ミドルミニバンの代表モデルとして君臨してきたノア&ヴォクシーが、7年ぶりにフルモデルチェンジを実施。
従来型も相当出来の良いミニバンだったが、新型はいま判明している部分に絞っても、相当凄いモデルに仕上がっている。
多くのユーザーから熱い視線を集める、最新ミニバンの実力をチェックしてみたい。
●文:川島 茂夫
全方位に超激進化した新型はどこまで凄くなったのか?
大人気ミニバンゆえに、従来型からの乗り換えも相当な数になるのは間違いない。従来型と比べることで、新型との違いや注意すべきポイントを解説してみたい。
チェックポイント【1】スタイリング
迫力十分の顔つきは踏襲
ノアの標準顔も十分個性的だ
フロントマスクはノア、ヴォクシーそれぞれが従来型のイメージを踏襲。ノアの標準ボディ車もグリル周りが大胆に造形されており、エアロボディ車に引けを取らない個性を感じる。ボディサイズは全モデルが3ナンバーサイズ化されたことで、前後のフェンダーとのバランスも良くなった印象。少し無理を感じることもあった従来型よりも、バランスは取れているといえる。
トレッドはフロントが従来型3ナンバーボディと共通だが、リヤは35mm拡大している。サイドからリヤに回り込むウインドウグラフィックもあって、斜め後ろからの見た目は安定感と車格感が向上した印象を受けることも、新型の特徴といえるだろう。
それでいてお手頃なモデルがスカスカという訳でもない。低価格の格納式ステップが象徴的だが、ベーシックモデルでも優れた実用性は十分堪能できる。生活の場で便利かつ安心、さらにコスパも優秀。弱点らしき弱点が見つからないというのが、新型の印象だ。
新型
ノア(エアロボディ)
ノア(標準ボディ)
ヴォクシー(エアロボディ)
ノアは標準ボディ車とエアロボディ車の2つのボディタイプが用意されるが、ヴォクシーはエアロボディ車のみの設定。
従来型
ノア(標準ボディ)
ノア(エアロボディ)
ヴォクシー(標準ボディ)
ヴォクシー(エアロボディ)
従来型がデビューした2014年当時は、ノアにもヴォクシーにも標準ボディ車とエアロボディ車が設定されていた。
エスクァイア
ノア&ヴォクシーに少し遅れて発売されたエスクァイアは、内外装を少し豪華に仕立てた上級モデルという位置付けだった。
チェックポイント【2】キャビン&ラゲッジ
室内寸法はほぼ同じだが
居心地や使い勝手は新型が圧勝
室内長は従来型とほぼ等しいが、頭周りの左右幅は70mmほど拡大している。セカンドシート部の床面地上高は20mm増加しているが、全高が高くなったことで室内高は僅かながら増加している。
端数の違いはあるものの、キャビンスペースは従来型と大きく変わっていないが、使い勝手に関してはかなり向上した。特にキャプテンシートの超ロングスライド化やワンタッチ操作でサードシート格納ができること、さらにパワーリヤゲートの使い勝手は実生活の様々なシーンで便利を実感できるはずだ。ちょっと贅沢な気分になれ、ちょっと便利な機能が抜かりなくアップデートしていることが、新型の強みといえるだろう。
新型
パネル造形を低くワイドに設計することで、ウインドウの広さ以上の開放感が味わえる。ソフト系素材を上手にあしらうことで、上質感も際立たせている。
サードシートは座り心地がさらに向上しただけではなく、格納方法も1タッチ操作に対応。荷室も含めた使い勝手はさらに向上している。リヤゲートの角度を自由にコントロールできる機能も追加。実生活で便利に感じる実践的な装備が多いことも新型の強み。
従来型
従来型のキャビンも十分な質感と機能を備えているが、最新設計が存分に注がれた新型と比べると、やはり見劣りを感じてしまう。
サードシードの大幅改善も従来型の売りのひとつ。当時としてはトップレベルの出来を誇っていたが、今となっては新型に負けている印象だ。
チェックポイント【3】パワートレーン
最新メカニズムの採用で
世代違いの強さをアピール
スペックの数字だけ追っていくと、従来型から大きく変わっていないと感じてしまうが、ガソリン車は新世代のダイナミックフォースエンジンに変更、ハイブリッド車も電動まわりのコアパーツを完全新設計することで燃費と動力性能を向上している。TNGA化されたことによるシャシー性能の向上もあって、リアルワールドでは大きな差を感じるのは確実だろう。
従来型には設定されていなかったハイブリッド車の4WD設定が用意されることも見逃せない。新型ハイブリッド車は新開発のE-Fourを採用。後輪駆動出力は上位モデルには及ばないが、同期モーターを採用することで効率的な駆動を行える速度域を拡大している。滑りやすい路面での駆動性だけでなく、操安性向上の制御機能も備えている本格的なシステム。ハイブリッド+4WDを求めていたユーザーにとっては見逃せない進化だ。
新型
従来型と同じ1.8ℓハイブリッドを名乗るが、電動系ユニットの進化もあって、中身はまったくの別物に仕上がっている。
2ℓダイナミックフォースエンジンの強化も著しい。ガソリン車を選んでも満足度は高いだろう。
従来型
本格的なハイブリッド車が採用されたことも、従来型が人気を集めた理由。今でも申し分ない実力と言えるが……。
チェックポイント【4】安全&運転支援機能
新型にはトヨタ最高レベルを採用
新旧の違いは明らか
従来型に搭載されていた機能は、ACCもなければ車線維持も逸脱警報止まり。現在の安全&運転支援機能の水準からすれば、最低レベルと言ってもいいだろう。
一方、新型はトヨタセーフティセンスに備わる機能を最新にアップデート。昼夜の歩行者、昼間自転車、交叉車両などに対応した衝突軽減システムなど安全装備の機能範囲が大幅に拡大したほか、全車速型ACCや走行ライン制御型LKAも全車に標準装着。高速道路上の渋滞走行時といった限定された状況ながらハンズオフ機能も備えている。機能はトヨタ車としても最高レベルにあるといっても過言ではないほどだ。
新型
高速道路上で高度な操舵支援を行うLTAも標準装備。渋滞時のハンズオフ走行を可能とする機能も用意されるなど、運転支援機能は大きな進化を遂げている。
後側方から接近する自動車や自転車を検知し、ドア開閉直後の事故を防止する安心降車アシスト。BSMと同じくOP装備になるが、装着したい装備のひとつ。
従来型
衝突被害軽減ブレーキは、最新モデルに近づけば近づくほど強化していったが、ほかの運転支援機能はなかなか進化しなかった。
チェックポイント【5】利便系装備
最新ミニバンにふさわしい
充実装備と工夫に注目
使い勝手の基本となる装備の実用性向上も、従来型からの進化要点のひとつ。例えばディーラーOPで一般的には高価な格納式ステップをライン装着装備として安価に提供。しかも全グレードに設定され、どのグレードでもOP価格は3万3000円だ。標準リヤゲートにも任意の位置で止められるストッパーを採用するなど、上位グレード以外でも家族のクルマらしいこだわりがある。
従来型もファミリーミニバンにふさわしい装着設定を採用しているが、新型はその美点をさらに輪をかけて磨き上げているといっていいだろう。なお先進機能やプレミアム装備も、新型は従来型よりも1歩以上リードしている。
新型
車載ITはスマホ連携機能を備えるディスプレイオーディオ系を基本的に採用。仕様によってモニターサイズやナビの装着設定は異なるが、最新にふさわしい完成度を持つ。
従来型
純正ナビシステムの上級タイプはT-Connectにも対応。ディスプレイオーディオに比べると拡張性は見劣りするが、ナビの性能は申し分がない。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
これも計算に入れてのデザインですかね。