現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【大迫力ピックアップ】北米新型トヨタ・タンドラ ランクル/ハイラックス人気で日本でも成功?

ここから本文です

【大迫力ピックアップ】北米新型トヨタ・タンドラ ランクル/ハイラックス人気で日本でも成功?

掲載 更新 8
【大迫力ピックアップ】北米新型トヨタ・タンドラ ランクル/ハイラックス人気で日本でも成功?

14年ぶりフルモデルチェンジ

執筆:Kenji Momota(桃田健史)

【画像】タンドラ日本上陸なるか【ランクル/ハイラックスと比較】 全69枚

編集:Taro Ueno(上野太朗)

トヨタが2021年9月19日、アメリカで新型タンドラを発表した。

そのデザインは強烈な個性があり、また新規導入されたV6ツインターボエンジン、さらには新設計のハイブリッドシステムなど「ランクル級」と思えるような要素が満載だ。

タンドラは今回、2007年の2代目登場から実に14年ぶりとなるフルモデルチェンジである。

外観の特徴は、なんといっても強烈な押し出し感のある超大型フロントグリルだ。

細目のLEDライトとのバランス感から近未来をイメージするようなデザインテイストである。

サイドビューでは、彫りの深さが目立つ。前後のホイールアーチの上部に深みを持たせることで、ボディ全体のガッシリ感が強調されている。

ドア部にも強い切れ込みがあることで重厚感とギア感が両立している。リアビューでは、縦型でしかも大きなリアコンビライトが存在感を主張する。

初代、そして二代目と、タンドラのデザインテイストは万人向けのニュートラル感があった。

だが、時代はいま、自動車産業界はCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリングなどの新サービス、電動化)による大きな変化の真っ只中だ。

トヨタとしては新世代の北米事業を牽引する主役級として、タンドラへ期待をかけていることがデザインからも理解できる。

新世代感はインテリアでも感じ取れる。

最先端のIT技術をフル装備

横方向に貫き、さらにコックピット感が増した新型タンドラのインテリア。

トヨタはこれを、「テクニカル・マッスル」と称する。

その名のとおり、筋肉質のような厚みのある重厚感と最新IT技術が融合した独自の世界感を演出している。

そのために、HMI(ヒューマンマシンインターフェイス)の最適化を図り、タッチスクリーンを主体としたまったく新しいデザインとして発想した。

ダッシュボード中央にある大型ディスプレイは、ベース仕様が8インチでオプションで14インチに拡張できる。

アメリカでは広く普及している、スマートフォンと車載器が連携するシステムである、

アップル・カープレイとグーグル・アンドロイドオートへの対応は当然のことだ。

さらに、ナビゲーションシステムなどのデータ最新化のためにテスラなどが積極的に採用しているクラウド経由でのデータ書き換え手法のOTA(オン・ザ・エア)も装備している。

見た目はピックアップトラックでもクルマとしては最新の次世代車だといえる。

では、気になる走りはどう変化したのか?

なんといっても注目されるのは、ランドクルーザーにも採用されている新型エンジンのパフォーマンスである。

パワートレインはランクル共通?

新型タントラに搭載されるパワーユニットは2つ。

ベースモデルが、排気量3.5L V型6気筒ツインターボだ。

今回発表された内容ではエンジン型式の表記はないが、排気量3445cc(日本では四捨五入の方法の違いにより3444cc)で、ボア85.5mm×ストロール100mmとあるため、新型ランドクルーザー(300系)で採用しているV35A-FTS型だと考えるのが妥当だ。

最大出力は、ランドクルーザーが415psなのに対して、タンドラのベースモデルは389psとして出力やトルクの特性をピックアップトラック向けに振り分けているようだ。

さらに、i-FORCE MAXと呼ぶハイパワー仕様(437ps)がある。これが注目のハイブリッドだ。

V35A-FTSをベースに、10速ATとの間にモーター・ジェネレーターを装着するタイプで低速でのEVモード走行も可能だ。

ランドクルーザーにも近年中にハイブリッド車がラインナップされるが、ベースエンジンがタンドラと共通であることから、今回タンドラが採用したハイブリッドシステムを採用する可能性が高い。

また、タンドラには急な坂道などで低速で車速を自動コントロールするクロール機能が備わるなどタンドラがランドクルーザーで培った技術を採用しており、2モデルの相互連携が実現しているといえる。

そんなタンドラ、日本でも人気が出そうだ。

日本でも需要あり? 日本上陸期待

日本の街中でも、ごく稀にタンドラ北米仕様の並行輸入車を見かけることがある。

3代目タンドラは2021年後半に北米発売が始まるが、日本でも需要は高くなりそうだ。

その背景には2つの理由がある。

1つは、ランドクルーザー300系の4年持ちとも5年待ちともいわれる納期だ。

ランドクルーザー納車が待ちきれない人たちにとって、新型タンドラは現地価格に対して輸入コストが多少かかっても選択肢の1つに成り得るだろう。

もう1つは、ハイラックスからのステップアップ組だ。

近年のアウトドアブームなどで日本でもハイラックス需要が高まっている。

ハイラックスは東南アジア、中近東、南米、アフリカなどを主な仕向け地としたミドルサイズピックアップトラックだ。

北米では、このクラスにタコマがあるが、日本でのハイラックスユーザーにとってはランドクルーザー級の最新装備を誇り、さらに電動化トレンドの中でハイブリッド車もあるタンドラに注目するのは当然だろう。

ハイラックスがタイ生産の輸入車であることを考えると、米テキサス州生産のタンドラが日本に正規輸入されるという可能性はなくもない……。

ただし、タイは右ハンドル車であるが、テキサス工場で日本仕様の右ハンドル車を造ることになる。

いずれにしても、日本でもタンドラ人気が高まりそうだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
AUTOCAR JAPAN
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
Auto Messe Web
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
AUTOCAR JAPAN
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
AUTOCAR JAPAN
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
乗りものニュース
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
VAGUE
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
motorsport.com 日本版
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
くるまのニュース
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
VAGUE
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
WEB CARTOP
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
motorsport.com 日本版
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
乗りものニュース
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
乗りものニュース
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
くるまのニュース
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
Webモーターマガジン

みんなのコメント

8件
  • 販売してくれたら買います!
  • タンドラよりセコイアの方が日本では向いてますよね。300系のランクルも入手困難という事もあり、新型のセコイアが発表されれば狙い目では。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

472.8683.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

230.0910.0万円

中古車を検索
ランドクルーザー200の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

472.8683.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

230.0910.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村