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三菱「デリカD:5」と「アウトランダー」で悪路に挑戦! オフロードを安全に走破するテクニックを教わってきました

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三菱「デリカD:5」と「アウトランダー」で悪路に挑戦! オフロードを安全に走破するテクニックを教わってきました

デリカD:5とアウトランダーPHEV、2台の人気三菱四駆が悪路を攻める

 三菱自動車が主催するオートキャンプイベント、「スターキャンプ2022」。3年ぶりの開催となった今回は、人気キャンプ場として知られる静岡・朝霧高原ふもとっぱらを舞台とし、全国各地から多くのアウトドアファンが参加した。しかもただキャンプするだけではなく、家族全員で楽しめるさまざまなコンテンツが用意され、来場者を楽しませてくれた。来年の開催も期待したいところだ。

「スターキャンプ」が3年ぶりに開催! 三菱車オーナー以外も楽しめる1泊2日の大人気アウトドアイベントとは

 そのコンテンツのなかでもとくに盛り上がったのが、「ドッキドキ! SUVオフロード試乗会」。これまで培ってきた技術を結集した三菱の最新四駆モデルを、プロドライバーの運転による同乗体験および参加者による試乗体験を行うという内容。会場はふもとっぱらからほど近い、バラエティに富んだコースが用意された富士ヶ嶺オフロードだ。

 試乗用の車両はファミリーを中心に息の長い人気を誇る「デリカD:5」、そしてエンジン&モーターを駆使したパワフルな走りがウリの「アウトランダーPHEV」の2台。筆者もその試乗会に参加したので、同乗&試乗で感じたことをレポートする。なお筆者は、本格的なオフロードコースの走行は初体験だ。

急激な下り坂やスタックも難なく乗り越える「アウトランダーPHEV」

 まずはアウトランダーPHEV。リヤシートに座って同乗での体験となった。アウトランダーPHEVは4輪の性能をバランスよく最大限に発揮する車両運動統合制御システム、「S-AWC」を全グレードに採用しているのがウリ。しかし四駆とは言っても、普段走っているオンロードとは違うハードなコンディション(しかも試乗会の前日は雨で、場所によってはぬかるんでいた)に耐えうるのか。いささか不安も感じながら試乗スタート。ダイヤルの操作で7種類から選べるドライブモードは、悪路に強いマッドモードに設定した。

 まず出現したのが大小さまざまなモーグル。足まわりがノーマルなので腹下を擦らないように、速度を落としつつハンドルをテンポ良く切りながら乗り越える必要がある。アウトランダーは取り回しの関係で、右側を通っているマフラーのパイプが当たりやすい。だが進む先を読みながら、ゆっくり走ることで何とか乗り越えることができた。極端に凹凸が多い路面だが、リヤシートに座っていてもそこまで突き上げ感がなく、不快に思うことはなかった。

 草にタイヤを乗せて轍を乗り越えた先は、「土のバケツ」と呼ばれるすり鉢状のセクションだ。一旦ここを下りてからふたたび上るという流れだが、急角度を下りるときに役立ったのがヒルディセントコントロール。下りの手前で一度ブレーキを踏み、そして離してから下りはじめると自動的にブレーキを制御してくれるので、安心感が高い。

 そして先の目標物を確認しながら坂を上り、少し走った先にある坂を斜めに入って上りきったところで、左後輪が空転。いわゆる対角線スタックが起こってしまったが、焦ることなくアクセルを踏み続けたらスッと乗り越えることができた。これは状況に応じて前後左右の駆動力配分を最適化する、S-AWCの本領発揮。実際に運転していない筆者も、これには思わず拍手!

 最後は森のなかにある林道を走る。ここも急坂で、なおかつ前日の雨で路面はぬかるんでいる。こういったシーンでもヒルディセントコントロールを活用することで安心してハンドル操作に集中しながら乗り越え、同乗試乗は終了。車両のタイヤはオフロード系ではなく20インチのラジアルながら、あらゆるシチュエーションで優れた四駆性能を実感することができた。

唯一無二の本格派四駆ミニバン「デリカD:5」でオフロードを走る

 次はデリカD:5。今回は同乗ではなく、実際にハンドルを握ってアウトランダーPHEVと同じコースを試乗する。3種類から選択できるドライブモードは、強力なトラクションが得られる4WDロックモードに設定した。

 筆者はこれまでD:5を運転した経験は1、2度くらいしかないが、いざ運転席に乗り込むと目線が高く、「四駆に乗っているんだなぁ」という安心感が得られた。今回助手席でナビゲートしてくれたインストラクターによると、オフロードを走るときはシートのポジションは若干高めに、なおかつシートを極力前側にスライドさせておくのがミソとのこと。ポジションを高くすることで近場の路面がより見やすくなり、なおかつシートの位置を前側にしておけば上り坂でも体重が後ろに持っていかれることもなく、アクセル&ブレーキの操作がしやすいそうだ。なるほど、勉強になる。

 まずモーグルを走るのだが、D:5はオーバーハングがアウトランダーより若干長いため、下まわりを擦りやすいとのこと。それでも試乗用の車両はサイドステップが付いていないため、地面からのクリアランスは少々余裕があった。

 しかし事前に「ゆっくり進んで下さい」とインストラクターに言われていたにもかかわらず、焦って少しスピードを出し気味にしてしまい、路面からの強い衝撃を感じてハッとわれに返って反省……。やっぱり何事も「焦らずゆっくり」が一番なのである。ふたたびゆっくりとモーグルを走り、4輪のグリップ力を自動制御するAWCの効果で、スタックすることなく乗り越えられた。

 次は土のバケツ。アウトランダーPHEVはヒルディセントコントロールを活用して下りていったが、D:5は前輪が下りはじめたところでブレーキを操作して速度を調整し、腹下を擦らないように注意しながら下りる。そして入る角度に気を付けながらグッとアクセルを踏み、スムースに上りきった。

 アウトランダーではスタックした次の坂を余裕で駆け上ったところで、最後の林道に入っていく。急坂は少々左側が斜めに角度が付いているため、車体を右側に寄せてブレーキを調整しながらゆっくり下りる。もし途中で滑ったら、一度ブレーキを緩めてあげると体制を戻すことができるそうだ。

※ ※ ※

 途中でヒヤヒヤするシーンもあったが、無事に試乗終了。ディーゼルならではのトルクフルな走りと優れた四駆性能をダイレクトに体感し、D:5が欲しくなってしまった筆者であった。

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みんなのコメント

6件
  • 子供が小さかった頃デリカスターワゴンの4駆でキャンプやスキーによく行ったものです。悪路走行や川を渡ったり楽しませてくれる頼もしい車でした。
  • 一度アクセルを踏みつけたら、何があっても戻してはダメ。
    常に全開です
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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