この記事をまとめると
■自動車漫画の金字塔「サーキットの狼」で活躍したクルマは今でも大人気
当時のブームに乗って大熱狂! だが冷静になると「スーパーカー」じゃなかったクルマ10選
■登場する輸入車たちは、後のスーパーカーブームの礎ともなったクルマたちでもある
■45年以上前の漫画ではあるが、今でもカーマニアなら100%楽しめること間違いなし
当時の子どもの憧れの存在は今でも伝説的な人気!
現在でもMFゴーストや首都高SPLなど、クルマを題材とした人気漫画は数多いが、その元祖とも言えるのが1975年から79年にかけて連載された「サーキットの狼」ではないだろうか。
作中には実在のスーパーカーが数多く登場し、いわゆるスーパーカーブームの火付け役となったとも言われている同作品。若い世代には馴染みのない作品かもしれないが、今回はそんなサーキットの狼に登場した名車を振り返ってみよう。
1)ロータス・ロータス ヨーロッパ
主人公の風吹裕矢の愛車として登場したのが、このロータス ヨーロッパ。
風吹の愛車はスペシャルと呼ばれる最終型で、ヨーロッパの中ではもっともパワフルなモデルとなっているが、それでも排気量は1.6リッター、最高出力も126馬力(ノーマルの値)と、並み居るライバルが駆るモデルからすれば圧倒的にアンダーパワーということになる。
2)ポルシェ911
主人公の最大のライバルである早瀬佐近の愛車。当初は1973年式の通称ナナサンカレラに乗っていたが、レース後にエンジンブローを喫し930ターボに乗り換えている。
もちろん現在ではおいそれと手が出せない超高級車であるが、エンジンブロー程度で廃車にしてしまい、ターボに乗り換えるというのは、さすが大手電機メーカーの御曹司といったところだろうか。
トヨタもフェラーリも同じ土俵で熱戦を繰り広げた
3)トヨタ 2000GT
輸入スーパーカーが中心のサーキットの狼に置いて国産車はチョイ役がほとんど。そんな中にあってトヨタ2000GTはハーフのレーサーである隼人ピーターソンの愛車として登場している。
ただ隼人ピーターソンは、ドライビングテクニックは優秀でありながら、勝つためには手段を選ばないヒール役であり、2000GTもレース中にクラッシュしてしまうという憂き目に遭ってしまっている。
4)フェラーリ ディーノ 246GT
元警察官の沖田がステアリングを握っていたディーノは、不良青年を数多く公正させた「青少年の父」と呼ばれる矢田部が貸与したもの。
沖田がレース中に病死したあとは主人公の風吹に託され、流石島レースではディーノ206コンペティツィオーネ風のディーノ レーシングスペシャルへと改造がなされ、フェラーリ308GTBのV8エンジンが搭載されていた。
これ以外にもカウンタックLP500Sやフェラーリ512BB、ランチア ストラトス、デ・トマソ パンテーラGT4など、数多くのスーパーカーたちが登場したサーキットの狼。
今見ると荒唐無稽な描写もないわけではないが、当時はかなりリアルな自動車漫画として多くのファンを獲得していた。
もし読んだことがないという人は、ぜひ一度読んでみてはいかがだろうか。40年以上前の作品とは思えないほど熱中してしまう可能性も大いにある名作なのだ。
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それがクラッシュなんぞしたら「うわー、もったいないっ!」て、心底残念がった。