motorsport.comが既に報じた通り、アルピーヌF1チームから上級エンジニアのボブ・ベルが離れ、アストンマーティンでテクニカルエグゼクティブディレクターに就任することが決まった。こうした重役の放出に、ベルを獲得したアストンマーティンとしても驚きがあったようだ。
アストンマーティンでベルはマイク・クラック代表の指揮のもと、テクニカル、エンジニアリング、パフォーマンス部門を監督することになる。
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ベルは1982年からマクラーレンで空力専門家として活躍。その後、ベネトンやジョーダン、ルノー、メルセデスなどで勤務した後、2016年からルノー(現在のアルピーヌ)へ戻り、エンストンでの“3スティント目”を過ごしていた。2018年にはアドバイザー的な役割に周り、レースで培われたテクノロジーを他のビジネスに活用することを目的としたアルピーヌ・ラボで働いた。
アストンマーティンでベルはフルタイムでのF1業務に復帰。チーム側はベルが持つ豊富な経験を歓迎している。
「ボブについては、我々は幸運にも膨大な経験や技術的知識を持つ人物を採用することができた」
クラック代表はそう説明する。
「これからの数年間を考えると、我々は技術部門をさらに強化することが重要だと思った。そして、このような優秀な人材がいるのであれば、それを確保しようとするのはとても大切なことだと思う」
「ボブはスタートを切った。既に良いスタートだった。我々は彼を獲得できたことに満足しているし、これが何をもたらすのか見てみよう」
またアルピーヌがベルを手放したことに驚いたかと訊かれたクラック代表は「イエス」と答えた。
なおアストンマーティンは2023年シーズン開幕当初、表彰台を狙える位置にいたが、競争が激化した2024年シーズン開幕戦では表彰台争いから遠ざかった。
クラック代表はライバルに先行を許したことを認めつつも、勢力図の実態を理解するまでにはまだ時間がかかると考えている。
「バーレーンGPで5番手チームだったことには同意するが、自分たちがどの位置にいるのかを知るためには2~3レース待つ必要がある」とクラック代表は言う。
「予選では自分たちのパフォーマンスに驚いたし、レースでも少し驚いた。でも順位自体にはあまり驚いていない。これは予想していたことだ」
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