南米大陸でトヨタのモータースポーツ活動を牽引するTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)と、その母体であるトヨタ・アルゼンティーナは、2023年のTCRサウスアメリカ・シリーズに向け、アルゼンチンの人気ツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)で活躍するベルナルド・ラヴァーの起用を発表。また2022年のTCR規定“モデル・オブ・ザ・イヤー”には、世界中で開催されるシリーズ戦で合計76勝を記録し、約8500ポイントを稼ぎ出した『アウディRS3 LMS 2』が2年連続で選出され、同部門連覇を達成すると同時に、初代と合わせて通算3度目の栄冠に輝いている。
2022年7月にも正式なTCR認証を取得した新型トヨタ・カローラGRS TCRは、同年8月27~28日にテルマス・デ・リオ・オンドで開催されたTCRサウスアメリカ・シリーズ第6戦で実戦デビューを飾ると、テスト参戦を継続したシーズン後半戦でも、ステアリングを握った18歳のホルヘ・バリオが2勝をマークするなど、本格デリバリー前のパイロットシーズンで確実な戦果と手応えを得ていた。
ホンダ系の強豪が4台体制を確定。アルゼンチン国内を除く来季開催地詳細も/TCRサウスアメリカ
その『トヨタ・カローラGRS TCR』は、すでにアルゼンチンの拠点で本格的な量産体制へと入っているが、TGRAは地元シリーズへの正式デビューに際してラヴァーとの契約を選択し、最初の1台を託すことを決めた。
「過去にTTA(トヨタ・チーム・アルゼンティーナ)でレースをして以来、たくさんの友人ができたので、改めてこうしてトヨタでレースに復帰できることをうれしく思っている」とTGRA移行前夜の2010年から5年間、トヨタ・カローラで国内ツーリングカーを戦っていたラヴァー。
「また、TCRサウスアメリカのフルシーズンを戦う機会を得たことも、非常にうれしく思っているよ」
そのラヴァーは昨季、ブラジルを本拠とするW2プロGPから開催2年目の同シリーズにスポット参戦し、チームのクプラ・レオン・コンペティションTCRのステアリングを握っている。また本業とも言えるTC2000では、シボレーYPFチームの強力な“No.2”としてシボレーYPFクルーズをドライブし、優勝と2度の表彰台を獲得。ドライバーズランキング6位の結果を得た。
そのTGRAは、シリーズ参戦体制を含め「今後数週間以内に、ふたり目以降のドライバーを発表する予定」としている。
■アウディRS3 LMS 2が2年連続3回目のTCRモデル・オブ・ザ・イヤーに
一方、2022年を終えてFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRやクプラ・レオン・コンペティションTCRなどの挑戦を退け、2年連続通算3回目の“TCRモデル・オブ・ザ・イヤー”に輝いたアウディRS3 LMS 2は、グローバルで開催される27のTCR規定認可シリーズでの313戦にて、合計8478点を獲得。
モータースポーツの“オリンピック”として開催された第2回FIAモータースポーツ・ゲームスでのトム・コロネルの金メダルや、世界最高峰の“リージョン選手権”であるTCRヨーロッパのフランコ・ジロラミによるタイトル獲得、そして最終年となったWTCR世界ツーリングカー・カップでの年間5勝など、通算76勝を飾っている。
「TCRモデル・オブ・ザ・イヤーの競争は、毎シーズンのように熾烈を極めている」と語るのは、TCR規定を統括するWSCグループ代表を務めるマルチェロ・ロッティ。
「2022年は、最後の最後までレース結果によって決定が左右される予断を許さない状況のもと、アウディRS3 LMS 2とホンダ・シビック・タイプRの間でスリリングな戦いが繰り広げられた。 したがって、この栄誉を5年間で3回も獲得したことは、真に驚くべき成果だ」と続けたTCR規定“生みの親”でもあるロッティ代表。
「アウディ・スポーツはコンセプトの黎明期からTCRを盛り上げてきたブランドのひとつだ。それゆえ、アウディのRS3 LMS TCRはこのカテゴリーでもっとも競争力のあるクルマの1台であることを証明しており、カスタマーチームが素晴らしい結果を達成するのに役立っているんだ」
その言葉を受けたカスタマーレーシング部門責任者のクリス・ラインケも「権威あるTCRモデル・オブ・ザ・イヤーのタイトルを3度獲得できたことを光栄に思う」と、その喜びを語った。
「世界的な競争が非常に厳しいこともあり、このタイトルはアウディ・スポーツにとって大きな価値がある。このタイトルを獲得できたのは世界中のカスタマーの情熱とコミットメントによるものであり、すべてのユーザーに感謝を申し上げる」
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