■おすすめドライブレコーダーとは? ドラレコ最新事情を解説
「あおり運転」が社会問題として注目されるなか、政府はあおり運転を新たに規定して罰則を設けることなどを盛り込んだ道路交通法改正案を、2020年3月3日に閣議決定しました。この法改正により、あおり運転行為の抑制が期待されるものの、いついかなる状況であおり運転の被害を受けるかはわかりません。
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そんななか、あおり運転被害から身を守るために注目されるのがドライブレコーダー(ドラレコ)です。ドライブレコーダーを選ぶコツや、最新のドライブレコーダー事情とは、どのようになっているのでしょうか。
あおり運転が社会問題として大きく注目されるようになったきっかけは、2017年6月に東名高速道路で発生した死亡事故だといわれています。
これ以降、マスメディアでドライブレコーダーの映像が盛んに放映されるようになり、ドライブレコーダーの出荷数も急増。一気にカー用品の定番となりました。
ドライブレコーダーは、映像・音声などを記録するクルマやバイク用の記録装置のことで、ドラレコと略称で呼ばれることもあります。
ドライブレコーダーで記録された映像や音声は、万が一の事故やトラブル時に状況を確認するために用いられるほか、ドライブの記念として映像を楽しむことも可能です。
■ドライブレコーダーに求められる機能にはどんなものがある?
市販されているドライブレコーダーには、さまざまなものがありますが、現在主流となっている製品の主な機能には、以下のようなものがあります。
●ドライブ録画・録音機能 走行中の映像や音声を録画・保存する機能です。静止画の撮影・保存機能が搭載された製品もあるので、ドライブの思い出を手軽に残したい人は機能の詳細をチェックするのが良いでしょう。
●速度・GPS記録機能 クルマの速度やGPS情報などの記録に対応した、ドライブレコーダーもあります。映像以外のさまざまなデータを取得することができて便利です。
●G(加速度)センサー記録機能 クルマへの衝撃を監視し、衝撃があった場合の前後映像を自動的に記録する機能です。
●駐車時監視機能 エンジンを切っているときもドライブレコーダーが監視を続け、駐車時の当て逃げや車上荒らしなども安心です。
※ ※ ※
ドライブレコーダー購入時に考慮すべき点として、録画の画質は重要なポイントのひとつです。理由としては、万が一の場合、相手のクルマのナンバーや特徴などを確認する際に、高画質なドライブレコーダーの方が鮮明に映像を記録できるためです。
最近市販されているドライブレコーダーでは、多くに200万画素以上が採用されており、「フルハイビジョン」や「フルHD」、「解像度1920×1080」などと表記されているものがほとんどです。
これらの文字が表記されているドライブレコーダーであれば、ナンバープレートも鮮明に確認することができます。
また、最近では夜間でも鮮明な録画が可能な明るいレンズを搭載したドライブレコーダーも存在します。
さらに、トンネルの出口などで周囲が突然明るくなると、録画の映像が白くなることがあります。この白くなる現象を防止する画像補正機能(HDR・WDR)が搭載されているかどうかもドライブレコーダー選びのポイントです。
ほかにも、録画時のフレームレート(映像のコマ数)の関係で、エリアによってはLED信号の色が映りにくい製品もあります。LED信号対応のドライブレコーダーであれば問題はないので、この機能もチェックするべきポイントといえるでしょう。
■おすすめは前後2カメラ? 360度? それともミラー型? ドライブレコーダーの各タイプとは
現在市販されているドライブレコーダーは、形やタイプもさまざまです。どのようなタイプのドライブレコーダーがあるのでしょうか。
●前後2カメラで撮影するドライブレコーダー クルマの前方と後方にそれぞれカメラを取り付け、ふたつのカメラで同時に撮影するタイプの製品です。後方からの当て逃げや、あおり運転も記録することができます。
●360度周囲を撮影するドライブレコーダー 360度撮影可能なカメラを搭載したドライブレコーダーです。前後2カメラタイプでは撮影できない側面の録画にも対応しているのが特徴といえます。
●ミラー型ドライブレコーダー ルームミラーに装着するタイプのドライブレコーダーです。取り付け時の見た目がすっきりしている点などがメリットといえます。製品によっては、前出の前後2カメラ録画機能に対応した製品も存在します。
●前方のみ録画するドライブレコーダー カメラが前方にしか向いていないタイプのドライブレコーダーです。前述の前後2カメラタイプのように、当て逃げやあおり運転の録画には対応していませんが、比較的安価な製品が多いことがメリットです。
■おすすめのドライブレコーダーとは? 5製品を比較・紹介
さまざまなタイプが存在するドライブレコーダーのなかから、今回は5メーカー・10製品をピックアップして紹介します。
●パナソニックのドライブレコーダー「CA-DR03TD」「CA-DR03D」 日本を代表する電機メーカーのパナソニックは、カーナビゲーションシステム(以下、ナビ)をはじめとするカー用品も手掛けており、自社のナビと連携するドライブレコーダーも販売しています。
パナソニックが2019年11月上旬に発売したナビ連動ドライブレコーダー「CA-DR03TD」「CA-DR03D」は、同社が発売するドライブレコーダーの最新機種で、「CA-DR03TD」が前後2カメラタイプ、「CA-DR03D」が前方のみの1カメラタイプです。
両ドライブレコーダーは同社のナビ「ストラーダ」と連携し、カーナビ画面で簡単に設定や操作、録画映像の再生が可能です。
搭載されるカメラのレンズは業界最高水準となるF値1.4の明るいレンズで、夜間も鮮明に録画することが可能です。
・商品詳細:パナソニック CA-DR03TD<商品特徴>
液晶サイズ:-
画素数:約200万画素(フロント/リア)
録画モード:両対応(イベント記録・常時録画)
駐車監視機能:対応
・商品詳細:パナソニック CA-DR03D<商品特徴>
液晶サイズ:-
画素数:約200万画素
録画モード:両対応(イベント記録・常時録画)
駐車監視機能:対応
●JVCケンウッドのドライブレコーダー「DRV-MR745」「DRV-MN940B」 JVCケンウッドは、日本ビクターとケンウッドが経営統合して誕生した会社で、ドライブレコーダーやカーナビなどのカー用品を中心に扱っています。
そのJVCケンウッドが2019年11月中旬に発売したドライブレコーダーが、前後2カメラタイプのドライブレコーダー「DRV-MR745」です。F1.8&水平122度・垂直63度・対角150度の明るく広角なレンズ(フロントカメラ)が特徴のほか、最長24時間の駐車監視機能録画にも対応。また、衝撃検知以外に動体検知も搭載されているなど、防犯性も高いドライブレコーダーとなっています。
また、ケンウッドはナビ連携にも対応した前後2カメラタイプのドライブレコーダーとして、「DRV-MN940B」も2020年1月中旬に発売しました。
JVCケンウッドのナビ、“彩速ナビ”の2020年モデル全機種との連携が可能となっています。
・商品詳細:JVCケンウッド DRV-MR740<商品特徴>
液晶サイズ:2.7インチフルカラーTFT液晶
画素数:約210万画素(フロント/リア)
録画モード:両対応(イベント記録・常時録画)
駐車監視機能:対応
・商品詳細:JVCケンウッド DRV-MR740<商品特徴>
液晶サイズ:-
画素数:約207万画素(フロント/リア)
録画モード:両対応(イベント記録・常時録画)
駐車監視機能:対応
●パイオニア(カロッツェリア)のドライブレコーダー「VREC-DS500DC」 電機メーカーのパイオニアは、カロッツェリアブランドからドライブレコーダーを販売しています。同社から2020年2月に発売された前後2カメラタイプのドライブレコーダーが、「VREC-DS500DC」です。
本体とフロントカメラ/リアカメラが分離されたつくりで、それぞれのカメラも約3cmの小型設計となっていることから、スマートな取り付けを実現している点が特徴です。
約200万画素の前後カメラにはSTARVIS技術が採用され、暗所でもクリアに録画が可能です。また、リアカメラは防水防塵設計で、リアガラスのないオープンカーへの設置にも対応しています。
・商品詳細:パイオニア VREC-DS500DC<商品特徴>
液晶サイズ:3.0インチ液晶
画素数:約200万画素
録画モード:両対応(イベント記録・常時録画)
駐車監視機能:対応
●コムテックのドライブレコーダー「ZDR026」「ZDR025」「HDR360GW」 コムテックは、自動車関連のエレクトロニクス製品などを手掛ける会社で、ドライブレコーダーの開発・販売もおこなっています。
同社が2019年1月に発売したドライブレコーダー「ZDR026」は、370万画素の高画質で前後が撮影可能な前後2カメラタイプの製品です。ソニーが開発した高感度・高画質技術「STARVIS」を搭載しているため、夜間も綺麗な映像を録画することが可能です。
また、2019年12月には画素数を約200万画素として価格を抑えた、前後2カメラタイプ(リアのみSTARVIS採用)の「ZDR025」を発売したほか、同月には360度カメラ+リアカメラの「HDR360GW」も発売しています。
・商品詳細:コムテック ZDR026<商品特徴>
液晶サイズ:2.7インチフルカラーTFT液晶
画素数:最大370万画素(フロント/リア)
録画モード:両対応(イベント記録・常時録画)
駐車監視機能:オプション(HDROP-14「駐車監視・直接配線コード」が必要)
・商品詳細:コムテック ZDR025<商品特徴>
液晶サイズ:2.7インチフルカラーTFT液晶
画素数:最大200万画素(フロント/リア)
録画モード:両対応(イベント記録・常時録画)
駐車監視機能:オプション(HDROP-14「駐車監視・直接配線コード」が必要)
・商品詳細:コムテック HDR360GW<商品特徴>
液晶サイズ:2.4インチフルカラーTFT液晶
画素数:最大340万画素(フロント)/最大200万画素(リア)
録画モード:両対応(イベント記録・常時録画)
駐車監視機能:オプション(HDROP-14「駐車監視・直接配線コード」が必要)
●ユピテルのドライブレコーダー「SN-TW9500d」「SN-ST51c」 ユピテルはカー用品業界で40年以上の実績とノウハウを持つ企業で、ドライブレコーダーのみならずポータブルナビやレーダー探知機など、さまざまな製品を手掛けています。
2019年11月に発売されたユピテルの「SN-TW9500d」は、前後2カメラタイプのドライブレコーダーです。前後カメラ共に200万画素の高画質撮影が可能で、コムテック「ZDR026」と同じく、STARVISを採用しているため、夜間映像でも綺麗に録画することができます。
また、2019年10月にはSTARVIS技術を搭載した前方のみを録画するタイプのドライブレコーダーとして、「SN-ST51c」が発売されました。
・商品詳細:ユピテル SN-TW9500d<商品特徴>
液晶サイズ:2.1インチフルカラーTFT液晶
画素数:最大200万画素
録画モード:両対応(イベント記録・常時録画)
駐車監視機能:オプション
・商品詳細:ユピテル SN-ST51c<商品特徴>
液晶サイズ:2.0インチフルカラーTFT液晶
画素数:最大200万画素
録画モード:両対応(イベント記録・常時録画)
駐車監視機能:オプション
※ ※ ※
今回紹介したメーカー以外にも、ドライブレコーダーはさまざまなメーカーから発売されていますが、製品によって対応している機能や性能はまちまちです。購入する際は性能をよく比較し、十分に検討することをおススメします。
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