今年5月以来、第二回目の開催となったビッグアドベンチャーバイク限定の走行会、BAD(BIG ADVENTURE BIKE DAY)が千葉県成田MXパークで開催された。今回は今年からビッグアドベンチャー業界に新規参入を果たしたハーレーダビッドソンが噂のパンアメリカを持ち込み、そのオフロード性能の高さをアピールした。
ビッグオフ・マイスター和泉拓がパンアメリカをテイスティング
ハーレーダビッドソンジャパンがこのイベントの講師に抜擢したのは、Off1ではお馴染みの和泉拓。スーパーモタードやエンデューロレースで実績を築き、KTMアドベンチャーを始めとした多くのビッグアドベンチャーバイクにライドした経験を持つ、仙台市にあるバイクショップ・STRANGE MOTOR CYCLEの店主だ。エンデューロにハマる以前にはハーレーダビッドソンとエンジンを共通とするスポーツバイク・Buellを駆り、エクストリームバイクチーム「アスファルトダンサー」として活動しており、ハーレーのエンジン特性は知り尽くしている。
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「まずエンジンが全然ハーレーっぽくはないですね。アイドリングの時点で少し回転数が高いし、アクセルを開けるとすごく軽く回る。だけど実際に乗ると1000回転くらいから使えるくらい粘るんです。決してトルクモリモリではないし、ドコドコ感もないんだけど、低回転があれだけ粘るのは可変バルブのおかげなんだと思います。2000回転もあれば十分走れます。他のビッグアドベンチャーとはそこが大きく違いますね。それでいて高回転はちゃんと速い。例えば二人乗りしてフルパニアで総積載重量200kgくらいで高速道路で登り坂を走っている時とかでも、6速のまま追越車線で加速して追い越しができると思います。
車体については良くも悪くもホイールベースが長いです。ハンドルの切れ角はまぁまぁあるのに小回りがあんまり効かないのはこの影響かな。またホイールベースが長いのに真っ当なポジションを取らすためにハンドルがすごいセットバックしていて、ハンドルを切った時に操舵軸とグリップが離れているように感じます。スタンディングしてるとそうでもないんですけど。
ホイールベースが長いことのメリットとしては、ピッチング(左右を軸とした縦方向の動き)もヨーイング(上下を軸とした水平方向の動き)もまったりしていて、アクセルをオンオフした時にギクシャクしないので、疲れにくい。もちろん直線安定性も高いですよね。また、この手のバイクにしてはスライド感が掴みやすいと思いました。ホイールベースの割合に対して普通のバイクよりもエンジンがでかいし、その前にラジエーターがあって、フロント19インチタイヤでサスペンションストロークがあるから、ピボットから前が長くて、その真上くらいにシートがある。ネイキッドみたいなタンク形状ですし、見た目はロードバイクっぽい形なんですよね。だけど実際にアクセルターンをしてみたら、すごくスライドコントロールがしやすいんです。滑り方もゆっくりなので、フラット林道は思ったよりも走りやすいと思います。
あとパンアメリカ スペシャルに搭載されているサスペンションの車高調整機構はものすごく効きます。身長の高い僕でもその恩恵はすごく大きいです。重心が低いから停まってる時の取り回しとか、転んだ時の引き起こしも軽いですよ」と和泉はパンアメリカを評価する。
試乗車として用意されたパンアメリカはスペシャルとノーマルの2台。どちらもブロックタイヤに換装されてオフロードでの走破力をアップしていた。
さらに和泉はパンアメリカの足つきの良さを分析。上から見ると一目瞭然なのだが、シートの足を下ろす部分がものすごくスリムなのだ。この形状と、車高調整機構が合わさって、高い足つき性能を実現している。
ビッグアドベンチャーは取り回しがキモ
午前中には講師ごとに班に別れてスクールが開催された。路面コンディションもあまりよくなく、使えるエリアが限定されたこともあって、和泉が選んだスクール内容は「取り回し」。バイクに乗らず、押してスラロームを抜ける練習だ。
「すごく地味だけど、実際に林道などから安全に帰ってくるためには、とても重要なテクニックです」と和泉。
腰でマシンを支えられる左ターンはまだしも、右ターンでは多くのライダーが苦戦。和泉にアドバイスを求めていた。狭いスペースをたった2~3周するだけで腕がパンパンになり、マシンを支えきれなくなってしまう参加者も。
ここで和泉が披露したのはバイク屋さんならではとも言える面白テクニック。マシンを立ててさえいれば、腕に力はほとんどいらないのだ、ということがわかる。
次のテーマはバイクを降りてのアクセルターン。リアタイヤを滑らせて少ないスペースで曲がるこのテクニックは、道幅の狭い林道でUターンする時などに非常に便利だ。参加者の多くが「やりたいけどできない」テクニックだったようだ。
和泉が座学でコツを教え、実践して見せると、参加者もトライ。大きなバイクで初めてリアタイヤを滑らせる感覚に驚きつつも楽しんでいた。
転びそうになってもすぐに支えてくれるので安心して練習できる。これもスクールの良いところだ。
最後に和泉は参加者のリクエストに応え丸太超えを披露。さらに午後にはコンディションが回復したモトクロスコースが解禁され、講師らの先導車つきで希望者がコースイン。
主催の鈴木大五郎はじめ、名だたるライダーたちに支えられ、成田のダイナミックなモトクロスコースを走るテネレやアフリカツイン、GS、KTMアドベンチャーたち。
エンデューロコースは午前中からフリーライドで使われていたが、午後にはパンアメリカの試乗体験も始まり、多くのライダーがそのパフォーマンスの高さを実感していた。試乗車にはナンバーもついているので、公道での試乗も体感できた。
「タンクが大きくて見た目もあまりオフロードっぽくないので『乗れるのかな?』と思いながらエンデューロコースに入ったんですけど、全然いけますね。すごく楽しかったです。エンジンが1250ccなのでもっとパワーがドカンと出るのかなぁと思ったんですけど、オフロードモードなら全然マイルドだったので扱いやすかったです」と試乗の感想をくれたのはYouTubeでBANZAIりょ~ちゃんねるを展開するBANZAIさん。
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みんなのコメント
草レースで表彰台に上がれる程度の腕を持ってるが、日本の林道でこんなケッタイなマシンを振り回す自信がない。