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エスパルガロ、イギリスGP予選の”トウ奪い合い”を批判「いつも同じライダーが馬鹿げたことをしている」

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エスパルガロ、イギリスGP予選の”トウ奪い合い”を批判「いつも同じライダーが馬鹿げたことをしている」

 アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は、MotoGPイギリスGPで速いマシンの後ろにつくために減速していたライダーたちを批判した。

 イギリスGPの予選では、シルバーストンの3つの長いストレートでアドバンテージを得るために、多くのライダーが2回目の走行で集団走行したため、スリップストリーム(トウ)に関する議論が再燃した。

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 スリップストリーム自体は必ずしも安全上の問題を引き起こすものではないが、イギリスGPの予選では多くのライダーが極端にスピードを落とし、その後スピードを上げてライバルの後ろに張り付いた。

 その結果、予選の残り時間がゼロに近づくにつれて奇妙な光景が広がった。多くのライダーからターゲットにされたフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は不満をあらわにし、ルール策定側が介入しない限り、何も変わらないだろうと語った。

 一方、クリーンにアタックできたことでポールポジションを獲得したエスパルガロも、バニャイヤと同様の意見を持っており、コース上で不必要に減速することの危険性を警告し”馬鹿げた問題”を引き起こしたライダーを非難した。

「予選では2つのリスクを冒すことができる。ひとつ目は(コース上に)最初の1台として出ていくこと。なぜならみんながついてきて、その中に飲み込まれるからだ」

「ふたつ目は最後まで待つことだ。でも自分のアタック中に黄旗がでたら、ラップが台無しになってしまう」

「僕は2番目の方法を取った。他の人の後ろにつくのは好きじゃない。自分で行くのが好きなんだ」

「ペッコ(バニャイヤ)と同じ意見だ。ライダーがトウのためにガレージでずっと待っているのは馬鹿げている」

「コースの真ん中で5、6人のライダーが……いつも同じライダーだけど、完全に止まって他のライダーを待っているのを見るのは馬鹿げている」

「他のライダーがプッシュしようとしなかったり、タイヤが冷えてしまったりしてライバルを危険にさらすことになる」

「でも彼らはそれをやっているし、ルールもそれを認めている。これがレースなんだけど、僕にとしてはペッコのように馬鹿げていると思う」

 マルク・マルケス(グレシーニ)は、Q2最初のラップでバニャイヤの後ろにつけて暫定5番手タイムをマーク。しかし最後のアタックではVR46の2台に前を塞がれるような形となってタイムを更新できず、最終的に7番手で予選を終えた。

 マルケス自身は他のライダーからアドバンテージを得ようとしていたのにもかかわらず、予選の状況には満足していないと語った。一方で、各ライダーが単独でアタックするスーパーポール方式に予選を変更することについては、否定的な意見を持っている。

「予選を変更しなければ、レースというのはこういうものだろう」

「しかし、これまで見てきたように、スーパーポールは退屈だ。スーパーバイクでは1対1みたいなものだったし、ショーではなかった」

「でも結局のところ、他のバイクについていけば、得るものもあれば失うものもある」

「今日の2本目に見られたように、Q2では誰もが最速タイムを出すライダーを待っていた」

 各セクターに最大通過時間の制限を設けることで、予選でライダーがペースを落としすぎるのを防ぐというアイデアもある。これはF1が予選時にコース上での混雑を避けるために採用しているものに近いアイデアだ。

 しかしマルケスは、ライダーが単にピットに座って速いマシンがコースに出てくるのを待つだけになってしまうため、それで問題が完全に解決するとは考えていない。

「各セクターの制限時間を変更することは可能だが、その場合は今のMoto3のようにピットレーンで戦略を練ることになる」

「結局、様々な戦略がある。僕がスリップストリームを探したのはこのグランプリが初めてだ。過去のレースのように、僕はそれをしたくない。でもルールはルールだし、それを決めるのは僕じゃない」

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