■累計7万台を販売! スゴい売れ行き見せたキャリイとは
スズキ「キャリイ」は1961年10月に初代モデル(スズライトキャリイ)が登場し、2021年には誕生から60周年を迎える、同社を代表する商用車のひとつです。
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ラインナップも豊富で、国内向け現行モデルには派生車種の「スーパーキャリイ」が存在しますが、じつはスーパーキャリイにはほかにもさまざまな仕様が存在します。いったいどんな違いがあるのでしょうか。
国内向けのスーパーキャリイは、キャリイをベースにキャビンを後方へ拡大。シートスライド量を増加させたほか、リクライニング機構を採用することでゆとりのある室内空間や運転姿勢を実現した軽トラックとなります。
また全車ハイルーフ仕様としたことで、頭上に荷物を収納できるオーバーヘッドシェルフを装備。荷台長は、ベース車の1940mmから1480mmへ短縮されたものの、快適性や利便性が向上している点が“スーパー”なキャリイだといえるでしょう。
そんななか、同名の海外仕様も複数存在します。
スズキのインド子会社であるマルチ・スズキがラインナップするインド仕様のスーパーキャリイは、2016年に登場した小型トラックとなります。
ボディサイズは全長3800mm×全幅1562mm×全高1883mmで、軽自動車規格の日本仕様に対してボディサイズも大きく設定されています。
搭載されるエンジンは最高出力73馬力の1.2リッターガソリンと最高出力65馬力の1.2リッターCNGです。
マルチ・スズキによると、インド仕様のスーパーキャリイは年々販売台数を伸ばし、2020年には累計販売台数は7万台を達成。販売台数の市場シェアは20%近くに達し、これはカテゴリ内でトップだといい、セールスは極めて好調です。
マルチ・スズキのマーケティング&セールス エグゼクティブ・ディレクターを務めるシャシャンク・スリバスタヴァ氏は、2020年12月25日に「(インド仕様の)スーパーキャリイの商業的な成功は、多様な顧客層が存在していることが証明しています。
2020年にこの節目を迎えることができたのは、信頼のおけるバイヤーの皆さまの揺るぎない支援のおかげです」とコメントしています。
日本仕様とインド仕様という違いはあるものの、スーパーキャリイという車名は日本のみならず、海外でも親しまれているといえるでしょう。
一方、インド仕様より前から販売されていたスーパーキャリイとしてベトナム仕様も存在。
ボディサイズは全長3240mm×全幅1415mm×全高1765mmで、最高出力42馬力の1リッターガソリンエンジンを搭載しています。
ちなみに、ベトナム仕様のスーパーキャリイには、シリーズとしてバンタイプの「スーパーキャリイブラインドバン」、そしてボディサイズが全長4195mm×全幅1765mm×全高1910mm、エンジン排気量が1.5リッターとさらに大型な「スーパーキャリイプロ」も存在します。
※ ※ ※
誕生60年という節目を迎えるキャリイですが、そのシリーズであるスーパーキャリイという車名ひとつとっても、さまざまなモデルが存在することがわかります。
ボディサイズや搭載されるエンジンもさまざまで、それぞれの市場にあわせたラインナップになっているといえるでしょう。
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