7月6日、2024年F1第12戦イギリスGPの予選がシルバーストン・サーキットで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が今季2回目、自身通算3回目となるポールポジションを獲得した。
2番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続き、イギリス人3名が予選トップ3を占めた。角田裕毅(RB)は13番手となった。
■Q1:ペレスのコースオフで赤旗
気温13度、路面温度21度、セッション中の降水確率は60パーセントとなった18分間のQ1。路面は乾き始めるも依然として多くの部分は濡れており、各車インターミディエイトタイヤ(浅溝タイヤ)を装着するなか開始された。
序盤、18台がインターミディエイトタイヤで走行するなか、セクター2がほぼドライとなるも、セクター3では水飛沫が高く上がるという難しいコンディションでルイス・ハミルトン(メルセデス)が1分37秒5134をマークしトップに浮上する。
残り時間11分を切ったところで、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が真っ先にソフトタイヤに履き替えた。そこから各車順次ソフトタイヤに履き替えている。
そんななか、ソフトタイヤに履き替えてアウトラップ走行中のセルジオ・ペレス(レッドブル)がターン9で単独スピンを喫し、グラベルにスタック。これでセッションは赤旗中断となる。
Q1は10分ほどの中断を経て、残り時間7分30秒で再開された。Q1終盤に降雨が予報されたこともあり、各車再開早々からソフトタイヤでのタイム出しに入った。
比較的早めにアタックに入ったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が1分30秒895を叩き出す。その直後、シルバーストンには小雨が降り注いだ。その雨の影響かセクター1全体ベストを更新したフェルスタッペンがターン9でコースオフを喫するシーンも。
角田はそんな小雨が降り注いだなかでアタックに入ったこともあり18番手に。その翌周にも続けてアタックに入ったが16番手。しかし、角田は諦めずに3周連続のアタックに入ると角田がセクター1で全体ベストを更新。セクター3でわずかにテールが流れるも6番手となり、角田は逆境からQ2進出を決めた。
Q1トップは1分29秒547を叩き出したハミルトン、0.559秒差の2番手にラッセル。3番手にルクレールが続いた。ダニエル・リカルド(RB)は10番手、コースオフのあったフェルスタッペンは11番手でQ2進出となった。
16番手バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、17番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、18番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、19番手ペレス、20番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の5台がQ1敗退となった。
■Q2:ルクレールとRBの2台はトップ10入り叶わず
続く15分間のQ2。レコードラインは完全にドライコンディションとなり、全車がソフトタイヤでコース入り。まずはノリスが1分27秒432で暫定首位に浮上する。
一方、Q1でコースオフのあったフェルスタッペンはチェックを兼ねてか、ファーストアタックはノリスから0.367秒差の6番手に留まった。
各車がQ2で2度目のアタックを迎えた残り7分、カルロス・サインツ(フェラーリ)が1分27秒149をマーク。さらには残り5分でピアストリが1分26秒945と、時間経過とともに路面コンディションは急激な改善を見せた。
残り3分を切り、ニュータイヤに履き替えたノリスが1分26秒559を叩き出しトップに浮上する。角田はセクター2までは自己ベスト更新も、セクター3でわずかに出遅れ、タイムは1分27秒269に。ノリスから0.710秒差、10番手のランス・ストロール(アストンマーティン)から0.331秒差の13番手となり、Q2を終えた。
Q2トップはノリス、2番手はラッセル、3番手はフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)となった。なお、フェルスタッペンはやはりフロアにダメージがあるのだろうか、6番手でQ3進出を決めた。
11番手ルクレール、12番手ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、13番手角田、14番手周冠宇(キック・ザウバー)、15番手リカルドの5台がQ2敗退となった。
■Q3:イギリス人ファン歓喜の予選に
ポールポジションを決める最終Q3は12分間。ファーストアタックではアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)とアロンソ、ストロールがユーズドタイヤを履くなか、1分26秒024を叩き出したラッセルが暫定トップとなる。
Q3最初のアタックを終えた時点でのオーダーはラッセル、0.006秒差の2番手ノリス、以下、ハミルトン、ピアストリ、フェルスタッペン、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、サインツ、ストロール(ユーズド)、アロンソ(ユーズド)、アルボン(ユーズド)となった。
残り2分を切り、全車ニュータイヤに履き替えて最後のアタックに臨んだ。そんななか、フェルスタッペンはターン4でわずかにミス。一方、セクター2、3で全体ベストを更新したラッセルが1分25秒819を叩き出し、前戦ウイナーのラッセルが今季2回目、自身通算3回目となるポールポジションを獲得した。
0.171秒差の2番手にハミルトン、0.211秒差の3番手にノリスが続き、イギリス人がイギリスGPの予選でトップ3を占めた。
4番手フェルスタッペン、5番手ピアストリ、6番手ヒュルケンベルグ、7番手サインツ、8番手ストロール、9番手アルボン、10番手アロンソとなった。
2024年F1第12戦イギリスGP、52周の決勝は7月7日の日本時間23時(現地時間15時)にスタートが切られる予定だ。
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