3ナンバー車は自動車税が高い、半分不正解
text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
【画像】3ナンバーなのに自動車税額は1000cc以下 VW Tクロスとは?【ディテール】 全42枚
自動車を所有している人に対してかかる税金である「自動車税」
毎年4月1日の時点で登録されている自動車の所有者に納税義務が発生し、5月中に支払いをしなければならないものである。
愛車をお持ちの人であれば、まもなくやってくる納付書に思いを巡らせて憂鬱な気持ちになる季節となった。
しかし納税は国民の義務の1つであるから腹をくくるしかないというのが正直なところだろう。
この自動車税、支払いが完了していないと継続車検を受けることができないので、愛車に乗り続ける限り、支払わなければならないものなのである。
そんな自動車税は、どんな車種でも一律の金額というわけではなく、車両によって金額が異なるというのはクルマに詳しくない人でもご存知だとは思う。
いっぽう、未だに「3ナンバー車は自動車税が高い」と思っている人もいるのではないだろうか?
実はこの認識、半分正解で半分不正解なのである。
確かに多くの3ナンバー車は5ナンバー車に比べて自動車税が高くなる傾向にあるのは間違いない。しかし、3ナンバー車の中にも5ナンバー車同等の自動車税額という車種が存在しているのである。
果たして自動車税が高い3ナンバー車とそうでない3ナンバー車、どこに違いがあるのだろうか?
自動車税→排気量、ナンバー→ボディサイズ
現在の自動車税は、実はナンバーの数字ではなく、搭載されているエンジンの排気量によってきめられている。
一番小さな区分は1000cc以下であり、一番大きな区分は6000cc超で、10段階に分かれているのだ。
当然排気量が大きければ自動車税は高くなるため、大排気量エンジンを搭載する3ナンバー車の自動車税が高くなるというのはある意味間違いではないと言える。
ちなみに排気量が2000ccを超えると3ナンバー登録となるので、最も課税額が大きい6000cc超の車両も3ナンバー登録ということになるわけだ。
しかし、3ナンバーとなる要因は排気量だけではない。それがボディサイズだ。いわゆる5ナンバー車と言われる車両は全長4700mm以下、全幅1700mm以下、全高2000mm以下のサイズに収まっていなければならない。
裏を返せば、どんなに小さなエンジンを搭載していようとも、ボディサイズが大きくなれば3ナンバーとなるということになる。
実際、1月に国内販売がスタートしたフォルクスワーゲンのコンパクトSUV「Tクロス」は、999ccという小さなエンジンを搭載していながらも、全幅が1760mmということで3ナンバー登録になっているが、自動車税額は1000cc以下のものが適用されるのだ。
なぜ「3ナンバーは税金が高い」と言われる?
3ナンバー車はすべて大排気量車というわけではなく、ボディサイズによる3ナンバー車が存在するということはおわかりいただけたかと思う。
では、そもそもなぜ「3ナンバー車は税金が高い」と言われるのだろうか?
実際、現在の自動車税額は1500cc以上2000cc未満が3万9500円。
3ナンバー登録となる2000cc以上、2500cc未満が4万5000円と、その差はわずか5500円なのだ。
(2019年10月1日以降に登録された新車は前者が3万6000円、後者が4万3500円と引き下げられている)
実は今のように排気量によって細かく自動車税が設定されたのは平成元年度からであり、それ以前は2000ccを超えると大幅に自動車税がアップしていたのである。
その時の自動車税額は、2000cc未満の5ナンバー車が3万9500円だったのに対し、3000cc未満までの3ナンバー車は8万1500円と倍以上だったのだ。
つまり、その当時は排気量が小さくても3ナンバー登録になるだけで自動車税がハネ上がっており、その時代を知る一部のユーザーが「3ナンバー車は税金が高い」と思いこんでいるのではないだろうか。
あまり変化のないように思える自動車にまつわる税金も、実は時代の変化に応じて変更されているのだ。
今後は排気量の概念がない電気自動車に対する自動車税額なども変わっていくのかもしれない。
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みんなのコメント
こんな勘違いは60代以上の方々限定でしょ。
少なくとも、40代以下はたいてい知っている。