スーパーバイク世界選手権(WSBK)の2021年シーズンは、11月19~21日に行なわれたインドネシア戦で閉幕。ヤマハのトプラク・ラズガットリオグルがレース1終了時点で初タイトル獲得を決めた。
2015年以来、無敵のチャンピオンとして君臨してきたジョナサン・レイ(カワサキ)は、前人未到の連覇記録を”7”に伸ばすことはできなかったが、レース1とレース2を共に勝利。王者らしい走りでシーズンを締めくくった。
■ジョナサン・レイ、WSBK王座陥落も「悔いはない」新王者ラズガットリオグルを称賛
レイは王座を明け渡したことで、来シーズンはゼッケンナンバー1番を使用できなくなり、2015年以来となるパーソナルナンバーの65番を使用することになる。
そしてインドネシア戦レース2終了後のクールダウンラップでは、チームスタッフが”1”から65番にステッカーを張り替え、久しぶりに1番以外のマシンを走らせるレイの姿が見られた。
長らく身につけていなかった65番を久しぶりにバイクにまとった感想を訊かれたレイは「正直に言って、サッパリとした気分だ」と答えた。
「タイトルを失ったあと、スタッフには『準備できていないよ。2015年の65番って誰か持ってる?』と訊いていたんだけど、無いって言っていた」
「だから彼らはそれ(65番のステッカー)を作ったんだ。どうやって作ったのかは知らないけど、作ってくれたんだ」
「この番号を見たときには、カワサキに加入したときのことを思い出した。人生が変わったと思っていたよ。(2015年は)本当に幸せでモチベーションにあふれていた時期で、初めてチャンピオンシップ優勝を果たしたんだ」
「来年のレースに向けてワクワクしている。この番号を使うのは来年限りになれば良いんだけどね。でも、これも最高のナンバーだ」
なおレイから王座を奪ったラズガットリオグルは、これまでスーパースポーツ世界選手権で5度の王者で、彼の師匠でもあるケナン・ソフォーグルにあやかった54番を使ってきたが、2022年シーズンに1番を使う意向を示している。
「番号のことについては、ケナン・ソフォーグルと話さないといけないね」
ラズガットリオグルはそう語る
「ヤマハがどう考えているかも分からないけど、僕は1番を使う時だと思っている」
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