■凍結防止剤の散布量増加とともに増え続けるクルマや建物などの塩害
寒冷地などの道路で撒かれることの多い「凍結防止剤」は、車のスリップをまねく路面凍結を防止するものとして広く普及しています。スパイクタイヤの禁止以降、散布量が増加している「凍結防止剤」は、その種類も数多く存在していますが、大別すると塩化物を “含むもの”と“含まないもの”の2つに分けることが出来ます。
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とくに凍結防止剤の撒かれることの多い高速道路では、前者の“塩化物を含むもの”がメインとして使用されており、塩化カルシウムなどの成分が水に溶けることで凝固点降下が起こり、融点が低下。融点が気温を下回れば雪や氷が水に変化する仕組みとなっています。
この塩化物を含む「凍結防止剤」は、融雪や凍結に対し高い効果を持つ一方で、塩化ナトリウムを主成分とするがゆえ“サビ”の原因となります。実際に寒冷地ではサビついたガードレールや橋梁などを見かけることも多いですが、クルマも同様、これらが撒かれた場所を走行すれば金属部分にサビが発生することもあります。
■塩害対策の救世主! サビの抑制効果に優れた新しい凍結防止剤がより広範囲で導入か!?
そうした塩害による被害を抑制するため、NEXCO中日本では新たな試みとして、塩化ナトリウムを主成分とする凍結防止剤に、“プロピオン酸ナトリウム”(以下プロナト)などの非塩化物を使用した防止剤を一定の割合で混合。2018年から試行導入区間で運用されています。
実際にその効果や今年度の導入についてNEXCO中日本の広報担当に伺ってみました。
――昨年度から一部区間で試行されたという“プロナト”を使用した凍結防止剤とはどのようなものでしょうか?
NEXCO中日本では富山県立大学および国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所と共同で、橋梁の鉄筋などの金属腐食の抑制を目的として、“プロナト”を活用した新たな凍結防止剤の開発を実施してきました。 昨年度に東海北陸自動車道の白川郷ICから五箇山IC間で試行したこの新たな凍結防止剤は、従来品(塩化ナトリウム)との配合比1:9の状態において、道路構造物等への影響軽減に加え、本来の目的である凍結防止についても効果が認められたため、今シーズンも使用していくこととなりました。
――今後、散布される地域は広がっていくのでしょうか?
まだはっきりとしたことはお答えできませんが、今年度は散布エリアを拡大していく予定です。
しかし、プロナト単体での調達コストは、塩化ナトリウムの約10倍で塩化ナトリウムとプロナトの混合割合を9:1とした場合でも、約2倍のコストとなります。具体的なコストの内訳は以下のとおりです。
・塩ナト単体の調達コスト:約3万円/トン・プロナト単体の調達コスト:約30万円/トン・塩ナト、プロナト混合割合が (塩ナト)9:(プロナト)1の場合⇒3万円/トン×0.9 + 30万円/トン×0.1 = 5万7000円/トン
また、昨シーズン、金沢支社(主に富山県、石川県、福井県)の高速道路で使用した凍結防止剤は約2万2000トンとなりますので、今後“プロナト”を展開する際は調達コストの問題が懸念されます。
※ ※ ※
環境やクルマへのダメージを配慮し、開発された新しい凍結防止剤が広く普及すれば、数多くのメリットがもたらされるだけに、今後の調達コストの低価格化に期待が掛かります。
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